夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

小泉八雲の「怪談」を読む

2023年12月13日 | 愛読書
時間がある時に読んでいる本「ジュニア版日本文学名作選」の
「怪談」(小泉八雲)です。
 
この本は、かなり以前、有価物回収ゴミに出されていたものでした。
ゴミ置き場で思わず立ち読みというより本の扉を開いたら文学者の
篆刻印が印刷されていた。

国木田独歩 夏目漱石 有島武郎 武者小路実篤 鴎外
面白そうなので拾ってきた。昭和40年偕成社発行とある。
60年近く前に発行された本で紙質はあまり良くない。
小泉八雲の「怪談」は今読んでも面白い。

挿絵もなかなか雰囲気があり
 
八雲が英訳した和歌も載っている。
  
映画「怪談」も面白かった。
小泉八雲の本を読んで映画「Kwaidan」も又見てみたくなった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歳取ってから読む本

2023年11月26日 | 愛読書
今日も1日忙しかった。午前中は草取りボランティア
4人で草取り3時間働き、昼食後、今度はお掃除
ボランティアで1時間半、朝から夕方まで新聞を読む
暇がなかった。で、食後じっくりと新聞を読む。
その中の記事に「時代小説 還暦待ち味わう」と
見出しで新井素子さんのエッセーが載っていた。

いろいろなジャンルの本を浴びるように読んできた
新井さんが「60になるまで時代小説は読まない」と
誓いをたて、60になってから読み始めたのが
池波正太郎「鬼平犯科帳」シリーズだったとの事。
「確固とした世界があって、本を開くと江戸を
 観光しているような感じを受けましたね」という。
時代小説を読むことは「ビンテージもののワインを
 飲んでいるような感じ」と表現する。

若い頃、仕事仲間(学童保育指導員)の相棒は
私よりずっと年上の人で子供たちが帰ってくるまで
本を読んでいた。
「何を読んでいるの?」と聞いたら
「これ(鬼平犯科帳)と見せてくれた。面白いから
 読んでみる?」と言われたものの、時代小説なんて
古臭くて読みたくないと思って借りなかった。
ところが私もその歳(60歳)に近づいた頃、手に
したのが「鬼平犯科帳」でした。
ムム、面白い!となり、それからは池波正太郎に
はまって「剣客商売」「藤枝梅安」ほか短編小説
読むようになりました。池波正太郎の時代小説は
江戸時代にタイムスリップしたように江戸の情景が
目に浮かぶのです。これも歳をとったせいなのか。
というより歳をとったからこそ時代小説の面白さが
分かってくるのかも。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

句集が届いた

2023年09月10日 | 愛読書
友達のKmさんから句集が届いた。
Kmさんのお母様が生前に詠んだ句集をKmさんが
本に纏めたそうな。フラメンコを描いた挿絵もなかなかいい。
 
春夏秋冬の句が載っている。
 その思いが向日葵となってしまったのだ
 若竹のサラサラ鳴るは否定なり
 夢いくつ捨ててきたかと百日紅


私のところには友達や知り合いから色々な句集が届く
俳句、短歌、五行歌といろいろ。
折に触れ本棚から取り出し詠んで楽しんでいる。

土岐恭子さんの「今生の譜」短歌もいい。
  
土岐さんは熟年離婚を経験。その時の短歌も身につまされる。
 悲しみに押し潰されし四十年
        忍従のみの我のソネット
 それは嘘と思いつつ言訳きいている
        夢さめて肌寒き夜半

土岐さんにはしばらくお会いしていない。お元気でいらっしゃるか?
今度、お宅に訪ねてみようか。

村岡遊さんの五行歌「心奥のルージュ」水源カエデ君の「承認欲求」
もいい。
  
遊さんもお元気でしょうか?皆さん歳を取りました。
自分の句集を出版できる事は羨ましい。私は詩のセンスが無く
以前、入院中に五行歌を少しばかり作ったものの
元気になったら全く作れなくなった。

秋の夜長に音楽を聴きながら句集を読み返すのもいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーティ・ショーという懐かしい名前を見つけた

2023年02月06日 | 愛読書
池波正太郎が生誕100年という事で家にある
池波正太郎の本を読み返している。「剣客商売読本」を
読んでいたら懐かしい名前を見つけた。

