雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

これからの流通業 その対策の全て

2013-02-01 06:26:28 | 発想$感想

 

★つい先日 『服部吉伸 語録雑感』というブログをアップしたら、ぼっけもん修さん からこんなコメントを頂いた。

ぼっけもん修さん、もう4年ほどのNPO The Good Times 関連でのオトモダチである。

僕も服部語録読んでますよ!最近、ちょっとfacebookも距離をおいてますが、これは読んでます。
そもそも服部先生のことは、古谷さんの日記がもとで知りまして、『これからの流通業』はじめ4,5冊の著作を取り寄せてみました。古谷さんの自分史は僕にとっての仕組み作りの参考書のようなものですが、服部先生の語録も、核心をついてて参考になります。その意味では仕組み作りの際には自分史とともに読むと相乗効果と考えています。
その服部先生とも古谷さんご紹介でfacebookのお友達になり、メッセージもいただいたりしました。誠に素晴らしい世の中です。

 

『これからの流通業』はじめ4,5冊の著作を取り寄せてみました。 と書いてあったので、今でも本があるんだということが解ったのである。

家のどこかにはあるのだろうと思うのだが、どこかに行って見つからないのである。

Amazon で調べてみたら中古で600円ほどで買えたのである。ホントに便利な世の中である。

 

 

★中古本だが、新品のように綺麗である。

本の題名は『これからの流通業』なのだが、

初版の発行は1991年の5月だから、もう20年以上も前のことだし、私が服部さんに出会ったのもそのころのことなのである。

 

それから20年経って、今これを読み返してみて、その発想や理論は、殆どそのまま通用する。

世の中の形態はどんどん進歩して、この本で服部さんが指摘された方向に確かに進んではいるのだが、

日本人の物事に対する考え方、特にマーケッテングマインドなどは、20年経った今も一向に進歩していないのである。

 

服部吉伸さんの20年経った今は、

Facebookで毎日語録を連載されている

勿論20年も経った今は数段の進歩なのだろうが、

真理みたいなものは何年経っても同じように通用する。

 

 

 

こんな目次で延々とこの第13章まで続いているのである。

そんな記述の中から、当時ノ―トか何かに書きだして、ずっと手元に置いていた。74才頃だったかパソコンをやり、ブログを書きだしてから、服部語録の幾つかをご紹介してきたのを『ぼっけもんの修さん』はお読みになっているのである。

ちなみに 『ぼっけもんの修さん』は、関西元気プロジェクト の中心メンバーなのである。

 

先日もご紹介したが、この本の中から、私が書きだしていた語録、 確かにこの本のあちこちに見つけた。

私が20年間ずっと身近においていた語録、もう一度ご紹介しておきます。

 

 

『これからの流通業』服部吉伸著
もう20年も前の私の現役時代の本だが、その中の文章から拾った言葉の幾つかである。
表現が非常に的確で、今でも間違いなく通用すると思っている。


流通業とは「自分の仮説の正当性を問うビジネスである。」
消費者の変化の本質を掴み、変化をどう自己の対策に置き換えるかと言うことが問われている。

仕組みを造るのは、非常に高度な仕事である。仕組みを造らずに放たらかしの形にして、創意工夫してやりなさいというのは酷である。損なやり方である。

システムとは手続き通りに仕事を進めてゆけば、意図した目的が実現できる仕組みでなければならない。現在のシステムは単なるデーターのアウトプット体系に過ぎない。

システムによって組織が変わる。やがて販売最前線が力をつければ、現在の多段階の企業組織は短縮化ないしは簡素化される。極端に言えば二段階妥協しても三段階に簡素化すべきである。

何が企業を変革するのか。それは企業コンセプトである。
企業コンセプトを見直し再提起しなければ第二次創業とはならない。
従って企業コンセプトは方針戦略より上位の概念である。

カウンタービジネスは新業態を生む可能性が強い。売り場をなくすという発想を前提にすれば多くのことが変革されるはずである。
無在庫経営、このことは無在庫経営ノウハウとシステムの裏づけが必要とされる。やがて小売店から売り場がなくなりカウンター化される時代が来ることを予言しておこう。

イトーヨーカ堂の業革の特徴は「トップが身をのりだして」「組織をあげて」『社運をかけて」「思想価値観を統一して」「目的を明確にして」「方法論を確立し」「予算措置を講じ」「徹底して実行する」という常識と定石の徹底が「良識を生む」のである。

意識改革のできるのは、一部の極めて優秀な人に限られ指導者の能力の一つである。意識改革を行えと言うだけでは、マジョリテイに対する意識改革は出来ない。
マジョリテイに対する意識改革、それは仕事のやり方を変化させることである。
そして成功が意識改革の元である。

通用する発想とは正しく現状を捉え説得力があり、やがて多くの人の賛同を得られる考え方を指している。
ここでやがてという言葉を使っているのは、正しい考え方が最初から多数派である筈がないからである。

リストラの基本の部分に人の尊重という考え方がなければそこに働く人の心を動かし大きな改革を成し遂げることは出来ないと断言しておこう。

『世の中には原因のある問題と原因のない問題の二つがある。
原因のある問題は、原因の追究、把握、対策と言う思考ステップで課題を解決する。原因のある問題の解決に必要な能力は創造力と呼ばない。
創造力の源泉はアイデアであり思考ステップの特徴は「絞り込んで考え続けるというところにある。』

流通業には常識のウソが多い。

これからの小売業、如何に組織が大きくても如何に図体が大きくても、お店を幾つもっても、すべからく専門店でなければならない。既に小売店の変化の方向は明確になっているのだ。

顧客の組織化にはデーターベースを活用した新しいマーケッテングを展開することが重要である。データーベースを構築するにあたってはどのようなマーケッテングを展開したいか明確になっていないと前に進まない。自分のしたいことを明確にする必要がある。

人が自分の価値を発揮できる状態を造りださない限り、人はコストにしか見えないだろう。人はコストではなく」価値創造者である。

いわゆる営業マンは要らなくなる。商売の内容が大きく変化してくる。これはコンサルテーションの部分が大きくなることを示す。

企業の文化が問われている。そしてどのような思想、考え方、価値観を持った企業なのかが問われている。「うちは慈善事業をやっているのではない』と言えば、そのような企業でしかないということだ。『利益に文化の香りがする』そんな企業になって貰いたい。

卸売業を営む一つの企業としてのリテールサポートが問われる時代になったのである。実に多くの卸売業が小売業に進出している。自分で小売業を営める能力を持つことがリテールサポートの原点である。

卸売業に物流とはシステムであるという認識が希薄である。物流問題は企業として解決すべきものであり、企業規模の大小ではなくトップの先見性と経営の熱意によってきまるのである。物流のシステム化の克服が多くの卸売業の将来を左右するだろう。

 

 

 

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