電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

旅の空と音楽と

2009年08月25日 05時31分46秒 | Weblog
出張でも旅行でも、出かける際に、以前は必ず数種類のCDを持参したものでした。それほどたくさんのCDを聴けるはずもないのですが、なんとなく、選択できる余地があるという気分を維持したかったのでしょう。最近は、通勤の音楽でも、同一の曲をエンドレスで聴いていることが多くなりました。たくさんの音楽CDを持ち運び、気分のままに選ぶことを必ずしも求めなくなったのは、精神的なエネルギーの低下なのか、悟りの境地に入ったのか(^o^)/

旅の空の下では、音楽を聴いたり文庫本を読んだり、車窓を眺めたり、あるいは思いつきを備忘録に書き留めたりしています。同行者があれば話をしますが、だいたい私の話は芸能スポーツ方面の興味関心は欠落しておりますし、お天気と健康の話題(*)だけでは間が持ちません。健康診断で一つも異常が見つからないなんて、中年おじんどうしの会話の中では、話の接穂を自ら摘み取るようなもの(^o^)、興味関心が、やや世間とずれていることを自覚しつつ、静かに聞き手に回る方が賢明というものでしょう。

ぼんやりして車窓を眺めるときも、イヤホンで音楽が流れているのは良いものです。ある楽章だけを繰り返すこともあります。素人音楽愛好家は、飛ぶように流れ去る風景を見ながら、例えばベートーヴェンの交響曲第7番を、繰り返し聴くのです。

(*):映画「マイフェアレディ」で、発音は淑女になったイライザが、話題をお天気と健康の話だけに限定されます。でも、上品な話し方で話される中身は、たいへんな代物で、思わず唖然呆然(^o^)/
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