クラリネット奏者のアーティ・ショウです。
池波正太郎は彼のバンドのオープニングテーマ ナイトメア
聞いて「仕掛人藤枝梅安を書くきっかけになった」とある。

確かにナイトメア(悪夢)という曲は聞いていて
なんとなくおどろおどろしい感じがして藤枝梅安に
ぴったりかなと思った。

アーティ・ショウといったら私が思い出すのは
ビギン・ザ・ビギン軽快なダンス音楽です。

戦後、私の住む小さな街にもダンスホールがあった。
そこではアメリカのジャズ音楽が流れ、若い男女が
ダンスを踊っていた。洋服を着ていた人もいたが
着物姿の女性も多くダンスを楽しんでいて、子供の
私たちは窓にかぶりついて面白がって男女の踊る姿を
見ていた。ダンスホールといっても小さなホール
なので生バンドではなく掛かる音楽はレコードのようでした。

あの頃は家にテレビもなくラジオは箱型のラジオで
私はラジオのスピーカーに耳をつけて進駐軍放送(FEN)
アメリカの軽快な音楽をよく聞いたものです。
英語なんかは全く分からずですが、音楽を聴くだけで
楽しかった。ビギン・ザ・ビギンもその頃聞いた覚えがあり
楽しげでいい曲だなぁ〜、こんな曲でアメリカ人は
踊るのか。と思ったものです。
ビギン。ザ・ビギンという曲はたくさんの歌手がカバーしている。
シナトラやペリー・コモ、最近ではマダムキラーと言われた
フリオ・イグレシアスがスペイン語で歌った
ビギン・ザ・ビギンがヒットした。

ビギン・ザ・ビギンでダンスを踊ってみたいが、婆さんに
なった今では無理か?
いい曲はいつ聞いてもいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「タカシ 大丈夫な猫」の本は評判がいい

2023年01月31日 | 愛読書
午後、お掃除ボランティアに行っての帰り、同じ町内会の
散歩中のMさんに出会いました。Mさんも元気そうでした。
「ご主人(父ちゃん)よくなって良かったですね」とMさん
久々にお会いしたMさんに父ちゃんの状況を話した。

「ところで、ブログに書いてある猫の本
 苅谷さん(著者)てあそこの曲がり角の家?」
「そうです」
「黒岩さんってあの黒岩さん」
「そう、あの黒岩さん」
長く町会のお仕事をしていたMさんは家の在処をよく知っている。
「猫のタカシの本貸しましょうか?」と言ったら
「いえ、もう買いました。一気に読みましたよ
 面白かった。文章が素晴らしい。いい本です。
 黒岩さんの家の前を通る事あるけど、あの猫は
 見た事がないな」とMさん。
今は寒いからあまり外に出てこないのでしょう。
暖かくなったらNさんの庭に遊びにくる事でしょう。

数年前Nさんの家の飼い猫りんちゃんとタカシが
Nさんの庭の芝生で転げ回って遊んでいるのを見た。
二本足でぴょんぴょん走っていたが止まるとこてんと
横になってしまうが、最近は上手に猫座りが出来ていた。

苅谷さんは健気なタカシをみて本にした。
瀕死のタカシを助けた黒岩さんにタカシは恩返しを
したという事です。
アマゾンで販売しているタカシの本、すでに星5つの
評価が付いている。お勧めの本です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二本足の猫の本「タカシ 大丈夫な猫」を読んだ

2023年01月27日 | 愛読書
先日、「タカシ 大丈夫な猫」と言う二本足の猫の話を
ネットで試し読みをした。
続きを早く読んでみたいと思って居たら散歩仲間の
Nさんが早くも届けてくれた。
作者(苅谷夏子さん)のサイン入りです。
 
Nさんの飼い猫(りんちゃん)とNさん(ナカノさん)も
たくさん登場している。

本の帯には
立つ、走る、木に登る、恋をする!二本足の猫タカシと
見守り支える人間たちの勇気と愛情の記録。
とある。
わたしはタカシのことをまったく何も知らないうちから、
惹きつけられた。知りたいと思った。
夕ぐれのさびしい小道にたたずみ、そして駆けていく
あの静かに落ちついた「大丈夫」な姿に心をぐっと
つかまれたのだ。
本文より。

