東山町出身の写真家、小野寺彩さんの写真展が同町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」で開催されています。
彩さんは昨年8月、茨城県にある「のんぼりぼっこ広場」にて野口喜広さんのオカリナとコラボレーションした写真展「オカリナの音色に添えて」を開催したのが縁で、昨年12月に同館では野口喜広さんとキーボード・パーカッション奏者のユニット「オカリナアートJOY」によるクリスマスコンサートが行われたばかりです。
彩さんの作品は日本生まれのカラーボトルセラピー「和み(なごみ)彩香」の広報紙表紙にも掲載されています。
今回のテーマは「いきものたち」で植物や動物をありのままの姿をナチュラルなタッチで写しだしています。
彩さんは宮沢賢治の「風とゆききしエネルギーをとれ」(農民芸術概論要綱)を引用し、カメラを持って山に入ると童話に登場する草木や動物、虫たちと共にいるような気がすると記していました。
写真の中のいきものたちと同じ空間に共にいるような感覚を覚えます。
写真展は23日までです。ぜひこの機会にご覧ください。
一関市東山町長坂にある地域交流センターでは11月21日(日)、真空管アンプ研究会代表の山崎司朗さん主催による「楽器のない演奏会 in 雨ニモマケズ」が開催されます。
同センターでの開催は今回で3回目になりますが、手作り波動スピーカーと真空管アンプで至高の音楽を楽しむこの演奏会には毎回100名ほど集まる人気ぶりです。
今回、サブタイトルに「雨ニモマケズ」と題したのには理由があります。
同町は宮沢賢治ゆかりの地として知られていますが、昨年開館したばかりの同センターのホールの天井は賢治の代表的な作品である「銀河鉄道の夜」をイメージして建設されたそうです。
そのホールにふさわしくオープニングは「雨ニモマケズ」、続いて賢治が好きだったベートーベンやメンデルスゾーンのクラッシック音楽、ブルースなど予定しています。
また同町には日本百景の一つ猊鼻渓が知られていますが、賢治が猊鼻渓を訪れていることや猊鼻渓の名船頭こと佐々木忠市さんのレコードの1曲「岩手相撲甚句」の中に「詩人石川啄木や宮沢賢治に・・・」という歌詞があることから、「げいび追分」と「岩手相撲甚句」という民謡をオーディオコンサートで披露します。
日本古来の楽器で本物の音を表現しようと尺八だけのレコードも準備しているそうです。
前回同様、東山ユネスコ協会による中村哲先生のペシャワールドでの活動をDVDで紹介し、最後は以前出席された観客の方々の要望の中から双葉百合子の「岸壁の母」を選曲したそうですので、ぜひご観賞下さい!