(魔法使いや仙人・天狗の世界)
霊界には、次元という上下の差だけではなく、横の世界の広がりもあります。つまり、まっとうな方向で魂を伸ばして進化してきた霊たちのいる「表側の世界」と、魔法使いや仙人・天狗のいる「裏側の世界」があるのです。
裏側の世界の一例を挙げると、「ハリー・ポッター」の世界がそうです。その映画がシリーズで何作も上映されたので観た人もいるでしょうし、原作本を読んだ人もいるでしょう。
魔法の世界は、ファンタジーとして読めば面白いのですが、それを映像にすると、何とも薄気味の悪い場面が数多く出てきます。
そういう世界は、完全に地獄であるかといえば、そうでもありません。確かに、あの世の世界ではあるのですが、「薄気味の悪い感じがしたり、奇妙奇天烈、奇想天外なことがたくさん起きたりする」という意味では、今、説明している霊界のような、すっきりとした世界ではなく、どこか人間離れをした世界です。
高級霊の姿や言葉は、「この世における偉人が、そのまま、さらに成長すると、こうなるであろう」と思えるようなものですが、「ハリー・ポッター」の世界は、魔法をかけ合うような、不思議で気持ちの悪い世界です。
日本のもので言えば、宮崎駿氏の映画は、これと同じような世界を描いているでしょう。「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」などには、魔法使いや仙人・天狗の世界がたくさん出てきます。
日本の霊界と、イギリスのスコットランド地方の霊界は別の世界ですが、宮崎駿氏の世界と「ハリー・ポッター」の世界は、感じがとても似通っています。
これが「裏側」といわれる世界なのです。
また、日本では、大本教をつくり、大正から昭和の前期にかけて活躍した、出口王仁三郎という人も、「裏側」の世界の人です。
彼は、自分が霊界探訪をした話をまとめた、『霊界物語』という本を書いています。
古い本なので読みにくいのですが、その『霊界物語』を読んでみると、まさに、「ハリー・ポッター」や宮崎駿氏の映画の世界のような、奇妙奇天烈な世界のことが書いてあります。
狐と狸が化かし合ったり、蛇が出てきたりする世界、いろいろなものに変化し、淡々と変わっていく世界の話が、たくさん書かれています。そこには、やはり、そういう「裏側」の世界が書かれています。
魔法をかけ合うような法力戦をして、相手の姿を変えたりするような世界の話です。
そういう、一種の魔法を中心に動いている世界があるわけです。
*仙人は、霊能力や霊術、霊現象が好きで、それにこだわる人たち。天狗は、力自慢や知恵自慢をする人たちのことです。
---owari---
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