不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Triumph from Tragedy di David Leeds

2007-01-04 00:03:00 | アート・文化

2004年1月12日。
フィレンツェで息を引き取ったDavid Leeds。
長らく患っていた末の87歳での永眠。
イギリス人を両親をもち
1916年にフィレンツェに生まれたフィレンツェ人。
アメリカの雑誌LIFEの写真家として
1950年代から1980年代までフィレンツェを中心に活躍。

1966年のフィレンツェ洪水の際にも
フィレンツェで精力的な撮影活動を続けて
LIFE誌を通じて世界へフィレンツェの状況を報道。
そのときの写真の数々を集めた展示が
「Triumph from Tragedy  ~I giorni dell'alluvione~」
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Palazzo VecchioのSala d'Armeで1月7日まで開催中。
2006年は悲劇の洪水から40周年で
あちこちでイベントがありましたが、その一環。

写真で見る40年前のフィレンツェの様相、
洪水の爪あと、復興までの地道な作業。
どれをとっても、胸がちくりと痛みます。
この展示の仕方も洪水の爪あとを思い出させるようで
なかなか凝っています。

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展示は三つの段階に分かれていて
「洪水」「復旧」「修復」と順を追っています。

こうしてみると
40年前の洪水がどれだけひどいものだったか
どれだけの被害をこの街にもたらしたのか
改めて実感させられます。
そしてそこからフィレンツェが復興したのが
まるで奇跡のよう。

写真に残された地道な修復作業の様子を見ても
それが今もなお続けられていると思うと
なんだか気が引き締まる思い。

その場に自分がいたら
どんなことをして貢献できただろう?
今後そんなことがもし自分の近くで起こったら
ちゃんと力を貸して一緒に奇跡を起こせるだろうか?

Triumph from Tragedy
会場:Palazzo Vecchio -Sala d'Arme-
会期:2006年11月4日から2007年1月7日まで
開館時間: 10:00-18:00
入場料:無料

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