白雲去来

蜷川正大の日々是口実

投票に行きました。

2009-08-31 10:26:06 | インポート

八月三十日(日)晴れ。

 八時に朝食。愚妻は体の具合が悪いとのことで、昼過ぎまで寝ていた。私は、机に向かい「大吼」の編集。フォトショップというソフトで写真のレイアウトを勉強中である。後、一週間もすれば、愚妻に頼らず、ちゃんとしものが出来るかもしれない。何たって五十の手習い、覚えるのにも時間がかかる。

 二時近くに、上の子供の友達が三人も遊びに来て、居間を占領されてしまったので、仕方なく、時間を早めて愚妻と投票に行く。下の子供の学校が投票所になっているので、知った顔と何人も会った。こころなしか投票に来る人が多いように思う。私の選挙区は神奈川二区。自民党の菅義偉氏と民主党の三村和也氏、共産党の高山修氏の三つ巴の争いとなっている。今回のような民主党への「風」が吹かなければ、民主党の三村なんていうアンチャンなんか、菅氏の前には、一っ叩き、だろうが、今回は苦戦を強いられている、とのこと。

 二区には、幸福実現党が事前運動を、かなりハデに展開していたが、公示の直前になって、不思議なことに出馬を断念。恐らく、保守票が割れると判断した自民党との話し合いの結果だと思うのだが・・・。(開票の結果、菅氏と三村氏との差はわずか548票。幸福実現党の候補者は、神奈川の小選挙区では最低でも1000票から4000票を獲得しているので、もし立候補していたら菅氏は危なかったに違いあるまい)

 投票後は、事務所にてしばらく仕事。五時に戻り、また机に向かう。夜は、鳥の手羽中を蒸した物を肴に、今日も「三岳」で家飲み。八時すぎから選挙速報を見るが、いくら民意とはいえ、嫌な時代の招来に飲む酒もホロ苦い。

0628


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久し振りに、箱根へ。

2009-08-30 13:17:16 | インポート

八月二十九日(土)晴れ。

 八時に起床。朝食後に家族全員で家の掃除。二時間ほどで終了。今日は、夏休み中に、子供達を何処へも連れて行くことが出来なかったので、箱根に、すすきを見に行くことにした。幸いに高速道路は混雑もなく、東名の厚木から小田原厚木道路を経て、箱根ターンパイクで十国峠へ出て、軽い昼食。写真を何枚か撮って芦ノ湖へ。残念ながら、すすきにはもう少し早いようだった。

Cimg6730 十国峠から見た芦ノ湖

 芦ノ湖へ来るのは何年ぶりの事だろうか。野村先生と熱海へ行く途中に来たのが最後だから、もう二十年近くも前だ。こういったところに来るといつも思うのだが、景色と言うのは、ある意味で残酷である。美しい、きれいだ、などといって眼福を重ねているうちに、見る方は歳をとって行く。が、しかし、景色の方は、わずか十年や二十年ではびくともしない。写真を見比べてみても、変わらぬ景色の中に、歳をとった自分がいる・・・。

 久し振りに訪ねた芦ノ湖の湖畔には、「箱根駅伝ミュージアム」が出来ていた。「寄木細工」の店をひやかしている家族と別れて、そのミュージアムをのぞいて見た。入館料は五百円也。箱根駅伝の歴史がパネルで紹介されているが、歴史的な資料の展示が少なく、チョット寂しい思いがした。私の高校の先輩で、中央大学の黄金期を築いた横溝三郎さんなども、まだご健在なのだから、ユニフォームや写真などもお借りしたら良いのではないかと思った。グッズも品そろえがイマイチで、センスがない。あまりにも専門的過ぎるのではないかと思った次第。

