ふせちゃんのブログ

布施隆宏 公式ブログ。 鉄道写真 風景写真 ジオラマ制作など 趣味の世界を紹介します。

フォトエッセイ 第九話 ③

2007-09-25 20:39:24 | 伝えたいもの
 『 世界の車窓から 』  そんな言葉の似合う情景に出合いました。 杭州 ( こうしゅう ) から上海までの帰路は 列車の旅です。

          フォトエッセイ ― 第九話 ―  山水画の世界の旅をする ③


 黄山の2日目は 遊歩道を一回りして、そのまま下山しました。
 カゴ屋さんたちは 一人の年配客をめぐって、つかみ合いのケンカなどして、相変わらず にぎやかにやっているようです。 付きまとう荷物運びのオニイサンたちに対して、「 オジサン元気! 」 とガッツポーズを見せて断るなど、観光客の方も要領を得てきました。
 途中、石の階段の補修作業をしているところを いくつも通りました。 なかなかの重労働のようです。
 「 中国人は純朴で、仕事をさせればまじめに働くけれど、純朴な分、アヘンを吸わせて遊ばせれば、廃人になるまで遊び続ける 」 と、同行者の弁。 果していまだに、そんな歴史を引きずっている国かどうかは分かりませんが、そんな危険もあるのかなあと思いました。

 黄山を降りてからも観光は続き、地方の風景を楽しみながら、スズリや墨の工場、じゅうたん工場などを 見て歩きました。
 中国では ビールを冷やす習慣が無いようで、レストランもホテルも、客がビールを注文してから 冷蔵庫に入れます。
 都市の道路は、トロリーバスと トラックと オート三輪と 自転車が一緒に走ります。 道路を横断するのは決死の覚悟で、小走りに渡ろうとすると、車はスピードを落さずに通過します。 ですから、堂々とゆっくり渡れば、車はよけてくれます(?)。
 どこに行っても人はあふれていて、何の用もなく道端に出て、日がな一日、通行人を眺めているという光景は、日本のテレビでも見かけるシーンです。食事も屋外で食べることが多いようです。 おかゆに菜っ葉や豆を入れて、どんぶりをかっ込んでいる姿を良く見かけます。

 旅行中、ずっと考えていたのは中国人気質。 通り過ぎるオート三輪にカメラを向ければ、怒るでもなく、笑うでもなく、けれどもその目は興味津々で、人なつっこそうに見つめ返してきます。
 日本人のように変に構えたり、気取ったりしない、ありのままの姿。 それが中国の人々のようです。
 そして最後に、黄山の自然が、日本の観光地ように俗化されない様、心から願って 中国を後にしました。。。



 『 朝もやの車窓風景 』 ときどき薄日の差す一日。 窓からの風が心地良い、秋の始まりの頃です。


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フォトエッセイ 第九話 ②

2007-09-24 00:20:25 | 伝えたいもの
          『 屯渓 ( とんけい ) の街並み 』  宿泊したホテルの窓より。



          フォトエッセイ ― 第九話 ―  山水画の世界の旅をする ②

 頂上付近にある外国人向けのホテルや、中国人の泊まる山小屋への 食料や雑貨の運搬は、もちろん人力で行います。 ゴッツイ体の男たちが大きな荷物をかついで、石の階段を登ります。
 また、観光客を 竹で組んだヤグラに乗せて、運んでくれる人たちもいます。 国から許可されている人と、モグリの人と。
 カゴに乗ってくれる客がいないと、年配の観光客に目をつけ、登り坂にさしかかるたびに誘いかけます。 そのほか、手荷物を運んでくれる人もいて、観光客にうっとうしくまとわり付きます。

   添乗員が教えてくれた言葉。
  「 いらない 」 = 不要 ( プヨゥ )

 けれど、ヘラヘラ笑いながら 「 プヨゥ 」 なんて手を振っても、まだスジがあると見て、しつこく付いてきます。 今日の天気はくもり空。 ときどきキリが舞いあがり・・・って、それよりも、付きまとう 得体の知れない男たちのために、重苦しい空気が ずっと流れていました。

 翌日は朝から晴天。 清涼台からの日の出もまあまあで、「 ついてるじゃん 」 と思ったのも束の間。 数日後に シンガポールの大統領が 黄山を訪れる事になったとかで、ロープウエイの総点検をするため、今日のお昼には 黄山を降りなければならないといいます。
 本来はこの黄山で2泊することになっていましたので、今日は遊歩道をのんきに散策するつもりでした。 まあ、どんなハプニングが起きても、楽しい中国旅行ですから・・・。



