猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

バージョンアップ?ダウン?

2005年12月20日 04時11分50秒 | 作ってみた
先日公開した、¥100ショップで買った土台に装飾を施した我が家のクリスマスリース。
その後、玄関のドアに飾っておいたのだが.....。
いつの間にか、なぜか中央に飾ってあったビーズモチーフだけがなくなっていた。
もともと大した出来ではなかったし、材料も家にあったものだけだったので、別に構わないのだが、しばらく前に書いたベランダ塗り替え工事のときの柔軟剤といい、今回のビーズモチーフといい、よくわからない理由で、よくわからないものが、知らないうちになくなってしまうなんて。
我が家には
「なんでこんなものが.....?」
というようなものばかりを、飲み込んでしまう四次元ポケットでもあるのか?
いや、厳密にいえば、ベランダも外に面し、玄関ドアも外に面しているから、正確には
「我が家周辺には四次元ポケットが?」
という表現が相応しそうだが。

で、まあ、元からみすぼらしいリースでもあったし、メインであるビーズモチーフがなくなったのを機に、いっちょバージョンアップしてみるか、ということで、またもや食べられるものばかりを少々買い足してきて、あちこちにボコボコくっつけてみた。

シナモンスティック、アニス(八角).....
あれ?
誰だ、バージョンアップじゃなくバージョンダウンだなんて言ってるのは~!

でも.....
アニスの八角形がなんだかクリスマスっぽくて、シナモンもいい香り。
顔を近づけると、ローズマリー、ローレル、ブラックペッパー、鷹の爪、シナモン、アニスの複雑な匂いがするの。
このまま煮込んだらなんか良いものが出来そう~(笑)

ご飯が進んじゃう~

2005年12月20日 03時47分15秒 | 今日のお弁当
日本人として生まれてきて、お醤油の焦げた香ばしさとか、おダシのうま味に「ああ、ここにホカホカの炊きたてご飯があったらなあ」と、思ったことがない人などおるまい。近年では「私はパンのほうが好き」とか、「麺類があれば生きていける」なんて人も出てきたようだが、きっとそんな人でさえ、米がもし日本から消え失せてしまったら、「やっぱりご飯が食べたい」と思うのではないかと思う。何しろ、私たちの毎日には、彩りや歯ざわりも鮮やかなお漬物とか、美味しいおダシで優しい味に仕上げられた煮物とか、香ばしくかつ、つややかな照りを持った、お魚の照り焼きとか、ご飯にぴったりなおかずが溢れてる。ヘルシーで、心の安らぎすら感じさせてくれるこれらの食べ物が、今や若者で溢れる居酒屋や定食屋チェーンからも消え失せることがないのは、それがやはり我々の遺伝子レベルに訴えかける、伝統食であるからに違いない。

で、今日のお弁当。

<カジキまぐろの照り焼き><ひじきの煮物><ブラウンマッシュルームとアスパラのソテー>

<カジキまぐろの照り焼き>
*フライパンにごく薄くサラダ油をひき、カジキまぐろの切り身をしょうがスライスと共に焼いていく。表面がキツネ色になったら、砂糖、醤油、水少々、みりんを入れ、カジキに火を通しながら、たれを煮詰めてゆく。焦げないようにフライパンを回しながら、カジキの表面に照りを出す。
<ひじきの煮物>
*にんじんは細切りにし、下茹で、冷水にあげて色をとめておく。油揚げは短冊切りにしておく(本来は熱湯で油抜きしなきゃだけど、私は手抜き)。鍋に薄くゴマ油をひき、水でよく洗ったひじきを炒めてゆく。途中で油揚げを投入、だし汁を注いで醤油、砂糖で薄めに味つけ、しばらく煮る。仕上げににんじんを加え、味をからめる程度に煮て仕上げる。
<ブラウンマッシュルームとアスパラのソテー>
*ブラウンマッシュルームは縦四等分に切り、アスパラは適当な長さに切る(今回は極細クッキングアスパラを使用)、にんにくはみじん切りにしておく。フライパンにたっぷりのオリーブオイルをひき、にんにくの香りが出るまで、じっくり弱火で炒めてゆく。にんにくがキツネ色になったら、ブラウンマッシュルーム、アスパラを入れ炒める。野菜が汗をかいたら、岩塩(細かく砕いたもの)、コショウで味を調える。

