ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

推古天皇社

2013-02-21 05:00:00 | 大阪にて

大安寺の駐車場に車を停めた時から、隣に小さな鳥居があったのを見ていたので、元石清水八幡宮からの帰りに1時間ほど歩いたので一旦は車に乗り込んだものの、気を取り直して隣の祠を見てみることにしようと思ったのです。目的の大安寺は観たし、おまけに往馬大社、元石清水八幡宮も観たので、これでネタは1週間分(5日分)はあるとは思って安心していたものの、実際に鳥居の前に立ってみると推古天皇社という石碑が建っており、「おぉ、またネタになる」と喜んだのでした。こんなものばかり載せているのを読んで下さる諸子方々には辟易されているかも知れないと思いながら・・・

                       

元石清水八幡宮からの帰り道、車に乗っていたら見逃しそうな、いや完全に見逃してしまう小さな道標を電柱の傍らに見つけました。右は大安寺、左は薬師寺と書かれています。右の大安寺は歩いても1分ですが、左へ行くと薬師寺とあるのはどうでしょう?地図で見ると確かに左へと行くと大きめの道路に突き当たり、そこでまた左へと曲がるとまっすぐに1,5kmほど歩くと薬師寺に辿り着きます。方向で言うと道標の前に立つと薬師寺は後ろ(西)ということになるのです。私はてっきり大安寺より東(奈良駅)寄りだと思っていました。

             

推古天皇は日本史上、初めての女性天皇であると学校で教えられましたが、正確にはそうではありません。他に初の女帝がいたのかというとそういうことでは無く、推古が女帝になった頃は未だ日本国ではなかったのです。推古は天皇家の帝ですが、日本国になる前の女帝です。日本国が出来るずっと昔、女帝と呼ばれるに相応しい人物がいます、それは魏志倭人伝に出てくる卑弥呼、日本国になる前であってもヤマト政権の推古を初の女帝と呼ぶことが可能なら、それこそ邪馬台国の卑弥呼こそが初の女帝であった可能性があると言っても過言ではないのではないかと思うのです。

                       

狭い境内には「よぉこれだけ集めたな」と感心するぐらい、いろんなものがありますが、こんなものもありました。弘法大師の腰かけ石、どうも安定が悪そうで、座るなら石を横にした方が良いと思わせますが、何処に弘法大師が座ったと言う証拠があるのでしょう。手前に植えられているのは枯れているけどアジサイ、葉が出て花が咲くとこの石は隠れてしまって、見えなくなるのではないかと思います。

                       

奥にはこんな祠も、後ろに見える土手の向こうは比較的大きな溜め池です。この辺りは田んぼや畑も多いので灌漑用に利用されているのでしょう。祠の横に箒が幾本か立て掛けられていますが、境内は朝早くから掃き清められているようで、私のような者が土足でズカズカと入ってもいいものかと、柄にもないことを思ってしまいます。庇の上に金の文字の紋様が・・・何を期待しているのでしょう。

             

狭いのに手水鉢まで有りますが、水は出ていません。小さな池には橋まで架かっています。後ろの森が元石清水八幡宮。

推古の頃の政治は摂政となった聖徳太子が執り行っていました(学校ではそう習った)が、旧来の神道派と外来の仏教派の対立が顕著になり、蘇我家を味方につけた太子の仏教派が勝利し、仏教を中心とした政治が進められていきます。境内にあった案内板には“「外交の刷新、仏教に依て日本民族の思想と生活を改める事」・・・日本の歴史の中でも輝かしい時代であった。”と記されていた(この中にも日本という言葉が2回出てくる)のですが、天皇家の後続争い、蘇我家の野望など血で血を洗う凄惨な時代だった、何処が輝かしいのだ?と私は思っています。

                       

大日如来の碑とともに草鞋が奉納されているのが面白い、これも弘法大師の為せる技でしょうか。

推古天皇の在位は593年~628年、日本という国の名が最初に使われたのは689年なのです。

             

一番左端にあった祠、全ての祠の扉が閉まっていたので中に何があるか分かりませんでした。分かったとしても私には解らないものばかりだと思っています。

                       

この祠の扉にはガラスや紙が貼られていませんでしたので中が見えています。碑のようなものが建っていたので撮ってみたのですが、何が書いてあるのやらさっぱり分かりません。

             

推古天皇社の裏からの様子、裏からなら全体像を写すことが出来ます。鳥居の向こう側は道を隔てて大安寺の境内です。

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