夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

親父の墓参りを済ませて動画制作の続き

2022-08-12 13:33:59 | Weblog
須坂の墓地へ行って父の墓参りを済ませてきました。
サマージャンボが当たりますようにとお願いしてきましたが当てにはならないでしょう。
出掛ける前に22本目の「猛烈な残暑の畑」をアップ。


そもそもなぜこんな、カメラを据えっぱなしでテープエンドまで風景を撮影したのかについて語る必要がありますね。
きっかけは昔の8ミリ映画の月刊誌「小型映画」に載っていた環境ビデオの記事を読んでのこと。
その後新井満氏の「環境ビデオの時代」を書店で見つけて買いました。1990年です。

この本に書いてあることは新鮮で納得のいくものでした。

環境ビデオ、BGV(バック・グラウンド・ビデオ)とは要するに通常のカット割り構成の映像ではなく基本的に据えっぱなしのカメラで撮ったものです。
新井満氏曰く ”環境ビデオとは、BGV(バック・グラウンド・ビデオ)と呼ばれたりしていることでおわかりのように、
文字通りBGM(バック・グラウンド・ミュージック)のビデオ版です。喫茶店のスピーカーから静かに流れてくるBGMを意識して聴こうとしないのと同様に、
見てもいいし見なくてもいいいいのがBGVなのです。"
中卒の工場労働者の身で人生の突破口を探していた私は「これだ!」と感じて挑戦することにしました。
BGV制作の夢は中断していますが、つい最近になってこれってもしかすると絵画の素材にそのまま使えるんじゃないかと考えた次第です。
映像に関しては大学や専門学校で習った訳じゃなく独学ですが、それ以前20代で8ミリに熱中して自主映画まで製作、それなりの才能があると信じていました。

話を戻しましょう。
ワークステーションで23本目のテープをキャプチャ開始してそのまま墓参りへ。
帰ったら「コマ落ちが発生しました」のメッセージでテープエンドまでキャプチャが完了していました。
このテープは先日アップした「真夏の鉄道のある風景」と別の日にほぼ同じ位置で信越本線上り方向を撮影したものです。
信濃町の田園と林に囲まれた空間を、望遠レンズによって絵になる構図とトリミングで画面を構成しました。
望遠の映像は基本的に嫌いですがこのときは敢えて挑戦。結果オーライ!

今回は静止画をレベル補正(16-235→0-255)してあります。

6分32秒。直江津発長野行き上り列車が通過していきます。


21分57秒。あさま型下り特急が来ました。


26分12秒。長野発直江津行き下り。


31分41秒。特急白山上りの後ろ姿です。


1時間12分23秒。再び直江津発長野行き上り列車が陽炎の中を走って行きます。


1時間49分。線路脇の砂利道をトラックが土埃を上げて走ってきました。


しばらくすると線路の向こう側に先ほどのトラックが現れます。


1時間54分過ぎ、今度は特急白山下りが長野方向から走ってきます。


テープエンド近く、猛烈に暑い風景。線路とその周囲が陽炎で揺れています。


しかし面白い映像が撮れたものです。テーマは列車じゃないんですが望遠で引っ張ったのでいかにも真夏の暑さが表現できています。
先日アップした「真夏の鉄道のある風景」の撮影でカメラ保護に被せたタオルが一部写り込んでいたのを反省して心機一転し撮り直したのが功を奏しました。
これをアップすれば絵画の素材としてより鉄道マニアに受ける、かな。
エンコードとアップロードは夜にします。
コメント
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