カジキまぐろはバターでソテーしても、シンプルにオリーブオイルで焼いても、トマトソースをからめても美味しいお魚。生のものは少々お高いけれど、冷凍ものの安売りを見つけたときにまとめ買いをし、冷凍庫で保存しておいてもいい。今回は見切り品だったので、生でも安かったけど。
ひじきは今回は生のものを使用したけれど、乾物になっているものを水で戻したものもまた美味しい。天日で干したものなら、栄養価も増し、美味しさもひとしお、だが...今はなかなか見つからないだろう。
ブラウンマッシュルームは単独でオイル焼きにしても、おつまみなんかに最適。今回はクッキングアスパラガスと合わせて、彩りと栄養バランスを出してみた。
ちなみにこの「クッキングアスパラガス」。東急ストア系列だけで見かける、極細の柔らかいアスパラなんだけど、他では売ってないのかなあ...?

初めての経験

2005年12月18日 00時54分21秒 | お出かけ
おほほっ♪
実は...blogを始めて約半年あまりのerima。
このほど、生まれて初めてblogを通じて知り合った方とお会いして参りました!

時は土曜の午後、渋谷の某所で...。
いつもここを訪れてくださり、折に触れ優しく楽しいコメントを下さるt-cat様と、ついにお会いしちゃったのです!
ことの発端は、私が以前ここに載せた、ゲームセンターで作ることの出来る千社札。
我が家ではちびくんとちゃあこの分を作ったのだけど.....。

最近可愛いラグドールの仔猫、皇后陛下ことエリザベート様、愛称しいちゃんと暮らし始められたt-cat様が「いいな~」と仰ったのを機に、いざ、「私が作って参りましょうか?」「で、どうやって渡します?」と、便乗し、お会いする事に相成りましたのです(笑)
そうしましたら!
なんと私がマリリン・モンローを大好きだということを知っていて下さったt-cat様が、「結婚のお祝いに」と、ご自身が所蔵していらした、マリリン・モンローの写真集を下さることになって、もう私は舞い上がりまくり。
「そんな高価なものを頂いては...」と言いながらも、ちゃっかりご好意を頂戴してしまいました。
未開封ですよー!超豪華版ですよー!中身は1冊だけじゃありませんよー!
私が差し上げた千社札はペラペラなのに(うう)。

さて、そして!
写真がその頂いた写真集。
タッシェン社のもので、健康美溢れる初期のマリリン・モンロー、ノーマジーンの面影を色濃く残す女神が満載されてます。
大きいです。
電車に乗ってこれをお持ち頂いたかと思うと、思わず謝ってしまいそうなほど大きいです(笑)
でも、なんてなんて嬉しいプレゼントを頂いたかと、私は有頂天!
大きさも重さもなんのそのーでした。
t-cat様本当にありがとうございましたー!

で、で。
ご対面のほうですけれど、t-cat様は、そのblogで拝見する、知的、かつ分野を問わない広く豊富な知識、率直かつユーモア溢れる文から拝察されますとおり、楽しく素敵な方でしたー。
とても華奢でいらして、柔らかなお声と、透明な美しさをお持ちで.....。
とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
(初対面からマシンガントークですみません~)

でも、やはりお顔を知らない方と待ち合わせをするのはドキドキしますねー。
初めてのデートみたい~(笑)

デパ地下の誘惑

2005年12月17日 22時46分52秒 | 美味しいもの
ここ数ヶ月、仕事(モデルじゃないほう)を休んでいて疑問に思うことがある。

収入は減ったはずなのに、貯蓄する額も、お財布の中身にも代わり映えがしないのはなぜ?

答えは簡単。
以前よりショーウインドーを通りががる機会が格段に減って、散財の誘惑から遠ざかっているためだ。

仕事帰りに
「うわあ~、美味しそう♪」と、しこたま買い込んでくるケーキとか
「これぐらいの贅沢はしていいよね」という、一杯のつもりが三杯になるお酒とそのお供とか、
「おっ、あんなところで古書市がっ」と、興味だけで買って来る画集とか、
その他もろもろ。
特に、デパ地下の誘惑にだけは、抗えたためしがなかった。

自分で作るのとははるかにかけ離れた、食品の色と照り。
見るからにサクサクと美味しそうに揚がっているフライ類。
繊細な層が幾重にも積み重なっているケーキに、輝くフルーツのトッピング。
こっちへおいで~、と、その手を広げて、罠のごとく、良い匂いを立ち上らせている焼きたてパンの店。
絶対に絶対に素通りなんて出来なかった。

