幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

石の正体は?

2017年03月04日 | 幽玄洞

先日、事務所に飾ってあった石について、いつ、誰が、どこから持ってきたかという話になった。
それも不明ですが、石の名前も不明。
そこで日本地質学会会員の原子内先生に聞いてみることにしました。

「これは、チャートだろう。結構丸みを帯びているので 川の水などで運ばれてきたのでは」と言うことでした。

チャートは主成分が二酸化ケイ素で、この成分をもつプランクトンなどの殻が海底で堆積してできた岩石です。

この石は全体的に赤っぽいですが、白と赤の層になっているところがあります。
チャートは二酸化ケイ素に鉄または不純物が混じり、白っぽかったり黒っぽかったりするそうです。
プランクトンは海の中で体に二酸化ケイ素を取り込んで体を構成。
体といってもその大きさは松の花粉(100ミクロン)の10分の1、プランクトンが死んで、たんぱく質が抜けてふやけて白くなり殻だけ残り、厚さ1ミリになるには1000年かかるそうだ。
たかが石、されど石、石にものすごい歴史と重みを感じたのでした。

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