雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

アメリカの道路をW1で走行した初めての日本人は多分私です。

2010-12-14 06:05:35 | カワサキワールド

 ★アメリカに4サイクルの大型車を持ち込んだ最初の日本メーカーはカワサキ!

アメリカの道路をW1で走行した初めての日本人は多分私です。

という説明文付きで何枚かの写真が私の手元に送られてきた。私のパソコンの技術がダメで、写真がちょっと不鮮明だが、

この若いライダー誰だか解りますか?

 

 

 W1の話

   メグロのK1(500cc)をボアーアップしたW1の試作テスト車がアメリカに送られてきたのは1965年末、フリーウエイの高速走行で

   激しい振動に見舞われ次々と部品が脱落した。日本ではまだ高速道路でのテストが出来ていなかった。

   アメリカに4サイクルの大型車を持ち込んだ最初の日本メーカーはカワサキ!

   アメリカの道路をW1で走行した初めての日本人は多分私です。

   写真は対策後のフォローアップを兼ねディーラーを訪問中のもの

    1) シカゴのディーラーとW1の評価を確認(1966年春)

    2)ネブラスカのディストリビューターを訪ねディーラーサービススクールを開催 、途中子供たちとW1で遊ぶ(1966年春)

  

   

その頃の状況

 

   19658月にシカゴに着任、カナダを含め全米にまたがる大問題が発生していた。

    1) J1 のプラグかぶりが発生、意味の無いキャブ対策に振り回された。(後に国産電機製フラマグが原因と判明)

    2) B8が工場出荷後、ガスタンク内の残留ガソリンの劣化でキャブが詰まるという問題を抱え、全数分解洗浄の

       必要があった。

  そんな状況のなかで19663月、シカゴにAmerican KAWASAKI MORTORS Corp. (資本金5万ドル)を設立、

 部品サービスセンターとして業務を開始した。これが現在のKMCの母体である。

   

 ★こんなレポート付きで写真は送られてきた。

その報告者は、元川崎重工業社長の田崎雅元くんである。

こんな若いころの写真を見ると、つい『君付け』で呼びたくなる私たちの昔のレース仲間なのである。

私の方が1年先輩で、歳の方は二つ上だから、この序列だけは何年経っても抜かれることはない。

一緒にやっていたレースチームから、大槻さんがドイツに、田崎さんがアメリカに行くことになって、明石で送別会をやったのは、1965年7月23日の事である。

このW1の写真は65年末とのことだが、世に『カワサキの7人の侍』などとカッコよく言われてはいるが、まだその当時は英語もろく喋れずに、杉沼さん頼り、バイクに乗って走ったりするのは、確かに田崎さんだけだったのかも知れないない。今でもオートポリスをバイクで走ったりして周囲を困らせたりするようだが、このころならW1のテストもどきの事をしたのはよく解る、

『アメリカの道路をW1で走行した初めての日本人は多分私です』というのも、間違いなくそうだろう。

 

★その田崎さんとは若いころから何となくご縁があって、私の会社生活で『一番一緒に、何度も仕事をした』のは田崎さんかも知れない。

労働組合の常任幹事の時も、源平芸能合戦も、カワサキが鈴鹿にロードレーサーを初めて走らせた時も、東南アジア対策で市場開発室を創った時も、日本の二輪車工業会がダンピング問題で揺れて今のKMJの構造改革をやった時も、

HY戦争のあおりを食って単車事業が潰れそうになった時、私が企画で、田崎さんはKMCの社長、故大庭社長が単車に来られて『大庭対策』や『本社対策』が必要だったころも、みんなコンビを組んでの仕事であった。

二人とも『日本人じゃない』と言われた大陸育ちのネアカな性格が良かったのかも知れない。

少々大げさに言えば、そんなことがなかったら『カワサキの単車事業』も別の形になっていただろうし、川重の社長に大庭さんや田崎さんはなっていなかっただろう。

現在のような世界基準の発想ができる、バランスシートの中味の良くなった、そんなスマートな川崎重工業になったのは、彼が『柔工業』を目指したからだろう。

そのベースにあるのは、ホンダがトップ企業として常に世界を見つめて発展した二輪業界の血が流れているからだと思っている。

ごく最近では、今年は、もう3年目ですっかり定着した『神戸メリケンパークでのミニSLフェスタ』を神戸市に繋いでくれたのは田崎さんである。

今年の1月、20年ぶりに開催したカワサキファクトリーライダーたちのOB会にも高橋鉄郎さんとともにジョインしてくれた。

『思い出を共有する人たちのことを仲間という』 私はそう思っているのだが、高橋さんも、田崎さんもみんな仲間なのである。

 

★昨日だったか、これも仲間のthiraiさんが、カワサキのレース仲間とレースファンを集めたこんなイベントを来年3月4日に企画している。

集まるのは全員、NPO The Good Times の仲間たちで、かつレースに関心を持つカワサキファンたちである。

夜のパーティー、翌日のカワサキワールド見学と続くのだが、

多分田崎さんは顔を見せるだろう。勿論NPOのメンバーだし、カワサキがレースをスタートさせたころの『レース委員会のメンバー』なのである。

工場見学、歴史車見学、立食パ―テイ、2次会、ホテル宿泊、翌日カワサキワールド見学、で先着50名限定、会費2万円。

より詳細は,1月10日発表とか。兵庫メグロファンクラブ主催で、The Good Times 会員だけだが、メグロ会員は無料で会員になれる特典がある

どんな内容に発展するか? ご期待下さい。

 

今朝、60おじさん山本隆君が、

60おじさん! 昨日申し忘れましたが、加古川地区の申込み受付窓口を(NPOTheGoodTimes入会含む)を山本レーシングでもさせていただきます」 とコメントしていました。

多分、

はっぴーえんどさんも、協讃企業として、参加されるのではないかなどと思っています。

 

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コメント (4)
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