幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

鈴木研作絵画展ー石と賢治のミュージアムー

2012年01月13日 | 東山町

一関市東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」では11日より同町長坂出身の若手画家、鈴木研作氏の絵画展を開催しています。

鈴木氏は1985年青森県東通村に生まれ、2004年岩手県立一関第一高等学校を卒業。2008年に岩手大学教育学部教育文化課程を卒業し、現在は盛岡市で活動しています。
26歳の若さで2008年には岩手芸術祭現代美術部門で奨励賞、2008、9年と2年連続で洋画部門で部門賞を、2011年には現代美術部門で芸術祭賞を受賞しました。


今回は「賢治の扉をひらく心象スケッチ」をテーマに展示しています。

まず、石灰岩の町「東山」を印象づける「砕石プラント」の油絵は高校時代の作品です。賢治は晩年技師として同町で石灰に携わる仕事をしていたのは有名です。

Puranto_3
          砕石プラント


観測、月光、日食、天気予報、冷たい空気と題した抽象画の作品には賢治作品に表現される天体、自然などの宇宙の広がり、無限の世界が感じられます。

Kansoku
           観測


こちらが昨年芸術祭賞を受賞した作品です。

Jyushou
 岩手芸術祭現代美術部門 芸術祭賞受賞作品 
          風景/人物

藤野館長さんは「同町出身なので、みんなで激励したいと思う。」と話しています。
ぜひみなさんご観覧ください! 同展は29日まで。

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東京都が東北への旅行者に1人1泊3,000円の助成

2012年01月10日 | インポート

現在東京都では、被災地の観光振興・地域経済を支援するため「被災地応援ツアー」を行っています。

これは、都内の旅行会社を通じて岩手・宮城・福島へ宿泊旅行をする人に対し、1人1泊3,000円(2泊上限)の助成をするものです。3県のどれかに1泊した後、青森・茨城・栃木に宿泊する場合も助成の対象になります。

申し込みできるのは、東京都内に在住・在勤・在学中の人で、申し込みの際に保険証や運転免許証などの証明書が必要です。
旅行会社の窓口で申し込んでください。

1人1泊につき3,000円が浮くのは嬉しいですね!

期間は2012年2月29日までですが、助成規模の50,000泊に達し次第終了となります。
東京から東北への旅行を計画してる方はお早めに!

旅行会社では「被災地応援ツアー」専用の旅行を発売している所もあります。Tokyo

ツアーの詳細や、参加している旅行会社のリストは、東京観光財団のHPで。

<東京観光財団>
http://tcvb.or.jp/ja/go_tohoku/index.html

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貼り絵人形で「宮沢賢治の世界」

2012年01月05日 | 東山町

現在、一関市東山町松川の「石と賢治のミュージアム」にて、貼り絵人形展「宮沢賢治の世界」が開かれています。

Kenji_harie_3



この貼り絵人形には東山町産の和紙「東山和紙」が使われています。
人形の制作は、貼り絵人形作家で絵本作家の木住野利明さんです。
「風の叉三郎」や「どんぐりと山猫」等、宮沢賢治の代表作を貼り絵人形でユーモラスに表現しています。
貼り絵人形には、和紙の他に木の枝や布も貼り合わせて作られており、和紙の温かみと鮮やかな色彩のユニークな造形が印象的です。
音が鳴ったりする人形もあり、遊び心のある人形展となっています。

この貼り絵人形展は1月8日まで開かれています。
ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

また今月28日、29日には木住野さんによるワークショップ「東山和紙でつくる○○」が、一関市東山町長坂の東山地域交流センターで開かれます。
開催時間は両日とも午前10時~正午まで。参加費は一人1000円(東山和紙代)です。
参加申し込み、問い合わせは同センター内図書館(0191-47-2243)まで。

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幽玄洞開発“陰の立役者”の証言

2012年01月03日 | インポート

明けましておめでとうございます。
今年も幽玄洞をよろしくお願いします。

2012年、幽玄洞はオープンしてから31年目に入りました。
岩手日日新聞社の元旦号では昨年30周年を迎えた幽玄洞の特集が組まれ、社長を始め岩手地学教育研究会員の七田清さん、東山ケイビングクラブ代表の菊地敏雄さんの記事が大きく掲載されました。
30年前を知る数少ない一人の証言を残すべく、今年最初のブログは菊地さんから始めます。

菊地さんは17歳の時、洞窟調査のテレビ番組を見たのがきっかけでケイビングを始め、ケイビング歴35年のキャリア。独学で知識と技術を身に着け数々の洞窟に挑んで来ました。
幽玄洞内を初めて体験したのは1980年7月。「切り立った崖を上って体がやっと入るほどの穴に入るとまたロープで降りなきゃならなかった最奥の地底湖まで行った」と観光化される前に単独調査に入った貴重な体験談を話してくれました。
同年8月創業者3人が、洞内に始めて入る様子を目撃し、その出会いがきっかけでその日のうちに要請を受けて開発に協力したそうです。
第1次開発工事は洞内を埋め尽くした泥をかき出す難工事。「泥は一番厚い所で4mはあったひょうたん池などからポンプで水を吸い上げ、消防演習みたいに水圧で泥を溶かした。泥まみれになった。」と、泥との戦いだった様子を語ります。
最も印象深かったのは、93年の第3次工事開発。行き止まりだった洞内を一方通行にするためケイビングのメンバーと何度も測量を重ね、見事に現在の入口を探し当てたこと。
「重機を入れて(開通まで)2時間もかからなかった。達成感は相当なもので(創業者の一人)渡辺三郎さんと祝杯をあげた。渡辺さんも待ち望んでいたことだったし私も素人なりに測量した結果が計算通りにいき嬉しかった。」と感慨深そうに語りました

(参考記事:岩手日日新聞 元旦号)

ケイビングの世界は華やかではありませんが、謙遜しながらも開発を陰で支えてきた実力を、今回の岩手日日さんの取材で改めて感じることが出来ました。
これからのますますのご活躍を期待してます。

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