不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tripperia

2004-07-20 04:29:31 | Squisito!
tripperia.JPG

友人の友人(元はピザ職人だったらしい・・・)が
トリッパ専門店を開くよと
前々から噂は聞いていた。

トリッパ(Trippa)とは
フィレンツェで親父さんたちをはじめ
万人に(たぶん)好んで食べられているモツ煮込み料理。
フィレンツェの街のあちこちに
定番のトマト煮込みトリッパを
パンに挟んで食べさせる屋台が点在していて
日夜それらにかぶりつく光景が繰り広げられているわけです。
trippaio.JPG
上の写真は通称「いのしし市場」と呼ばれる
Mercato Nuovoの裏手に出ている屋台。
トリッパ専門店といわれると
反射的にこういう屋台を思い浮かべてしまう私。
しかもオープンさせる場所が「広場」と聞けばなおさら・・・。

友人に「トリッパ専門店」のオープニングパーティと聞いたときも
屋台なのに随分派手なことするんだなぁと感心したしたくらい。

で、当日。
予定時刻よりも一時間も送れて現地に到着した私は
広場に屋台を見つけることができず
「なんだ、遅かったか。
でも一時間で閉めて引き上げちゃうなんてぇ。」と
ちょっと寂しくなりかけていたのですが、
広場の一角が妙に賑わっている・・・。
そこで先に到着しているはずの友人に電話をしてみると
喧騒の中にいて話しにくいような雰囲気。
しばらくするとその喧騒の一角に友人の後姿を発見し
「なんだぁ、屋台じゃなかったの?」と驚愕の一声。

そうおしゃれぇなレストランだったのです。

立食で次々にトリッパ料理がテーブルに並んで
みんな嬉しそうに食べていること…。
もちろん、できれば肉全般遠慮願いたい私は
内臓物などさらさら食べる気はなく、
このときもトリッパとは関係ないものを
ひたすら食べていたわけですが。
(何のために行ったのだ?)
定番トマト煮込み以外にも
トリッパって色々食べ方があるのねと感心させられるような
ヴァリエーション豊富なメニュー。

お店は新しくて内装もおしゃれ。
とても「モツ煮込み専門店」とは思えません。
場所は少しわかりにくいけれど、
フィレンツェ歩きに長けている人にはすぐわかる場所。
ピッティ宮殿の近くで
Via de' GucciardiniからVia dello Sproneを入って行くと
すぐに小さな広場(Piazza della Passera)。
この広場の一角に「Il Magazzino」というトリッパレストラン。
毎晩営業、月曜から金曜まではお昼も営業しています。
同じ広場には結構有名なトラットリア
「I Quattro Leoni」があるので、知っている人も多いのでは?


因みにトリッパとは牛の胃袋の総称で
煮込み料理に使われているのはたいてい第二胃なんだそうで。
またトリッパ屋台に一緒に並ぶことが多い
「ランプレドット(Lampredotto)」も内臓煮込みですが、
こちらは牛の第四胃という説と
腸という説と子宮という説色々あります。
もちろん私には確認などできないのですけど、怖くて。
誰かこの違いの詳細を知っている人がいたら教えてください。


I lavoratori 1

2004-07-19 22:41:58 | 日記・エッセイ・コラム
Gli operai delle caldaia sono in azione con la macchina speciale per verificare i gas.
immagine13.jpg

友人がフィレンツェに新居を構えました。
色々大変なことだらけですが、
改装、手直し、色々とあります。

で、働くイタリア人シリーズ!
(って、そんなにシリーズは続かないかもしれないけど)
今回は給湯器の会社のお兄ちゃん二人。

前の持ち主から引き渡されたとき
「給湯&暖房機は綺麗にしたばかりだから」と言われ
それを鵜呑みにした我々。
イタリア人を軽々しく信用してはいけません。(笑)

先日ガスやさんが来てガス栓を開けてくれたので、
早速給湯器を使おうと思って
水周りの改装を引き受けてくれた水道やさんに
(イタリアでは水道とガスは一緒にお仕事してくれる)
給湯器使い方わからないから
ちょっと来てとお願いしてみたのだけど。
来てくれたのはいいけれど、
「給湯器自体が汚れていて
これじゃぁ俺の手に負えないから
給湯器を設置した会社に電話して来てもらいな」と。

と言うことで、給湯器に書かれている番号に電話して
状況説明して修理に来てもらうことに。
分解して掃除して、古い部品を取り替えて。
イタリア人にしては手際よく(!!)書類も書いて
上出来の二人組み。

給湯寄附町の理由は掃除不行き届きだったようで。
前の持ち主の「きれいにしたよ」はまるっきり冗談だったのか!
まぁ、使えるようになったので、いいとしよう。

で、ガスの成分を調べたりする秘密兵器を取り出して
色々と調べている場面になんとなく感心したので撮影。
仕事をするイタリア人なのだ。

「ココロに小さなしあわせを」~英国的「直ったよー」 その後
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