五郎のカールから太郎平小屋
山行日:2015.08.11(4:30-15:00)
4時過ぎに朝飯を食べて4時半に歩き出した。
待望の五郎のカールだが、歩き出して間もなく薬師岳が見えた。
頂上からしか見えないと思ってたから意外だった。
カールまでの道脇の花ではモミジカラマツの白とウサギギクの黄色が目立った。
それと雪で曲がりくねって風情のあるダケカンバが次々と出て来た。
しかし次々と追い抜かれて調子はあまり良くない。
辿り着いたカールは巨岩があちこち点在してなかなかの雰囲気。
雪解け水も流れてビバーグするには持って来い。
一時間あまりノンビリして壁を登りだしたが、
ザレ気味で結構歩き難いし脚も上がらない。
稜線に出て分岐で頂上を踏むかパスするか考えて、
薬師岳は無理っぽかったし踏む事にした。
10分で着くとかだったが、15分近くかかってしまった。
おまけに途中で吐き気を催す体たらくで、
どうも軽い高山病らしいが、三年前くらいから顕著になってきた。
2500m以下の山で遊ぶのが賢明だし、剣や槍はやらない方が良かろう。
頂上からの眺めは抜群でぐるり360度。
肉眼では白山も見えていたが、写真ではハッキリせず撮るのを諦めた。
花はカールの底はあまり咲いておらず、
壁の登りではウサギギクやミヤマリンドウなどが目立った。
分岐で中休止して長い激下りをこなした後、
結構いたぶられる北ノ俣への道だった。
次から次に小ピークが出てきてウンザリだったが、
さすがに去年の兎岳から大沢岳手前までの歩きより楽だった。
途中でラーメンでもと思ったが、
適当な場所が無くて結局行動食と水で歩き通してしまった。
Y氏が入っていた山の会では昼の食事は無しで、
行動食だけと言っていたが納得した。
高カロリーの行動食を用意すれば十分昼抜きでOKだ。
途中でハクサンイチゲの結構デカイ花畑が出て来てビックリ。
今年一番のハクサンイチゲの群落だったが、
大雪ではこの花の群落をあまり見かけないから新鮮だった。
この後やっと北ノ俣岳だったが、見えていた太郎平小屋が
なかなか出て来ずウンザリ。
木道が出て来て直ぐかと思ったが、
それからも結構歩かされて最後に若干登ってから小屋だった。
小屋は昔ながらの蚕棚で、幸いに一人一枚の布団だった。
歩き出して直ぐの薬師岳と水晶岳や鷲羽岳方面
カールの中の景色
山頂の眺望
途中出てきたハクサンイチゲの花畑