(インドネシア・ロンボク島を再びM6.2が襲った(Sutopo Purwo Nugroho))
(震源はバリ島の東隣に位置するロンボク島北部(Magma Indonesia ) )
(300回を超す余震で建物の崩壊が続いている(Sutopo Purwo Nugroho) )
① ""インドネシア・ロンボク島で再びM6.2 死者130人超 15万6000人が避難""
(動画)
2018年08月09日 19時08分
② 日本時間9日午後2時25分、インドネシアのロンボク島北部を震源とするマグニチュード(M)6.2の地震が発生した。ロンボク島では今月5日にもM7の巨大地震が起きたばかりだ。
インドネシア気象庁(BMKG)によると、地震が発生したのは現地時間9日午後12時25分、ロンボク島北部に位置する都市マタラムの北西13キロ付近で、震源の深さは約12キロ。この地震による津波の心配はないという。
ロンボク島では、今月5日に発生したM7の地震以降、これまでに362回の余震が観測されており、死者の数は130人を超え、15万6000人以上が避難している。
国家災害管理局のストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官は「余震が多く、建物の倒壊が相次いでおり、被害は今後も拡大する可能性が高い」としている。
※※ 【気象庁】
Q.震度とマグニチュードはどう違うのですか?
① 震度は、ある場所での地震による揺れの強さをあらわし、マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)をあらわします。これは電球の明るさと周りの明るさとの関係によく似ています。電球の明るさをあらわす値がマグニチュード、電球から離れたある場所の明るさが震度に相当します。つまりマグニチュードが大きくても(電球が明るくても)震源から遠いところでは震度は小さく(暗く)なります。
② マグニチュードや震度は世界共通なのですか?
マグニチュードは大まかに言うと世界共通です。ただし、使っている計算式や地震観測網が違うために、それぞれ異なるマグニチュードの値が計算され、その結果、新聞などで見る外国の地震のマグニチュードが同じ地震なのに少し違っている場合があります。
震度は、その国の建物の壊れやすさなどにより異なり、したがって国によって異なっています。日本では、0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10階級で表し、震度計で観測します。一方、外国では主にMM震度階(モディファイド・メルカリ・スケール(改正メルカリ震度階))という12階級での表現を使っています。これは体感や被害によるものです。
日本でも以前※は体感による震度観測を行い、震度7の地域については事後の現地調査で決定していました。現在は、震度計により震度を観測し、速報する体制をとっています。
※平成3年4月から計測震度計の導入を開始し、順次全国に展開しました。これに伴い、平成8年3月までに体感による震度観測を終了しました。
③ MM震度階(改正メルカリ震度階)と気象庁震度階級はどのように対応するのですか?
原理的には、同じ場所で震度計による観測とMM震度階による震度が得られていれば対応づけられますが、現在では、1対1に対応づけることは難しくなっています。それは、MM震度階は主に地震による被害に基づいているのに対し気象庁震度階級は震度計によっていること、外国と日本の建築様式が異なっていること等によります。
また、日本のような人口密集地では、震度と地震動による被害はすぐに結びつけられますが、外国ではかなりの大地震でも、その場所に人が住んでいないことがあり、MM震度階のデータが得られないこともあります。
④ マグニチュード(M)とエネルギーの関係を教えてください。
マグニチュード(M)と地震波の形で放出されるエネルギーとの間には、標準的にはMの値が1大きくなるとエネルギーは約32倍に、Mの値が2大きくなるとエネルギーは約1000倍になるという関係があります。M8の地震の1つでM7の地震約32個、M6の地震約1000個分のエネルギーに相当します。
⑤ モーメントマグニチュードとは何ですか?
地震は地下の岩盤がずれて起こるものです。この岩盤のずれの規模(ずれ動いた部分の面積×ずれた量×岩石の硬さ)をもとにして計算したマグニチュードを、モーメントマグニチュード(Mw)と言います。一般に、マグニチュード(M)は地震計で観測される波の振幅から計算されますが、規模の大きな地震になると岩盤のずれの規模を正確に表せません。これに対してモーメントマグニチュードは物理的な意味が明確で、大きな地震に対しても有効です。ただし、その値を求めるには高性能の地震計のデータを使った複雑な計算が必要なため、地震発生直後迅速に計算することや、規模の小さい地震で精度よく計算するのは困難です。