Cimg6752 箱根駅伝ミュージアム

Cimg6755 今年応援した青山のノボリがありました。

Cimg6735 駅伝のモニュメント。

 その後、熱海周りで帰ったが、途中愚妻が珍しく車酔いして、熱海を通り過ぎただけで、そのまま帰宅した。夜は、籠清で買った干物とさつま揚げで一杯やった。


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狼・さそり・大地の牙を知っていますか。

2009-08-30 12:37:36 | インポート

八月二十八日(金)晴れ。

 忙しい、忙しい、などと口にしつつ、考えてみれば、何もせず徒に月日が流れて行く。気がつけば、あと少しで八月は終わる。一年のうちに月が変わるだけで、何か寂しさを感じるのは、八月くらいではないだろうか。子供の頃も、「あーあ、また学校が始まる」と思って、八月の後半は、ブルーになったものだ。そんな思いが甦るのだろうか。

 私は、一年のうちで、夏が一番好きだ。それでも、だんだん「海へ行こう」という気持ちがうせてきた。これも歳のせいかもしれない。

 久し振りに朝から読書に没頭した。先日、購入した「狼・さそり・大地の牙ー『連続企業爆破』35年目の真実」(文藝春秋・千五百二十四円)という本。食後に、少し読もうかと思ったが、面白くて、仕事をほったらかして、イッキに読んでしまった。ここの所、購入した本が皆、良いものばかりなので、何か嬉しい。

 その事件は、昭和四十九年八月三十日の正午過ぎに、丸の内にあった三菱重工ビルに仕掛けられた爆弾が爆発、死者、重軽傷者を含め百三十人以上が死傷した事件である。飛び散ったガラス片が道路一杯に広がり、昼休みを楽しんでいた、何の罪も無い人たちがうずくまり、血だらけになっている衝撃的なニュースは、今も良く憶えている。

 当時の左翼過激派は、その反体制的な闘争をより過激なものとし、各地で過激な爆弾闘争を展開していた。その左翼の爆弾闘争を象徴するのが、この「三菱重工ビル爆破事件」である。その後、犯人達は全員逮捕されたが、そのストイックな生き様は、一部民族派にも影響を与えた。驚いたのは、逮捕された七人全員が、普通のサラリーマンとして生活をし、自分の存在をカモフラージュするために、創価学会に入信する者もいたことだ。更に、爆弾製造の知識を得るために、金属工場に就職したり、善悪は別として、その運動に対する姿勢から学ぶことも多かった。また、逮捕された時には全員自決することを申し合わせ、青酸カリのカプセルを用意し、結果、斉藤和が自決する。このことに関して、鈴木邦男さんが三一書房から「腹々時計と狼」を上梓して話題となった。

 その連続企業爆破犯の逮捕をめぐる産経新聞社の記者達のスクープを描いたドキュメントである。新聞記者の壮絶な執念の取材、人間関係など、とても感動する。

 犯人等が当時アングラで出版した爆弾教本「腹々時計」は、私も手に入れて、コピーして配ったところ、当局から事情聴取を受けたことがあった。また、裁判で彼等の死刑が確定したのが、私が、東拘にいる時で、何かの事情かは分からなかったが、私の房の二つ隣に、益永(旧姓片岡)利明氏がいた。私にとっても、忘れられない事件でもある。

 今日も、一日、「大吼」の編集。あと一息である。夜は、「三岳」で家飲み。肴は、餃子とビーフン炒めと、おでん。

0625 是非ご一読を。


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機関誌の返本にも楽しみがあった。

2009-08-30 10:53:15 | インポート

八月二十七日(木)晴れ。

 先日、弊社の本などを委託販売している会社から、「売れなかった本が大分たまっているので返本をお願いします」との連絡を頂いた物が事務所に届いていた。今回の返本は機関誌である。古いものでは平成十六年のものもあり、二百冊ほどが戻ってきた。年度によっては、完売している号もあり、ほとんど売れていない月のものもあって、中々興味深かった。どんな特集をしたものが完売して、どんなものが売れなかったのか、いずれ暇を見つけてデータ化してみたいと思っている。

 その返本された機関誌を自宅に持ち帰り整理した。あり難いことに、ほとんどがビニールでカバーがしてあり、全く汚れていないのだが、こんどは、そのビニールから本を取り出すのが、結構大変な仕事であった。それでも自分達が作った過去の機関誌が、新しいまま出てくると、家を出ていた子供が久し振りに戻ってきたような気がして、懐かしくも、嬉しくもある。まあ本来ならば、完売するのが一番良いのだが、それはそれで仕方がない。

