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沖縄戦   ハクソーリッジを日本側からの視点で見てみたい。 シュガーローフはいまでは普通の市街地です。 

2024-04-09 20:18:00 | 歴史
映画 「ハクソーリッジ」が日本で公開されたのが、2017年のこと。日本の沖縄での戦いを描いた内容ですが、ほぼアメリカ人だけの出演で、激戦の中でアメリカの兵士を救ったのが武器も持たない一兵士という描き方だったので、沖縄での戦いということを忘れてしまうくらいでした。


この映画、沖縄戦で日本軍相手の戦いということは一切説明せず、勇敢なアメリカ人だけを描いているような、ちょっと卑怯な内容だったように思います。

そのハクソーリッジは現在はこんな感じ。


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当時の面影が多少残っているようです。
ハクソーリッジがアメリカ軍に突破され、次の戦場はシュガーローフに移ります。
以前は、ふ〜んぐらいにしか思っていませんでしたが、それが最近になって、こういう写真をみて、こんなところで、と驚いたとともに、一体どういう戦いだったのか、興味を持ちました。

だって、今では全くの普通の市街地。




80年近く前に激しい戦いがあったとは思えない、景色。こういうところで、過去、激しい戦闘があって多くの犠牲者を出したとは思えない風景です。
沖縄の人でも、この戦いを知っている人はどのくらいいるのだろうか、と思ってしまいます。

このシュガーローフを超えると首里城という沖縄の中心地になるので、沖縄攻防戦では非常に重要なところだったそうです。

当時、圧倒的人数と武器を持ってこの地にたどり着いたアメリカ軍は、見えない日本軍からの攻撃を受け、相当なダメージを被ったのだそう。それで多くの犠牲者が生まれ、精神的にもおかしくなる兵士が続出したらしいです。

当時の日本側リーダーは徹底的な持久戦に持ち込もうという考えから、あの高地の地下に地下道を張り巡らし、そこから、シュガーローフに登ってくるアメリカ兵を狙っていたのだとか。ですが、大本営から、戦い方が消極的すぎると言われてしまったそうです。そこで、多くの優秀な戦力で戦いに打って出たのですが、案の定、多くの兵士を失ってしまいます。そのため、後方に退かなければならなかったとか、、。

現場を知らない上官の、良くある無知な命令としか思えないのですが、持久戦に持ち込んだとして、圧倒的な物量に優っているアメリカ軍に対して、圧倒的に物量で負けている日本軍に勝機があったのかどうか、わかりません、が、持久戦で戦った日本軍はどうなったのかも知りたいところです。

しかし、日米双方に多大なる犠牲者を出してしまった戦いであった場所が、現在では野原が続くではなく、全くの市街地や水を供給するタンクが立っているとは、なんともまあ、諸行無常の思いです。

ハクソーリッジのような面影もさっぱりなく、オドロキです。


戦後70年の地平から「シュガーローフの戦い」


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