作者の苅谷さんが二本足の猫を見つけて驚き、一生懸命
生きる姿を見て本にしました。

二本足の猫タカシは散歩仲間Nさんのお宅のお隣に
お住まいの黒岩さんの飼い猫で、事故に遭った子猫を
拾いその成長記録をドキュメンタリータッチで
描いている。届けてくれた本一気に読み終わりました。

小泉さよさんのさりげないタカシのイラストもいい。
 
二本足の猫、たかが猫と言うなかれ、命を大事にする
優しい人に救われたタカシは障害猫ですが、障害を
ものともせずに今も元気に生きている。
「この頃タカシはあまり遊びに来ない」とNさん
寒いので外に出てこないのでしょう。

ジャンルに児童書、対象は 中学生からとなっているが
婆さんが読んでも面白い。
気弱になっている人間「迷える子羊」(どうすれば
いいのか分からず困っている人)が読んだら勇気を
もらえる一冊かも。Amazonで発売中です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二本足の猫の本「タカシ 大丈夫な猫」が出版される

2023年01月23日 | 愛読書
散歩仲間のNさん宅のお隣さんに二本足の猫が飼われている。
数年前からNさん宅の広い芝生の庭でNさんの飼い猫と
二本足で芝生の上を駆け回って遊んでいたのを良く見かけた。
「二本足で健気だね〜」といつも話しているが、知らない人が
近寄ると逃げてしまい、二本足でも走るのは結構早い。
Nさんの飼い猫(りんちゃん)が急死してからも「タカシ」は
少し寂しそうだけど、Nさん宅の芝生で日向ぼっこをしている。
 
そんな「タカシ」を見かけたご近所さんが感激して本に纏めた。
先日、Nさんから「タカシ」の「本が上梓されたよ」と連絡あり、

パソコンでで検索。本の題名は「タカシ 大丈夫な猫苅谷夏子
岩波書店発行
「さすが良い大学出ている人は文章が上手い」とNさん。
イラストは猫イラストを多く手がける小泉さよさん
いい本に出来上がっています。試し読み
1月26日刊行。「タカシ」の本早く読んでみたい。
苅谷夏子さんの他の本も読んでみたくなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水木しげるの「ラバウル戦記」の本を読む

2021年08月24日 | 愛読書
「ゲゲゲの鬼太郎」で一躍有名になった水木しげる
漫画で描いた「水木しげるの戦場」と「ラバウル戦記」を
読んでみた。この本はサークル仲間の友達にアマゾンで
注文してもらい。届けて頂いた。

「変な本買うね〜」と友達は思ったのでは?
「届いたら、読んでもいいよ」といったら
「文字が小さいね」という事でした。
歳とると文字の小さいのは読みにくい。
でも、この漫画「水木しげるの戦場」
エッセイ「ラバウル戦記」はなかなか面白い。
太平洋戦争の激戦地ラバウル。水木二等兵は、
この戦闘に一兵卒として送り込まれた。彼は
上官に殴られ続ける日々を、それでも楽天的な
気持ちで過ごしていた。ある日、部隊は敵の
奇襲にあい全滅する。彼は九死に一生をえるが
片腕を失ってしまう。この強烈な体験が鮮明な
時期に描いた絵に、後に文章を添えて完成
したのが、この戦記である。終戦直後、ラバウルの
原住民と交流しながら、その地で描いた貴重な
デッサン20点も合わせて公開する。

「ラバウル戦記」より。
水木しげるさんは戦争で片手を失い戦地の様子を
漫画にして書き残しています。
戦場で部隊が全滅、一人生き残った兵士(水木)が
やっとのことで帰って来たものの、上官からは
「死ね!」と言われ戸惑う。
 
漫画の中に注釈が入っている。

上官の言うことを聞かなかったりしたらビンタが
飛んでくる。昔の映画に伴淳、アチャコの
二等兵物語(喜劇)があった。喜劇とはいえ
映画の場面でも上官からビンタを喰らう場面が
あった。「お国のために身を捧げる」と綺麗な
言葉ですが、あの頃は捧げざるを得なかった。
「戦争反対とか兵隊逃れをしたら『非国民』
 と言われる。だから戦争に行かざるを
 得なかった。戦争は懲り懲りよ」と90の姉が
いっていた。
今の若者に
「お国のために死ねますか?」と聞いたら、殆どが
「何言ってんの?死ねるわけないじゃん」と答えが
帰ってくるでしょう。
お国のためにたくさんの人が亡くなり今の平和な
日本が続いている。
水木しげるの戦争漫画を見て思いました。

本の裏カバーに戦場の様子が描かれているが
その中に水木妖怪が3匹描かれている。

水木しげるのユーモアでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏に聞かれなくなった怪談話

2021年08月16日 | 愛読書
先日の新聞に円山応挙の幽霊図が載っていた。

「夏はやっぱり、これ(幽霊、怪談話)でしょ」
と思うものの最近ではTVもラジオも怪談話と
いうものを放送しなくなった。現実的ではない
ということなのでしょうが、暑い夜に怪談話は
なかなか面白い。
夏はこの世ならざるものたちの季節…ということで
日本の怪談話といえば
四谷怪談」を初め「牡丹灯籠」「皿屋敷」と
思えばどれも可哀想な女の物語ですが、小さい頃に
ラジオで聞いた、牡丹灯籠の「カランコロン」という
下駄の音。
皿屋敷のお菊が数える「いちま〜い、にま〜い」と
井戸の中から皿を数える声。怪談話は怖く感じた。

安永(1772〜81年)の頃、百物語が大流行した。
真夜中に百本のロウソクをともし、怪談話を一つ話す
たびに消していく。百話語り終えると、本物の怪が
現れるとされる怪談会

百話が終わると床の間に掛けてあった幽霊図が
飛び出してくる。そう思わせた百物語。

私は杉浦日向子の漫画本「百物語」を持っている。
 
杉浦日向子の描く漫画は、漫画とはいえ少し怖さ
不気味さが感じられる描き方ですが、解説者の
高橋義夫氏によると
「百物語」は怪談にはちがいないが、不思議に
おだやかな風が吹いている。死や変身が語られて
いても。恐怖よりもなつかしさが色濃いのは
怪異がどこかとくべつの世界から暴力的に立ち
あらわれるのではなく、人間たちと一緒に
さりげなくそこにあるからである。だから怪異は
そこに姿をあらわすとき、人間を驚かすことに
気がねして、すまなそうな顔をしている。(中略)
いっぽう人間のほうでも、怪異とのつきあいかたを
知っているから「生きている人に話し掛ける様に
挨拶してやれば、満足してすぐさる」
江戸の人々は怪異に敏感で、したがってつきあいかたを
工夫してさり気なく接したと見える。

怪異、お化け、幽霊、さり気なく接していけば怖くない。
ということなのでしょう。

もう一つの本は小泉八雲の「怪談」この本は以前
ゴミ置き場に捨て置かれていた物を頂いてきた。
ジュニア版とあって漢字には全て振り仮名付きです。
 
こちらも何度読み返しても面白い。
昔見た映画「怪談」小泉羽八雲の原作
黒髪(和解)、雪女、耳なし芳一、茶碗の中が
オムニバスになった映画も面白かった。
怪談(Kwaidan)予告
暑い夏にはやっぱり怪談ものが見たい聞きたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下野隆祥著「世界一のサービス」が届く

2021年02月27日 | 愛読書
サークル仲間のHさんに
「アマゾンで本(下野隆祥著「世界一のサービス」)を
注文して欲しいと頼んでおいたら
「届いたよ」と今日、届けてくれた。
 
下野隆祥氏とは大ちゃんの通っている調理師学校の
「保護者を招いての賞味会」でお会いした。
プロのサービスマンの様子をじっくり見させて頂いた。

下野隆祥氏が「世界一のサービス」(試し読みできる)
出版していると言うので買い求めてもらいました。
サービス精神とは何ぞや?となかなか面白く読めます。
サービスとは「思いやり」とみた。

今はネットで何でも買える時代ですが、よく利用していた
Amazonのアカウントが切れてしまい、再登録も面倒になり
と言うより婆さんは買いたいものがあまりない。欲しい物が
あるときはこうして友達に頼んだりしている。
「欲しいものがあったら、また言ってよね」とHさん。
ありがたいこっちゃです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安野光雅さんの絵本

2021年01月24日 | 愛読書
安野光雅さんが亡くなった(昨年12月24日)と
新聞に出ていた。
安野光雅さんはたくさんの絵本を描いていて私も
何冊か持っている。

「歌の絵本」はフリマで買い求めた(確か100円だった)
 
