夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 問題解決 後は調整

2019-03-16 09:30:19 | Weblog
ついに問題が解決しました。後は気長に調整です。本日の作業内容を公開しますね。

Bchの様子が変なので撮像管を疑いましたがその前に確かめたいことがあります。
撮像管のプリアンプから出た信号はPROC-1Aという基板に入りますが、この基板が正常かどうか確認です。これは基板を差し替えるだけでできます。
赤いラベルを貼ってあるのが差し替えた基板です。さて、どうなるか。

IN/OUTの構成は同じという前提

症状は同じでした。

予想通り

もう考えることはありません。B撮像管をユニット毎取り出します。

管単体の交換は避けます

側面のDEF基板も緩めます。狭いスペースでコネクタを抜いたり挿したりは怖いですから。もう煙は見たくありません。

これで作業は楽です

このユニットを取り付けます。たぶん使えるはずです。メーカーで貼った青ラベルがあるので間違いなくBです。緑のラベルは仲間がわかるように私が貼ったものです。

予備が無いとお手上げ

プリアンプは一旦外して後でピンとコネクタを何度も確認して取り付けます。

念のため管の足は接点復活材で処理

ドキドキ。問題はないはずということにして電源オン。

緊張の一瞬

レンズのアイリスがサーボモーターの音と共にCLOSEから開くのを確認、Bchに切り替えると、

期待と不安が交錯

出ました

ENCに切り替えると

レジがめちゃズレているのは未調整で当然

白が出ています。やったぜ。

VFも確認します。ゼブラパターンがしっかり出ています。左上のランプはAWB OFFの表示です。

C/Bの調整も良好

取り出したB撮像管ユニットです。撮像管は初期段階でゲッターがしっかり残っていて十分使えると判断したのですが見た目ではわからないんですね。もしかするとこのカメラは青が出なくなって廃棄処分になったのかも知れません。修理費用は目玉が飛び出す位高額だったことでしょう。

後で分解してみようかな

これが今回交換したパーツです。容量抜けしていた電解コンデンサーはC30ですが仲間のC29も交換しました。専門家じゃないのによくぞここまで調べたものです。もしかすると他にも容量抜けしたコンデンサーがあるかも知れませんがこれ以上深追いはしません。

記念に保存しようかな

MPUのメモリーバックアップ電池も処理しました。半田ゴテの付属でサンプルの半田と吸取線が入っていたチャック付き袋がダイソーの袋より小さくてぴったり。中身はCR2032。

捨てなくて良かった

G撮像管ユニットの上にスペースがあるのでここに押し込みました。

撮像管の熱は大丈夫かな

リード線はこんな具合に這わせました。

うまく収まったぞ

移植作業は2ヶ月かかってここまで来ました。後は調整です。調整方法はマニュアルに詳しく載っています。本格的に調整するためにはオシロスコープと延長基板が必要。オシロは\1,500で買った中古を持っていますがプローブが欠品なので手に入れて延長基板は自作することになります。といってもオシロスコープは未知の分野で使ったことはありません。素人はいいかげんなものです。
次はとりあえず撮像管の位置(回転方向と軸方向)とレジストレーションから調整しますか。もう急ぐことはありません。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする