関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

荘内病院職員も大変です~労働組合定期大会に出席しました~

2007年09月27日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 26日(水)夜、市立荘内病院の職員労働組合定期大会に日本共産党鶴岡地区委員会の代表として来賓参加し、挨拶させて頂きました。

 同組合は、日本医療労働組合連合会・山形県医療労働組合連合会に加盟する組織として、「医療労働者の生活と権利を守ることと、国民医療を守ることを統一して追求する」という基本方針を持って活動しています。
 私は、一昨年市議会議員選挙に出るまで同連合会加盟の労働組合役員として、荘内病院職組と地域で一緒に活動してきましたし、現在市議会厚生文教常任委員として市立病院の問題をテーマの一つとしていますので、組合の活動には大変注目し期待もしています。

 大会会場で渡された議案書を読んでみて、職員の状況の大変さには改めて驚かされました。
 例えば、看護師の平均夜勤回数は、今年5,6月の調査では、8.6回、8.4回となっています。
 平均月8日以上と言うと、ほぼ3日に1回夜勤をするという状態です。
 私も看護師の妻と10年以上暮らしていますのでわかるのですが、「準夜(私のいた病院では夕方4時半から1時まで)であれば当日午後は身体を休める必要があり、勤務明けの帰宅は早くて2時、日によっては明け方になることもありますが、家族がいれば家族の朝食時には起きることが多く、一日中眠い状態になります。
 「深夜(0時半から9時まで)」であれば、勤務前の夜は8~9時頃には仮眠し、勤務明けは当然夕方まで寝ることになりますが、日中の睡眠というのは浅いことが多く、その疲れは翌日も引きずるというのが実態であり、一回の夜勤は二日間、三日間にも影響する大変な勤務なのです。

 夜勤が月8日以内でなければならないということは、今から40年以上前の1965年に人事院が判定を出しており、その後、医療の高度化、重症患者の増加でかつてとは比べものにならないほど過密となった現在の医療職場で未だ守られていないという事態は極めて異常です。

 また、大会議案書掲載の「2007年春闘働くみんなの要求アンケート集計結果」を見ると、
 時間外労働が20時間以上の人が29.2%
 不払い時間外労働がある人が62.8%
 仕事で「とても疲れる」人が68.5%、「やや疲れる」人が28.8%。

 このような実態が現れていました。
 安全・安心の医療を築いていくためには、こうした状況を改善することが不可欠です。

 私は挨拶の中で、参院選の結果は、小泉・安倍内閣の政治の基本路線が国民に否定されたものであること、国政でも市政でも労働組合の主張に世論の共感が広がっていることを述べ、共にたたかっていく決意を表明しました。
 
 議案書の裏表紙には「団結とは」という文章が書かれていました。
 「自分だけが良い子になろうとして、一人一人が競争しないこと。
  苦しい時にはみんなで助け合い、互いに仲間を裏切らないこと。
  これらのことを毎日毎日みんなで確かめ合うこと。」

  私も組合役員時代に何度も読み返した、夜勤制限闘争の中から生み出された言葉です。
 これからも、多くの市民の皆さんと団結して頑張っていきたいと思います。