今では小学校中学校でもあまり唄わなくなった
懐かしい童謡や唱歌がたくさん載っている。
 
絵も懐かしい田舎の絵で郷愁をそそります。

「かぞえてみよう」は有価物回収のゴミの日に
捨てられていて、思わず拾ってきてしまった。

数字の1(月)から12(月)まで、季節の移ろいと

家や人間(大人と子供)花、木、動物などが
増えていき、子供と数を探すのも楽しい。


そしてハードカバーのどっしりとした「絵本平家物語」
これは昔、出入りしていた本屋さんに特注した。
当時としては高い本でした。
平家物語と言ったらすぐ思い出すのが
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の
塵におなじ。

 
安野光雅が描く勇壮で気品高い『平家物語』
戦記文学の古典・平家物語全12巻の名場面を
79枚の流麗な絹絵に描下ろした安野光雅の
ライフワーク。画家がまとめた読み易い
文章と共に甦る現代版平家物語絵巻。

あるように細部が細かく描かれている。戦いの場面や
 
戦に敗れた平家の公達、壇ノ浦での幼い安徳天皇の入水

そして入水したものの源氏に助けられた安徳天皇の
母、徳子(建礼門院)は大原の寂光院で
亡くなるまでが描かれている。
 
源平の合戦で平家一門は敗れ去り、一族郎党が
殆ど被斬(きられ)た。
一の谷から壇ノ浦にいたる度々の合戦で、平家の
公達は揃って討死、或いは入水して果てましたが、
一族の子供たちの末路も悲惨でした。
平家の子孫には懸賞金がかけられたため、田舎の
子でもちょっと顔立ちがよいと
「平家ゆかりの誰それの子」とあることないこと
密告され、命を落としたものが数多くありました。
維盛嫡男の六代も、母や妹たちとともに大文字山の
ふもとに隠れ住んでいたところを北条時政に
捕らえられますが、その容貌があまり美しいので
斬りかねていたところ、文覚上人が弟子に
したいと頼朝に直談判におよび、まことに危うい
ところを助けられます。
平家再興をはかるのではないかという鎌倉方の疑念を
そらすために、十六歳で出家しますが、頼朝の死後、
後ろ盾だった文覚が遠島になるにおよび、
建久10年(1199)、ついに捕らえられ斬られました。
かつて平家に命乞いして救われた頼朝自身が、長じて
平家を討ったことから、平家の子は生まれたばかりの
幼子まで容赦なく殺させ、また自分を救ってくれた
重盛ゆかりのものなら殺さないといいながら、
維盛の弟、忠房(ただふさ)や宗実(むねざね)を
おびき出してだまし討ちにしました。
とあり
「絵本平家物語」でも被斬の場面がたくさん描かれている。
それにしても頼朝という男は酷いことをしたものですです。

平家物語を読むと「青葉の笛」を思い出す。

安野光雅さんいい絵本をたくさん描いていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本とカレンダーを頂く

2021年01月20日 | 愛読書
五行歌を楽しんでいる遊さんから届いた本3冊
五行歌の本かな?と思って包みを開いたら、これでした↓

太宰治と夏目漱石の本でした。どちらも読んだことがある。
「何か特別の本か?」と思ってページを開いたらこうでした↓

なんと活字が大きい。
「あな、うれしや」です。年取ると目の具合が悪く
老眼鏡をかけても小さな字は読み辛くなり本を
読みたくても、ついつい億劫になる。送って頂いた
本は眼鏡なしでも読めるし、おまけに軽い。
「知り合いが昨年起こした小さな個人出版社です
 シニア向けに大活字にして眼鏡をかける手間と
 重さをなくしたシルバー文字」と遊さんの手紙に
書いてありました。
確かに目が効かなくなった年寄りには眼鏡なしで
読める大活字の書籍は嬉しい。5年かけて40冊
出版するそうです。活字の大きさもさることながら
本の軽さもあって身体の具合が悪くても負担に
ならないところが嬉しい本です。
「坊ちゃん」と太宰治の短編集、再読してみたく
なりました。 遊さんありがとう。

もう一つはサークル仲間のMさんから頂いた
カレンダーです。パソコンのエクセルを使って
手作りしたA4サイズのカレンダー。
月毎に剥がすミシン目もついていて細工が細かい。
 
