不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La Cavalcata dei Magi

2007-01-07 16:45:56 | アート・文化

1月6日はキリスト教では祝日。
公現祭。
イエスキリストが公に現れた日。
人としてこの世に現れたイエスキリストが
人々の前で神性を表したことを記念する日。
で、東方三博士が贈り物を持ってやってくるのです。

フィレンツェでは
1400年代に盛んに行われていながら
時代の流れの中で廃れてしまったこのお祭りを
1997年から復活させています。
古文書では1417年にその記述が残されている
由緒正しいお祭りです。
その当時は5年に一回のお祭りだったようですが
復活してから現在は毎年開催。

東方三博士をはじめ
ルネッサンスの時代衣装を身にまとった仮装行列が
ピッティ宮殿からドゥオーモまでを練り歩きます。
ドゥオーモの正面左には舞台が設置されて
馬小屋がセッティングされます。
この馬小屋にはちゃんと本物のヤギやらロバやらもいて
そこで生まれたイエスキリスト(これは人形)の前に
東方三博士がそれぞれ贈り物を献上。

いつものようになかなか時間通りに始まらず、
すっかり待ちくたびれましたが
その間にじっくりキアーナ牛さん観察などもできました。
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ルネッサンス衣装の仮装行列には
フィレンツェ近郊の街々からも
それぞれ趣向を凝らして参加。
宮殿前で記念撮影しているグループもありました。
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行列の先頭には交通警察の騎馬隊出動。
乗っている警官の蛍光ベストとお揃いの足環(?)が
なかなかおしゃれな馬でした。
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東方三博士たち。
没薬(Mirra)、乳香(Incenso)、黄金(Oro)をもって
それぞれイエス礼拝。
仮装しているのが誰が誰だかいまひとつはっきりしないけど。
バルダッサーレ(Baldassare)、
メルキオッレ(Melchiorre)、ガスパーレ(Gaspare)。

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行列には小さな子供も参加していました。
この二人お互い引っ張り合いながら
喧嘩しながら行進していました。
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行列の様子(動画)
Sbandieratori degli Uffiziの勇姿(動画)

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