「交錯恋愛44」の続きです(´・ω・`)
ゼルのたーん!
------------------------
俺は教室の隅で一人で本を読んでいた。
学術書は難しいが、読んでいると心が落ち着く。
...最近、色々ありすぎるからな。
はあ。
アメリアの言う通りなら、アルフレッドを殴ったのは間違いだった。
謝らないといかんだろう。
...顔を合わせずらいことこの上ないな。
そして...俺は恥ずかしい事に、今さら気付いたのだ。
アメリアの事が、好きなのだと。
...これは浮気というのだろうか。
「ゼルガ~ディスさん♪」
「!!」
いきなり耳元で名前を囁かれて、俺はのけ反った。
「...ゼロス、何の用だ」
いつの間にか目の前の席に座っていたのは、いつも無駄ににこやかで一見無害でも何をしでかすか分からない、とりあえず近寄りたくない男No.1。
ゼロス=メタリオムである。
「リナさんは今日は一緒じゃないんですか?」
「...まあな」
「最近リナさん元気ないですよねー」
本を閉じて顔を上げると、ゼロスは唇の端をにい、と持ち上げて見せた。
「リナさん、なんだか寂しそうなんですよ」
「...何が言いたい?」
「別に、ゼルガディスさんが浮気してるんじゃないか~なんて思ってませんよ?」
「な..!そんなこと、するわけないだろ」
「だからそんなこと思ってないって言ってるじゃないですかー」
ひらひらと、ゼロスは手を振ってみせた。
「...でも」
「他に好きな人が出来たーって言うのも、『浮気』かもしれませんよ?」
「....」
...こいつは、何か知っている?
動揺した俺を見て、ゼロスはさらり、とその黒髪を掻き上げた。
「...そんなんじゃ、リナさんを誰かに奪われても知りませんよ?」
「それはお前のことか?」
...ゼロスは前からリナに関心を持っていたきらいがある。
...リナはゼロスを毛嫌いしていたが。
黙ってあれこれ思案していると、ゼロスは顔に手を当てて苦笑した。
「さあ...ね」
「は?」
「それは秘密です」
ゼロスはにこりと笑って、人差し指を口元にやった。
人の神経を逆撫でする、お決まりのポーズ。
だが、今日の俺には、それは何か違う意味を孕んでいるように見えてならなかった。
続く
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次回に続く!
ゼルのたーん!
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俺は教室の隅で一人で本を読んでいた。
学術書は難しいが、読んでいると心が落ち着く。
...最近、色々ありすぎるからな。
はあ。
アメリアの言う通りなら、アルフレッドを殴ったのは間違いだった。
謝らないといかんだろう。
...顔を合わせずらいことこの上ないな。
そして...俺は恥ずかしい事に、今さら気付いたのだ。
アメリアの事が、好きなのだと。
...これは浮気というのだろうか。
「ゼルガ~ディスさん♪」
「!!」
いきなり耳元で名前を囁かれて、俺はのけ反った。
「...ゼロス、何の用だ」
いつの間にか目の前の席に座っていたのは、いつも無駄ににこやかで一見無害でも何をしでかすか分からない、とりあえず近寄りたくない男No.1。
ゼロス=メタリオムである。
「リナさんは今日は一緒じゃないんですか?」
「...まあな」
「最近リナさん元気ないですよねー」
本を閉じて顔を上げると、ゼロスは唇の端をにい、と持ち上げて見せた。
「リナさん、なんだか寂しそうなんですよ」
「...何が言いたい?」
「別に、ゼルガディスさんが浮気してるんじゃないか~なんて思ってませんよ?」
「な..!そんなこと、するわけないだろ」
「だからそんなこと思ってないって言ってるじゃないですかー」
ひらひらと、ゼロスは手を振ってみせた。
「...でも」
「他に好きな人が出来たーって言うのも、『浮気』かもしれませんよ?」
「....」
...こいつは、何か知っている?
動揺した俺を見て、ゼロスはさらり、とその黒髪を掻き上げた。
「...そんなんじゃ、リナさんを誰かに奪われても知りませんよ?」
「それはお前のことか?」
...ゼロスは前からリナに関心を持っていたきらいがある。
...リナはゼロスを毛嫌いしていたが。
黙ってあれこれ思案していると、ゼロスは顔に手を当てて苦笑した。
「さあ...ね」
「は?」
「それは秘密です」
ゼロスはにこりと笑って、人差し指を口元にやった。
人の神経を逆撫でする、お決まりのポーズ。
だが、今日の俺には、それは何か違う意味を孕んでいるように見えてならなかった。
続く
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次回に続く!
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