交錯恋愛48

「交錯恋愛47」の続きです(´ω｀)
なんとゆうか、ホントに長引きすぎですいませんorz
ガウリイのターン！

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オレはルークと大学の食堂で飯を食いつつ話していた。
...というよりオレの話を聞いて貰っていた。
──リナへの気持ち。アメリアの事。

「そんなの簡単な話じゃねぇか」
オレの話を聞いたルークは、腕を組みながら言った。
相変わらず目付きが悪いが、別に怒っている訳ではないことは分かる。

オレはパンを頬張る手を止めた。
「お前、今すぐアメリアと別れてその女に告白しろ」
「...！」
動揺するオレと対照的に、ルークはゆっくりとポークウインナーに フォークを突き刺す。
「普通に考えてそれが一番だろ」
「でも...」
「でも、なんだよ？もうアメリアよりもそっちの女の方がいいんだろ？」
「.....」
否定出来ないから、何も言えない。
けど...

「ルーク、言い方が悪いわ」
「ミリーナ！」
後ろからいきなり現れたのは、ルークの分かりやすい想い人、ミリーナだった。
長い銀髪を後ろで縛った、きつめの美人。
クールビューティーとは良く言ったものだ。
....というか、いつの間に。
「話、聞かせて貰ったわ。ごめんなさい」
「いや...」
慌てるオレに構わず、ミリーナはルークの隣の椅子に腰掛けた。
「ああ、ミリーナ！相変わらず美しいぜ！」
「ルーク、近くで大声出さないで」
「あ、ああ...」
ちょっとしょぼんとするルークが面白い。

「それで、話に戻るけど...ガウリイさん。ルークの意見、言い方は乱暴だけど正しいと思うわ」
「...」
オレは黙ってサラダにドレッシングを掛けた。
「アメリアさんが大事なら、なおさら早くした方が良い」
「な...んでだ？」
目を見開いたオレに、ミリーナは苦笑した。
「貴方なら解ると思ったんだけど。...恋は盲目って事かしら？いや、それだと意味が違うかしら」
「？？」
難しい話は苦手だ。

「とにかく、気持ちを偽って一緒に居ても、いつか気付かれるし、傷付けるのも時間の問題だわ」
ミリーナはオレの目を見据えて話し出す。
オレは思わず姿勢を正した。
「...それに、偽りの愛を持ってアメリアさんに接するなんて、失礼だわ」
ぐさり、と言葉が突き刺さる。
──ルークもルークだけど、ミリーナもミリーナだ。
「偽り...でも、アメリアの事は本当に好きなんだ。なんというか、妹みたいな...」
「妹...ね。でも、それを恋人とは言わないわ」

ミリーナの言葉は、正しい。
そう、恋人と妹は別物だ。愛情は、確かにあるのに...。

「お前な。アメリアは俺たちの可愛い後輩でもあるんだからな。半端な気持ちで振るんじゃねーぞ」
ルークはジト目でオレを睨んだ。
「その女がお前より今の彼氏を選んでも、アメリアを振った事を後悔するようなら、やめとけ。その程度の気持ちだったって事だからな。...でも、本気なんだろ？」

オレは思わずルークを見詰めた。
「ルークがまともな事を...！」
「オイコラ。」
「冗談だよ。...ああ、本気だ」
肩を竦めてみせる。
「こほん..とにかく、だ。お前がこんな話をしてくるって事は、本気だから悩んでるんだろ？だったら、俺たちの言う通りにしとけ」
ルークは言いながらポテトを口に入れた。

「.....おう。ありがとな」
ようやく、オレは気持ちが整理出来たような気がする。
「まあ、お前がそんな深刻な顔してると気持ち悪いからな」
「お前なあ」
にやりと笑うルークに、オレも思わず苦笑した。

「ほら、さっさと電話しろ」
「...誰に？」
「アメリアに決まってるだろ」
ルークは鈍いな、と言いたげにため息をついた。
「大事な話がある、とかなんとか言って呼び出せよ」
「今からかよ！」
「こーゆーのは早い方が良いんだよ！ほら、早く携帯出せ」
「おいおい」
いきなりすぎやしないか？
...いや、しかし確かに早く今の気持ちを伝えた方が良いかもしれない。
とにかくメールしてみようか...

その時、突然携帯が振動した。
「うわっ、誰...ってアメリアだ」
なんというジャストタイミング。しかも電話だ。

ルークたちの目の前だが、とりあえず通話ボタンを押した。
「もしもし」
『あ、ガウリイさん？』
アメリアの声。ちょっといつもより硬いような気がする。
「おう。どうした？」
『ガウリイさん、あの...』


「...大事な、話？」
オレの言葉に、ルークとミリーナは顔を見合わせたのだった。


続く

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次回に続きます(｀・ω・´)