季節ごとの花の写真が入っていてシンプルで
見やすい。これはパソコンのテーブルの上に
掛けました。

エクセルを使ってこのようなカレンダーを作って
プレゼントするのもいいアイディです。私も来年用の
カレンダーを作ってみたくなった。
Mさんありがとう。
    
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読む

2020年10月09日 | 愛読書
父ちゃんの入院中、付き添っていて暇を持て余す。
大ちゃんのお母さんがいろいろな本を持ってきてくれた。
その中の一つ、今から150年程前に日本の奥地を
旅したイギリス人女性イザベラ・バード が書いた
「日本奥地紀行」を読みました。
 
イザベラ・バード 幼少の頃から病弱だったため
航海を含む転地療養を勧められ、アメリカを始め
海外に旅行するようになり1878年47歳の時に
日本にやってくる。日本の都市部はあまり好きでは
なかったようで「日本の奥地(田舎)」を旅する。

通訳として伊藤という青年(18歳)を雇う。
イザベラが通訳兼身の回りの面倒を見る召使いを
探していたが、その中の一人は推薦状も持たない男
それが伊藤鶴吉という男でした。
若かりし頃の伊藤と晩年の伊藤
 
背の高さは4フィート10インチ(本当は150cm)
にすぎなかったが、がに股でも均整がよくとれて、
強壮に見えた。顔は丸くて異常に平べったく、歯は
良いが、眼はぐっと長く、瞼が重くたれていて、
日本人の一般的特徴を滑稽化しているほどに思えた。
私はこれほど愚鈍に見える日本人を見たことがない。

とバードは書いている。紹介状がないのを咎めると
「火事になり焼けてしまった」と弁解。私はこの男(伊藤)を
信用できず、嫌いになった。
が、英語もできるし、はやく旅に出たいので、月給12ドル
で雇うことにした。次の日、伊藤は月給12ドルを前払い
して欲しいと言われバードは払ってやるが、
「あの男は二どと姿を見せないかもしれないね」と言われる。
ところが伊藤は約束の時間に姿を現す。

イザベラ・バードは馬で東京から日本の奥地を伊藤を
供に旅に出る。バードがスケッチした駄馬。
 
日本の馬は教育(調教)されていないので主人(飼い主)の
いうことを聞かない駄馬と言っている。
 
外国人が旅したことのない日本奥地の様子を細かく
描写していて150年前の日本はこのようだったのか?
と思い知らされる。バードは注釈に
細部にわたる多くの不愉快なこと(家の閉鎖的で汚い
臭い、ノミ、シラミがいて不潔)はやむをえず省略した。
もし読者が、私ががここや他の個所で述べたことに
対して陳謝を要求したいと思われることがあっても、
私が、北日本で見たままの農民の生活を忠実に描写
することによってこの国に対する一般的知識の向上に
役立てたいと希望しており、同時に、この地方の場合と
同じように、文明化するのに必要な諸条件に欠けている
国民大衆の水準をあげようと努力している政府のために
その遭遇すると思われる多くの困難な事柄のいくつかを
説明するのに役立てたい。というのが私の望みである
ことを知れば、了解してもらえるのに違いない。

 
と書いてある。イザベラ・バード は伊藤を伴い
北海道(蝦夷)のアイヌにも会う。
 
バードが仕方なく?雇った伊藤も3ヶ月も一緒に旅すると
伊藤への想いが変わってくる。
とうとう今日は伊藤と別れたが、たいへん残念であった。
彼は私に忠実に仕えてくれた。彼を通じて私は、たいていの
話題なら、他のいかなる外国人よりもずっと多くの情報を
得ることができた。彼はいつものように私の荷物をつめる
と言ってどうしてもきかず、私の身のまわりの品物を
すべてきちんと片付けてくれたのだが、彼がいないと
もうすでに私は困ってしまっている。


朗読イザベラ・バードの奥地紀行
それにしてもイザベラ・バードさん、世界中を旅している

お金持ちだったんだろうな。
そして150年後の日本は変わりました。イザベラ・バード が
今の日本を見たら
「あの頃の日本の人々の方が良かった」と言うのかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五行歌の歌集が届いた