 『 いけんの集落 』  黄山からバスで半日以上は走ったでしょうか。 山村の夕暮れの風景です。 村の入り口の門をくぐり、広場へ。 石畳が迷路のように延び、家々に続いています。
 中学生くらいの女の子が、村のガイド役をこなしていました。
 ゆったりとした時の流れを感じます。



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フォトエッセイ 第九話 ①

2007-09-23 00:18:00 | 伝えたいもの
             中国・黄山 『 始信峰付近 』 谷底から霧が湧き上がった瞬間。


        フォトエッセイ ― 第九話 ―  山水画の世界の旅をする ①

 「 開けんじゃねーよ! バーロー! 」。 そんな日本語、彼らに通じる訳がなく、かえって売り子たちを 引きつけるマトになってしまったようです。 窓にはカギがあっても 閉まらないのが中国製の 観光バスの特徴 (?) で、数人がかりで窓を開けようとするのを、祈る気持ちで押さえていました。
 「 サルノコシカケ 」 と称して、あやしい土産品を手に、現地の人たちが売り歩いています。 あちらのバス、こちらの車と、ツエや竹細工を持った売り子たちが、車の窓をこじ開けて、威勢よく話しかけてきます。 だいたい、どこの観光地もこんな感じです。


『 飛来石 』  岩山の上に巨大な石が。 少し傾いて見えるので、いつ倒れるか心配です。
「 どこからか飛んで来たとしか思えない 」 という意味で 「 飛来石 」 と、呼ばれています。
私には 「 どこからか飛んで来た 」 とも思えませんでした。



 あるとき私は、中国・黄山 ( こうざん ) にいました。 上海より西へ300キロ。 山水画の世界を愛でる旅です。 上海から国内便で杭州 ( こうしゅう ) へ。 外国人観光客のほとんどいない 小さな村を散策しながら、バスで3日かけて 黄山に着きました。
 掛け軸など 山水画のモチーフは、おもに 2種類に分けられます。 こんもりとした山と川が 描かれている絵は 「 長江・桂林 ( けいりん ) 」 の風景。 そして、岩山と松と霧が描かれているものは、この 「 黄山 」 がモデルになっています。

 バスを降り、売り子たちをかき分けるように ロープウエイ乗り場へ。 中国人の乗るロープウエイと、外国人の乗るロープウエィは 別になっています。 外国人は優先的に乗れますが、高い料金を徴収されます。 それは ロープウエイに限らず、宿泊代も鉄道の運賃も、外国人は割高なのです。
 国を豊かにするには外貨を稼ぐこと。 となると、外国人観光客を たくさん呼ぶのが一番手っ取り早い。 というわけで、中国では外国人向けの マンモスホテルが増殖中です。


清涼台より  『 獅子岩 』 を望む  中国の観光客は皆、手のひらにサルを乗
せるポーズをとって記念写真を撮っていました。



 ロープウエイを降りてから 山の上にあるホテルまでは、長い石の階段が続きます。 この石段が四方に伸びていて、周遊できるようになっています。
 東側の眺めが良く、日の出の見晴し台になっている 「 清涼台 」。 日没の眺めの良い 「 排雲亭 」。 巨大な石が天から降って来たような 「 飛来石 」。 そして、仔猿が雲海を眺めているような形の岩など、奇岩が点在し、岩壁にこびり付くように 松の木が生えています。
 霧が流れ、峰々の連なりを見え隠れさせ、日が差し込むと、奇岩、奇松が雲海に浮かび上がる・・・というのが、このツアーの宣伝文句。 実際には、雲に閉ざされて 何も見えずに帰るグループも いると聞きます。
 電力事情が悪く、停電でロープウエイが動かない事もあるようです。 現に、前日のグループは 「 ロープウエイが動かなかったので、3時間かけて歩いて降りてきた 」 と、言っていました。
 国内線のプロペラ機から見下ろして、「 ほら、仙人が手を振ってるよ 」 なんて冗談が出るほど、誰もが期待していた黄山。 まあ、どんなハプニングが起きても、楽しい中国旅行ですから・・・。


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ク5000 ショーティ化 改造 ( 4 )

