ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

敏馬神社

2009-01-23 05:00:00 | 神戸にて
敏馬と書いて『みぬめ』と読むそうです。古来『美奴売』と書かれていたようですが、何故『敏馬』と書くようになったのかの説明はありません。

ここは神戸市灘区、国道2号線沿い、阪神電車の岩屋駅の近くです。

       

鈴蘭台近辺での仕事を終えて、灘区に来ています。ここのところ、寒さが遠のいて仕事が楽です。

       

国道2号線に面した鳥居から、階段を登って境内に行くのですが、境内がある高台は、飛鳥・奈良時代は敏馬埼という岬であったらしく、ここより南側は海だったと言うのです。
その東側は敏馬泊と呼ばれた神戸最初の港があったらしく、万葉集にも詠われていて、柿本人麻呂もこの地で和歌を詠んでいます。

       

句碑がありました。
『たまもかる 敏馬をすぎて なつくさの 野島のさきに 舟ちかづきぬ』と、この句碑を見て私が読めたわけではありません。

       

ちゃんと如何に読むのか、解説してくれている碑もあるのでした。

平安時代の延喜式にもこの神社が出てくるようで、延喜式に登場する神社を式内社と呼ぶのだそうです。

       

戦火で焼けて、昭和27年に再建とありますから、この社は私が生きてきたのと同じ年数建ち続けているわけです。

            

もう一つ歌碑がありました。奈良時代の役人・田辺福麻呂(たなべのさきまろ)のもの。

       

「百代の後もこの白砂は賞美されていくことだろう」と詠っているのですが、百代どころか1300年も経たぬうちに、その面影も無くなってしまいました。

       
       
国道2号線に面している鳥居、すごく新しいのですが、どうやら阪神大震災の後建て替えられたようです。

       

そして境内の隅には古い鳥居の残骸が・・・何故早く始末しないのでしょうか。

ところで、ここの神様は縁切りの神様だそうです。妙なものにご利益があるものですね。

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