藤原三代のころ、平泉より東に位置する束稲山(たばしねやま)の姿が京都の「東山」に似ていることが由来して、この町「東山町」の名の起こりと云われています。
安倍頼時が1万本もの桜を植えたとされる束稲山。
1157年(保元2年)に歌人・西行が初めて平泉を訪れ、束稲山の桜を前に歌を詠んでいます。
ー 聞きもせず たはしね山の桜花 吉野の外にかかるべしとは ー
桜の名所として知られる吉野山以外にも、こんなに美しい桜の名所があったのだと驚きを歌っています。
現在、桜が植えられている周辺は「西行の森」とされ、100種3000本の桜があるということなので行ってみました。
平泉から206号線で東山方面に向かう途中、長島小学校の近くにこちらの看板があります。
左に曲がって進むと車1台が通れるほどの道幅で、急勾配の山道が続き、何となく心細くなりました。後ろから1台車が登ってきて展望台で一緒になりました。
車から降りた男性が一関の方で、この森の話をしてくれました。あいにく曇り空でしたが、平泉町内が見わたせるこの展望台からは、晴れた日には岩手山も見えるそうです。
案内図に書いてある道を指し、”大”になっているところが大文字まつりの場所だと教えてくれました。
残念なことに桜はまだつぼみ。その男性によれば、ここの桜は開花が遅いそうです。
こんな近くに桜の名所があったのに来たことがなかったので、満開のときまた行ってみたいと思います。
4月18日に石灰岩植物「マルミノウルシ」について書きましたが、22日の朝、出勤してみると土手に咲いていた「マルミノウルシ」が殆ど掘られてなくなっていました。
とても残念な事ですが、こうやって、珍しい植物がどんどん消えてしまうのでしょうか?
※「マルミノウルシ」についての今までのブログ記事は削除致しました。
現在東北六県では、「東北観光博」を開催中です。
「東北観光博」とは東北を28ゾーンに分け、東北全体を博覧会に見立てた観光イベントです。
幽玄洞がある東山町は「平泉・一関・奥州ゾーン」に入ります。
今日はゾーンパンフレットの中から、東山町の観光スポットを巡るおすすめモデルコースを紹介します。
まずは一関駅から岩手県交通「げいび渓線」バスに乗り、幽玄洞へ(「一関駅前」10:00発→「幽玄洞入口」10:45着)
バスを利用する際は「一関・平泉エリアフリー乗車券 らんらん」が便利でお得です。また幽玄洞の窓口で「らんらん」のチケットを提示されますと、入洞料が大人1000円のところ800円に割引になります。
幽玄洞をご覧いただいた後は猊鼻渓へ(「幽玄洞入口」11:50発→「猊鼻渓入口」11:53着)。猊鼻渓では「らんらん」のチケット提示で乗船料10%引き(幼児以外)になります。
最後は石と賢治のミュージアムをどうぞ(「猊鼻渓入口」13:53発→「滝ノ沢平」13:59着)。晩年同町で働いた宮沢賢治の様々な資料が展示されています。
いかがでしょうか?この他にも様々なパターンのコースがあるので探してみてください。
東北観光博についての詳しい情報はこちら
http://www.visitjapan-tohoku.org
一関市東山町にある「石と賢治のミュージアム」では5月13日(日)に地質の日の記念イベントとして東北大学名誉教授で理学博士の永広昌之先生を講師に招き、講演と化石採集を行います。
永広先生は幽玄洞展示館に展示している岩手地学教育研究会会員の七田清氏の化石の鑑定なども行っており、東山町にご縁のある先生でもあります。
当日は午前10時から11時半まで同館の風のホールで、先生のお話を聴き、昼食後にバスで同町田河津地区の鳶ヶ森層に移動し、午後1時から3時まで化石採集を行います。3時20分に同館で解散予定。
参加対象は小学4年生以上40名で、小中学生は親子での参加となります。
参加費は高校生以上300円、小中学生は200円です。申し込みは5月6日までで先着順となっておりますので、お早めにお申し込み下さい!
お問い合わせ先 石と賢治のミュージアム
TEL 0191-47-3655
FAX 0191-47-3944
ここ一関市東山町にある石と賢治のミュージアムで、10日から開催されている地元長坂の書家・佐藤関水さんの「賢治のことばに遊ぶ」関水書展に足をはこんでみました。
あいにくの雨降りでしたが福島からのお客様とご一緒させていただきました。男性のお客様は、昨年から8回位は石と賢治のミュージアムを訪れているという熱心な方で、「作品展があるのを知らずに訪れたが、こんな機会はないのでとても良かった。」と話していました。
展示作品は「雨ニモマケズ」や「星めぐりの歌」、「よだかの星」など38点。また、東山町産の貴重な「紫雲石硯」も38点展示されておりとても見ごたえがあります。
作品展は30日まで。
展示時間:午前10時~午後5時(最終日3時)月曜日休館。
お問い合わせ先:石と賢治のミュージアム・太陽と風の家
TEL0191-47-3655