2007-09-22 00:53:03 | 鉄道模型 車両改造など



          Nゲージ ク5000 車載車 ショーティ化 改造記事 ( 4 )

 全体を赤く塗り、0.5mmのプラ板で 踏板を付けました。 床下のハンドブレーキは、片側にしか付けてません。
 光沢があり過ぎなので、ツヤ消しスプレーを吹いた方が良いようです。










 二階の踏板を張り、完成です。 一階の床板が スキマだらけですが、自動車を載せてしまえば 気になりません。 津川洋行製の フィットを載せてみました。 屋根が高く、一階には入りませんでした。
 後日、シートをかぶった自動車の作り方を紹介します。。。
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169系 連結器 加工

2007-09-21 00:00:00 | 鉄道模型 車両改造など
 Bトレ・169系 連結器 加工記事

 EF63との連結のため、クモハ ( 写真 左 ) に 密着型連結器を 取り付けます。 また、クハ ( 写真 右 ) に ダミーカプラーを 取り付けます。
 クモハは カプラーが首を振るため、スカートを少し削ります。




 台車のカプラーを カトーカプラーNに 付け替えます。 スカートの位置は 製品そのままで 問題ありませんでした。
 ちなみに、カプラーNへの移行時は スプリングは不要とされていますが、カプラーが下を向いてしまうのと、走行中のギクシャクした動きを 軽減するため、スプリングを 付けたままにしています。




 クハのダミーカプラーの 設置状態です。 先日のブログ掲載の、189系のダミーカプラーと 同じ取り付け方です。 床板にボール紙を一枚はさみ、カトーカプラーNの Bタイプを使用します。 高さ調整は これで十分です。




 165系との連結状態です。
 上野口で運転される165系は、東京寄りが クハ になります。 169系は クモハ が東京寄りになります。 これは、横川 - 軽井沢間で EF63との連結運転のさい、重量の重いクモハをEF63に連結する方が、連結器にかかる座屈荷重を 軽減させる効果が あるからだと言われています。。。


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わたらせ鉄道 収穫期 2

2007-09-20 20:47:01 | わたらせ渓谷鉄道
                    わたらせ渓谷鉄道 沿線風景






 あぜ道に 曼珠沙華が咲いていました。。。

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わたらせ鉄道 収穫期

2007-09-18 20:27:53 | わたらせ渓谷鉄道
                    わたらせ渓谷鉄道 沿線風景 

 わたらせ鉄道では 16日、サロンカーを使用して、上神梅-神戸駅間で ブライダルトレインが運行されました。 運転設定を知らなかった私の前を、あっさり通過していきました。
 沿線は、場所によっては すでに稲刈りの終わったところもありました。






 草刈りをするおじさんの足元から、かぼちゃがゴロゴロ出てきます。




 実りの秋。 トンボの集団が元気でした。

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EF63 改造記事 4

2007-09-17 00:35:12 | ローカル鉄道写真

                EF63 改造記事 その4

 スカートの切り欠きは 左右方向だけでなく、上下方向も必要になりました。




 室内色をライトグリーンに塗った効果は、少しはあったようです。
 機関車同士の連結には、自動連結器型。 電車との連結には、密着型を装着しました。 いずれも、カトー製のカプラーです。




 色差しなど したい所はありますが、とりあえず完成。 機関車には動力を入れていませんが、電車側の動力ユニットで走行予定です。。。

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EF63 改造記事 3

2007-09-16 00:24:00 | 鉄道模型 車両改造など

               EF63 改造記事 その3

 室内をライトグリーンにするため、ブロックを塗装しました。




 台車はグリーンマックス製の DT21 を使いました。 機関車用の台車は販売されていない為、できるだけ ゴツイ イメージの台車を選びました。
 床板の高さは、不自然にならない程度に調整しています。 床板は機関車用のものではなく、電車・客車用のものを使いました。
 ダミー側のカプラーは、自動連結器型を接着しました。 プラ角材で高さ調整しています。。。
 
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EF63 改造記事 2

2007-09-15 03:00:00 | 鉄道模型 車両改造など

                    EF63 改造記事 その2

 側面の窓に 透明プラ板を 接着します。 少し大きめに切り抜いておき、のり代にします。 接着剤は ゴム系ボンドです。 弾力性があるので、ボディがゆがんでも、はがれる事はありません。




 パンタグラフは PS16B を選びました。 座面は一致していますが、取り付け穴は 少し広げています。。。

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