関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

弱者を守る

2007年03月29日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 障がい者の方から生活相談を受けました。
 ご夫婦とも知的障がいのある方で、収入は旦那さんの月10万円程度しか無く、知的障がいのあるお子さんが一人いて、作業所に通っているという家族です。
 奥さんは、少し前まで障がい年金を受け取っていましたが、車が無いため定期に認定を受けるために病院まで行くことができず、「停まっている」ということでした。
  大事なお子さんを作業所に通わせるには月1万円を払わねばならず、バス代が大変なので4~5キロはあろうかという道のりを歩いていくこともあるそうです。
 家賃や公共料金などさまざまな借金があると言うことで、低収入が原因と思われますが、生活のアドバイスをしてくれる人が身近にいたらもう少し何とかなったのではないかと、残念に思いました。

 許し難いのは、経済的に困難だということを知っていて、金を貸し付けたサラ金がいるということです。最近滞納したら督促にやってきたとのことで、随分脅かしていったようです。
 返済能力の無い人、借入の意味がよく理解できない人に貸し付け、脅かしながら少しずつ利息分だけ回収していく、そして「払い過ぎ」になってもわからずに、いつまでも「返済」させられる。
 絵に描いたような極悪商売です。この家族の周りをうろつかないように追放するだけでなく、社会的に糾弾し、懲らしめてやらなければならないと怒りが燃えました。
 
~老舗の酒屋さんで拝見~

 旦那さんは、正直な、まじめな方に見受けられました。奥さんは恥ずかしいのか私とはあまり口をきいてくれませんでしたが、穏やかな方のようでした。辛い暮らしを家族で身を寄せ合って耐えて来たことが察せられました。
  「応益負担」などと言って障がい者施策を改悪し、こんな負担を被せてきた政治、こうした方々を守る社会保障をもっと切り捨てようという政治を変えるために、頑張らねばという思い(やはり、怒りですね)を新たにしました。

 それにしても、この家族の先行きは本当に不安です。頼るべき身内も無く、見守ってくれる公的サービスも覚束きません(今、色々調べているところですが・・)。
ともかく、明日の暮らしが成り立つように、何とかしなければなりません。


~沢山の家族を見守って来たであろう雛人形。今は、どんな時代でしょう?~