立山日和。

立山連峰の山々を眺め富山県内を徘徊する日々を綴ったフォト日記。2014.11.3.までは友人の中国旅を毎日掲載した。

飛越国境の衝上断層(ショウジョウダンソウ)

2007年08月04日 | Zenblog
 国道41号線を岐阜県(飛騨)側から富山県(越中)方向に走っていると、富山県に入る手前神岡町横山に「天然記念物・つきあげ断層」の標識があります。ところが探しても分かりません。やっと草に埋もれて説明板がありました。ところがそこへ行く道がわかりません。これもやっと草ぼうぼうの中から見つけたら「山菜を無断で採ると罰せられます。神岡警察署」の札が立っているところからおそるおそる河原に下りていってみつけました。
 正式には「横山楡原衝上断層」といって岐阜(横山)と富山(楡原・・ニレハラ)にまたがる重要な天然記念物です。
 日本で最も古い地層は「飛騨片麻岩(ヘンマガン)」といい、その上に約1億年前海底に堆積した「手取層群」ができました。ですから通常は下に飛騨片麻岩があり上に手取層群があるのですが、ここではそれが逆転しているのです。手取層群ができた後、横から水平方向に地殻変動による強烈な圧力が加わって、下の飛騨片麻岩が35度の角度で突き上げられて、手取層(テドリソウ)の上にのし上げてしまったのです。
 その飛騨片麻岩が35度の角度で突き上げて手取層群にのし上っているのが、はっきりと見えるのがここです。地球の歴史というか、地殻変動による日本列島形成の歴史を物語る貴重な記念物です。ひとりで感動していました。

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コメント (6)
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