2020年08月13日 | 愛読書
友達の遊さんから五行歌の本が届きました。
今度は「恋の五行歌」という事で、恋の詩満載
 
200首の恋の五行歌、少し紹介します。
 

 
遊さんの作↓
 

 
草壁熖太氏が主宰する「五行歌」は自由詩とある。
新々・五行歌五則(平成20年9月制定)
一、五行歌は、和歌と古代歌謡に基いて新たに創られた新形式の短詩である。
一、作品は五行からなる。例外として、四行、六行のものも稀に認める。
一、一行は一句を意味する。改行は言葉の区切り、または息の区切りで行う。
一、字数に制約は設けないが、作品に詩歌らしい感じをもたせること。
一、内容などには制約をもうけない。


「自由に思いついた事を詩にすればよい」という事です。

「あなたはいいわね」と友が言う
「私は本当の恋をした事がない
 死ぬまでに本当の恋を
 してみたかった」
と友が言った


昔、仲良くしていた友達Aさんが私に
「あなたはいいわね、恋愛結婚で。
 私は恋愛の経験がないの。夫とは
 お見合いだったから。一度で
 いいから「恋心」というのを経験
 してみたかった」と言っていた。
「子供(二人)が成人したら、別れようと
 思っている」とAさん。
「嘘でしょ?」と言ったら、子供達が
成人したら本当にご主人と別れてしまった。
「結婚して3ヶ月で(離婚)を思い
 続けていた」という。子供の成長の為に
離婚を我慢していた強いAさんです。

数年前に遊さんが出版した五行歌集「心奥のルージュ」
なかなか素敵で激しい五行歌が書かれている。

そういえば去年の今頃、思わぬ入院騒ぎで
入院中に遊さんが贈ってくれた五行歌の本に
触発されて書き留めた私の五行歌を思い出した。

思いついた事を詩に置き換える。
易しそうで難しい。
遊さん素敵な本をありがとう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五行歌の本が届いた

2020年07月08日 | 愛読書
先日、「五行歌」を楽しんでいる遊さんから
本が届いた。
漂 彦龍 著 五行歌集 コラージュ

なかなか面白い五行歌が載っている。

ポケベルの思い出。
30年ほど前、まだまだポケベル全盛期の頃
学童保育の指導員をやっていた頃、預かっていた
子ども(母親を病で亡くした父子家庭)が
「子供の具合が悪くななったらポケベルに
 連絡してください」と言われ、父親のポケベルを
鳴らしたことが何度かある。外仕事で3人の子供を
頑張って育てていた。七夕飾りに下の妹(小1)が
「お母さんがほしい」と書いた。お兄ちゃん(小3)は
「お母さんはいらん」と言った。それを見たお父さん
苦笑いをしていた。
「再婚はしませんか?」と聞いたら
「子どもが3人いたら無理でしょ」と言った。
切なく感じました。
さて、私も父ちゃんも未だガラケー猿人です。

「ハイヒール 片手に・・・」
これは映画(モロッコ)を知らなければ
「ハイヒール片手に」と「デートリッヒな女」の
意味が分からないでしょう。
かく言う私も「モロッコ」は見ていない。

8月6日0時37分、まず気象観測機のB-29が
3機離陸した。ストレートフラッシュ号は広島へ、
ジャビット3世号は小倉へ、フルハウス号は
長崎である。0時51分には予備機のトップ・
シークレット号が硫黄島へ向かった。
続いて1時27分、Mk-1核爆弾リトルボーイを
搭載したエノラ・ゲイがタキシング(地上走行)を
開始し、1時45分にA滑走路の端から離陸した。
その離陸から2分後の1時47分、原爆の威力の
記録を行う科学観測機(グレート・アーティスト号)が、
さらに2分後の1時49分には写真撮影機(#91 or
ネセサリー・イーブル号)の各1機のB-29が飛び立った。
すなわちこの日、6機のB-29が原爆投下作戦に参加し、
うち4機が広島上空へ向かっていたことになる。
テニアン島から広島市までは約7時間の飛行で到達できる。
Wikipediaより。用意周到なアメリカ軍は、天気が良かった
広島に原爆投下。

秦の始皇帝が残した兵馬俑は行った事はないが
福島原発の黒いフレコンバッグは見たことがある。
原子力発電に依存していた日本人を痛烈に
批判した漂 彦龍氏の句(五行歌)

壮絶な人生を経験した遊さんも本を出版している。
生温い人生を送っている私には、漂 彦龍氏や
村岡遊さん(心奥のルージュ)のような五行歌は書けません。
遊さん五行歌の本を送っていただきありがとう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする