大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

黒部五郎岳は遠かった  その1

2015年08月16日 | 北アルプス
わさび平から黒部五郎小舎まで

山行日:2015.08.10(4:15ー17:30)



鏡平山荘に泊まる予定だったが、猛暑の中を登るのを避けた為、
翌日が13時間の行動になってしまった。

新穂高からわさび平への途中で行き会う下山者の殆どがヘロヘロ状態で、
とても登るのは無理と判断してわさび平小屋で寝た。

その食事は書いたが、どうにか布団を分け合う事も無く良く寝た。

翌朝4時過ぎにピンライトで歩き出し、小池新道入り口手前で明るくなった。

極力スローで歩いたが、デカザックを背負ったアラフォー女性に追い付いた。

試しに持ってみたら20キロ近い重さで呆れた。
持ち過ぎだと指摘したが、女性は荷物が多いのかな。

大体が女性のザックはパンパンに膨れてるのが多いと思う。

秩父沢先の小沢が最終水場で、タオルと帽子を濡らし暑さに備えた。

小屋が近付き傾斜が緩んだ頃から情け容赦無く陽が照りだした。

直ぐに傘を広げて日陰の中を歩き、有名な槍の撮影ポイントの鏡池から直ぐに小屋だった。

四時間歩いて腹が減ったからうどんを食べ有料の水も1リットル補給した。
携帯が通じたから槍の写真を入れて軽くブログをアップした。
名物のかき氷が良く出てたが、水と甘味だけだしわざわざ食う気が起きない。

その後の弓折への登りが暑さ全開かつ風が無いという最悪の歩きだった。

眼下の小屋と眼前の槍、トリカブトなど秋の花が咲く中を歩くんだが、
あまりの暑さに楽しむ余裕など起きなかった。

下山者とすれ違っても出て来る言葉は「暑いなあ」「たまらんなあ」などボヤキばかり。

弓折分岐まで辿り着き折立のバスの予約をしようとしたが話中で駄目。
諦めて双六小屋目指して歩き出したが、帰りの予約が殺到してるらしい。

その道は稜線上だけあって風があり、先ほどとは違ってちょっとだが楽になった。
アップダウンも小さくて、去年の聖越えとは段違いの楽な歩きだ。

12時頃に着いたがテント場にはもう52張りも立っていた。
最近は昼過ぎにはテント場が埋まるのが普通になってるみたいだ。
しかしこの猛暑じゃあ昼過ぎからテントの中は地獄だぞ。

ここの外食堂でラーメンを食べたが鏡平のうどんと同じ900円だった。
この外食堂があれば単品の物を食べて夜軽く食べると安く上がる。

電波が通じた三俣蓮華への巻き道分岐で折立のバスを予約した。
基本的に稜線上で西穂が見える所は通じるみたいだ。

その道は途中で大きく降るが巻き道らしく辛い登りは無く、
最後の分岐からの登り30分で頂上だった。

その分岐手前で初めてクマを見た。
行き遭った若者が「いやあ、珍しいのがいますねえ」と言うので
何だと言ったらクマがいると指差すから見たら本当だった。

200mは離れていたしじっくり見たがまだ若そうで、
首には個体認識用の首輪を付けられていた。

小屋への下り途中で雨に降られたが、雨具上下と傘で歩き
それほど寒い思いはしなかった。
スパッツを使わないから靴はジュグジュグなってしまったが。

途中は上高地までのナイトランの二人と若者の三人に遭っただけで、
予想より30分早い17:30に小屋に着いた。
到着が最後みたいで談話室で寝てくれとの事で内心ニヤリだが、
まあしょうがないかなあと言っておく。

その後二階の部屋でどうかと案内されたが出入り口だったから、
頭踏まれたら嫌だから談話室で寝ると突っぱねて個室ゲット。
静かな部屋で22時には寝て翌朝3時には目が覚めた。



採食中のツキノワグマ




鏡平までの景色

  

    


鏡池での2枚(逆さ槍は忘れていた)

 


写真が少ないがクマの時以外は歩くのに精一杯で、
行動時間13時間超という朝日連峰縦走以来のロングウォークだった。






コメント
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