夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

年末特集 16ミリカメラ Arriflex16ST 動作確認

2024-12-24 19:48:36 | Weblog

16ミリカメラの最後は Arriflex16ST 。この中にあるんです。バッグはハードオフで買った女性用の何か。

この状態にするとこのバッグに収まります。MEDA IN WESTERN GERMANY

レンズを取り付けますがこれを無くさないように注意。ここにゼラチンフィルターが入ります。

取り付けました。アリマウントの Angeneux 10x F9.5-95mmです。広角寄りなのがいいですね。

次にモーター。これは標準の DC モーターで速度可変式です。

モーターとカメラはゴムのカップリングですが入手当初緩くなっていて空回りしたので対策済み。

電源は自作品です。ビデオ用の BP バッテリーから DC/DC コンバータで 8.4V に落としています。

これも自作のカメラ側コネクタ。

ピッタリ挿し込めます。ロックも完璧。

電源側はポピュラーな XLR4pin 。電源スイッチ ON の状態です。

この電源ユニット、いつかアルミ板で作り直したいんですが。

フィルム室には巻き取りリールを入れてあります。

シャッターレバーを下げて回しコマ数を24に調整。ピッタリとは参りません。

ダミーフィルムをセットして回します。フィルム室の下に確認用のシャッターがあるのでそれで確認。

ところがここで事故発生!。ダミーフィルムがこんなことになっちゃいました。

ガイドローラーをしっかり戻さなかったようです。

もう一度挑戦しましょう。

またしてもうまくフィルムが送られません。こんなことになったぞ!。何か間違えてる

落ち着いて最初から。フィルムを正しい手順で通してモーターの後ろのコマ送りツマミを手で回して

開いたプレッシャープレートを老眼鏡を掛けて目を大きく開いて観察します。

レジストレーションピンが開いてクローが出た位置にします。プリズムが汚れてるみたいですがこれはストロボのため。

これでフィルムも違うのに替えてセットしたので今度はいけるはず。

フィルム室のシャッターはここにあります。

落ち着いて順序通りにフィルムを通してあります。シャッターを押すと、今度は大丈夫。

カバーを閉じて表のシャッターを押して確認。これは押すとロックされ解除は左のレバーを押します。

問題は解決しました。撮影現場でフィルムを入れ替えるのはさぞかし大変だったことでしょう。

1分程度回しましたが快調です。

負荷が掛かるとカップリングが空回りするのではと心配しましたがコマ数が落ちることもありません。

シャッターを止めてフィルム室を確認しましたが異常なし。やれやれ。

続いて 400feet マガジンが回るか確認しました。巻き取りコアは正常に回りました。


400feet マガジンは本体に取り付けるとボディアースになるはずですが接点が点接触で接触不良が出ることがあるみたいです。

アース線を出したケーブルも作りましたが今回は省略。アース線なしでも大丈夫でした。

後で気が付きましたがマガジンの軸に入っているカラーは取り外しできるのでこれを抜いてダミーフィルムによるテストは可能です。

以上、動作確認は完了。しばしこのカメラを眺めてからバッグに収めましょう。

400feet マガジンは純正の布カバーもあります。

こうして見るといかにもシネカメラ。飾っても決まりますねえ。

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年末特集 16ミリカメラの動作確認 BOLEX H16 Reflex

2024-12-24 10:11:56 | Weblog

シネカメラ、特に16ミリは眺めても持っても手応えがあります。これを出してきました。

今日は BOLEX H16 。無骨さと繊細さが同居する物々しいカメラですが本来アマチュア用です。

実際に使う場合はこうなります。レンズは Angeneux 10x12 カビ、曇りはありません。

MADE IN SWITELAND アイカップは後に手に入れた物です。

アマチュア用ですからフェーダーが装備されていて F・I  F・O 巻き戻して O・L も出来ます。

ではダミーのフィルムを入れてみましょう。ここで先端をカット。

ゼンマイはこのハンドルで巻き上げます。

フィルムのセットはセミオート。このレバーを下げて

フィルムの先端を上のスプロケットに差し込んでシャッターを押すと下のスプロケットから出てきます。

ボタンを押すとガイドがオープンになります。これでフィルムのループは完成。

巻き取りリールにフィルム先端を入れてセット、シャッターを押して確認。

正常です。

これはシャッター開角度設定部です。通常は赤いマーク位置にします。

自動フェードイン/フェードアウトをやる場合はこうします。問題なし。

この際はシャッター開角度設定のツマミを引き出しておかないとまずい事になります。

ついでにフィルターホルダも点検しました。Bell&Hwell 70DR と同じでここにゼラチンフィルターを挟みます。

実はこのカメラが手元に来た時レフレックスファインダー内部がホコリでひどい状態でした。

調べたらこれが開く構造になっていてこのマットを掃除したらすっきりくっきり。

もちろん今回もブロワーでお掃除。

ざっと動作確認しましたが難点はゼンマイが弱っていて速度が徐々に落ちる事。

実際に撮影する機会があればワンカット10秒以内にすれば問題ないと思いますけど。

このカメラは貴重で高価な Angeneux レンズがしっかりしたホルダー付属で装着してありますが、

3本ターレットに広角、標準、望遠を付けた方が似合うと思うのは贅沢でしょうね。

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