仕事帰りは空腹で、疲れていて、自分で作ってある食事と合わせて、買い込んだそれらの食品を黙々と平らげては、一気に血糖値を上げて、気絶するようにソファでうたた寝してしまうのが常だった...。
たぶん、あれを続けていたら病気になっただろう(笑)
しかし...仕事を休んだのと同時に、それらの過剰な食欲、物欲がなくなり、散財の機会も圧倒的に減った。
今も美味しいものは大好きだけど、コントロールが利くようになり、一緒に歩いているゴンザが
「買わなくていいの?」
と聞いてくれても、
「うん、いらないや」
と、無理なく言えるようになった。

これって仕事で相当ストレスがたまっていたってことなのかな?
同時にとっても楽しんでもいたのに。
人の心理とか体って不思議。

そして.....。
今日も今日とて渋谷でランチの帰り。
ついに私がデパ地下の誘惑に負けることはなかった。
というか、立ち寄ってみようという気さえ起きなかった。
実際立ち寄ってたら、買い込まずに済んだかどうかは定かでないけれど。

あ.....でも。
誘惑に勝ったのではなく、もしかしてランチで満腹だっただけ?
人間の心理とか体って不思議。
だけど単純~!(爆)

これが「戦争」の種なのか

2005年12月17日 05時30分20秒 | 猫たち
拘置所前の用水路に、犬の頭とみられる頭蓋骨が30個ほど投げ込まれているのが発見されたというニュースを見た。
詳細はわからないけれど、近所の輸入食品業者が捨てたものだということまではわかっているらしい。

ニュースを最初に見たとき、
一体誰が?
とか、
虐殺されたのか、
とか、
様々なことが頭をよぎり、怒りがわいた。
けれど、それが<輸入食品業者>の仕業と知って、ある事実と照らし合わせ、一体どんな風な感情を持てばいいのかわからずに、考え込んでしまった。
ちょうど遊びにきていた妹と、先日話したばかりの問題を、再び目の前に突きつけられたような気がして。

数ヶ月前、食事をしている時だった。
母と、妹、ゴンザ、私のあいだで馬肉のことが話題にのぼった。
私は馬が好きだから、「馬肉は食べない」と言い、そこから犬を食用とする文化にまで話が及んでいった。
インターネット上で見た、犬の肉がスーパーで売られている現実が日本でもあるという衝撃の写真。
某国では普通に、そうやって犬が食用にされているという話。
私は「そんなこと絶対許せない」といい、妹は「他国の食文化を自分の価値観で批判するのはよくない」と言った。
そして.....
結局その日、その議論に決着が着く事はついになかった。

帰宅して長い間考え続けても答えは出なかった。
例えば、牛や豚は食べてよくて、なぜ犬や猫、馬はダメなのか。
諸外国から「捕鯨をやめろ」と言われたとき、果たして日本人は腹をたてなかったのか。
自分が肉を食べて生かしてもらっているなら、同じく<肉>を食う人を批判することなどできるのか。
ずっとずっと考え続けた。

そして。
その後、私は妹と顔を合わせたときに言った。
「考えてもどうしても理解できないものを、理解できた振りをするのは何かが違う」と。
「わかった顔をするほうが誠意がない」と。
だって、どう考えても、犬を食べる<文化>を私は理解することが出来ないから。
猫を食べる<文化>も、理解なんてできないから。

しかし.....。
感情、宗教、文化、歴史のすれ違い.....
私が「理解出来ない」と断言してしまうことは、もしかすると世に尽きない、戦争の種と同一なのか。
何かを食べなければ生きていけない人間にとって、他人の食文化に言及することは罪なのか。

犬の頭を捨てた食品業者は、取材に対して、電話口の向こうでこうやりとりをしていたという。
「お父さん、犬の頭捨てた?」
「コイのエサにでもなればいいと思って」

果たして、私に怒りを口にする権利があるのか。
いやしかし。
身の毛もよだつ、「犬の肉」などという言葉をここに並べるだけでも、自身が許せないような気がしてくるのに、「理解します」といえるのか。

答えはきっと永久に出ないけれど。
これだけは言える。
どんなに非難されようと、傲慢だといわれようとも。
「絶対に理解できないし、理解する気もない」と。

そう言う事が罪だというなら、私は罪人でいい。