地震のあった11日は毎年恒例の東山中学校を卒業する3年生を地元観光業者の幽玄洞と猊鼻渓の二社で招待した日でした。
3年生が洞窟を見学後、その様子をブログに掲載してまもなくの大地震でした。
あれから1週間が経ち、この町には電気、水道、電話のライフラインは整いましたが、燃料不足のため生活に支障をきたしています。
電気の復旧後、幽玄洞の洞窟内を点検しましたが、地底湖の濁りはあったものの岩盤には異常はありませんでした。
奥州市水沢区の国立天文台水沢VLBI観測所の記録によると、今回の地震で観測所の位置が東に2.09メートル、南に1.15メートル、下へ0.13メートル動いたそうです。
岩手・宮城内陸地震(2008年6月)での移動が10センチ以内だったことと比較しても「桁違い」に規模だったと記事に掲載されていました。
この辺りの石灰岩は特に固いと聞いていましたが、あらためて地盤の固さに驚きました。
11日に発生しました東日本大震災により被災された皆さま、そのご家族の方々には心からお見舞いを申し上げます。
1日も早い被災地の復旧をお祈り申し上げます。
11日、げいび観光センターと幽玄洞では卒業を控えた一関市立東山中学校の3年生を招待しました。
幽玄洞では平成5年より招待をはじめ、今年で18回目になります。
例年行われている行事で今年は72名の生徒さんと4名の引率の先生が入洞しました。
洞内には3億5千万年前海底だったときに生息していたウミユリの萼(ガク)や茎、四放サンゴ、フズリナなどの化石が露出しており、ウミユリの萼(ガク)が日本で初めて完全に近い状態でしかも岩盤上で発見されたことで知られています。
当時東大の理学博士であった濱田隆士先生が鑑定したウミユリの萼(ガク)の化石を見入っています。
年中13度という洞内の気温に「暖かかった。」という生徒さんや1週間前から壁にぶら下がっているコウモリを見て「思ったより小さい。」初めての入洞に「楽しかった。」など感想を話してくれました。