 そんな作業に昼過ぎまでかかってしまった。終了後は、「大吼」の編集。本来は、努力をして月刊に戻したいとも思うのだが、年に四回でもアップ、アップしているのに、これが月刊となったならば、到底一人ではやれない。難しい問題である。特に大変なのは、〆切りに原稿が届かなかったり、手書きの原稿を入力する作業などだ。まあ好きで始めたことなのだから、愚痴をこぼしても仕方だ無いか。

 夜は、「三岳」で家飲み。のんびりした。


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何か嬉しい一日だった。

2009-08-27 22:22:05 | インポート

八月二十六日(水)晴れ。

 今日の朝食は、最高の献立。まず大好きな水戸の「船納豆」に、北海道の「山わさび」、千葉の「サバの文化干し」。至福の時だ。しかし考えてみれば、皆頂き物だ。感謝合掌。

 食後に産経新聞の「産経抄」を見てニヤリ。先日、私が観て、とても感動した映画に触れていたのである。その映画とは、ヒトラーがドイツの政権を掌握した翌年一九三四年、ニュルンベルグで開催されたナチス党の党大会を記録した、レニ・リーフェンシュタイン監督の「遺志の勝利」である。

  「夜の九時十分からの上映というのに、渋谷の小さな映画館の客席は、ほとんど埋まっていた。『映画史上最大の問題作』ともいわれる七十五年前にレニ・リーフェンシュタール監督が撮った『遺志の勝利』は、今も人々の好奇心を刺激してやまない」と。 

 この映画は今でもドイツでは上映が禁止されている。そして、この映画を作ったレニは、ナチの協力者との烙印を押されて、戦後不遇をかこった。しかし、これは魔女裁判のようなもので、彼女は決してナチの協力者でもなければ、党員でもなかった。その証拠に、宣伝相のゲッペルスから不当な扱いをされたことは有名なエピソードである。「産経抄」は、何も、ナチや、その映画の影響について絶賛しているわけではない。連日テレビで放送されている政見放送のおそまつさに比して、レニの作品を評価しているだけだ。

 「遺志の勝利」は、残念ながら、日本ではソフト化されておらず、どうしても見たいと思ったなら、インターネットで、ドイツ語版で英語の字幕がついたものしか手に入らないが、映画そののものは、多少の演説があるだけで、台詞が一切無いので、ドイツ語が分からなくとも、臨場感は味わえる。私は、記録映画の中で、レニの、この「遺志の勝利」と、ベルリンオリンピックの記録映画「オリンピア」をしのぐ作品を知らない。ドキュメンタリーの最高傑作と言っても過言ではない。もし、レニが生きていて、「幸福実現党」や他の宗教団体のプロパガンダ映画を作ったならば・・・。それを考えると恐ろしい。

 午後から、私が敬愛する台湾在住の大陸浪人阿部英樹さんの新刊が上梓されたので、上の子供と一緒に伊勢佐木町の有隣堂に行く。阿部さんについては、いずれ詳しく書かせて頂くが、その破天荒な生き様には驚かされるが、教養の高さにも驚かされる。その阿部さんが講談社α文庫から上梓されたのが、自叙伝とも言うべき「ケンカ番長放浪記ー世界のマフィアを相手にして」(八百三十八円)である。書店では平積みで置いてあったのですぐに分かった。

 好きな本を手にするとき、何か、好きな女性にめぐり合ったような気がして、ドキドキする。早く家に帰って、焼酎を片手に読みたいと心がはやる。ふと、書棚に目をやれば、日頃からお世話になっているライターの夏原武さんの本、「ヤクザも惚れた仁侠映画」(四百八十円)が目に留まった。オオッこれも偶然ではない必然的な出会い、と思って買った。今日は何と良い日なのだろうか。

 夜は、まだ残っている「三岳」をロックで読書三昧。人生とは良いものだ。

0623 最高に面白いです。

0624 夏原さんの本。映画好きには、たまらんですぞ。


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