(滋賀県野洲市で見つかったセアカゴケグモ(野洲市提供))
(市営墓地さくら墓園(野洲市提供) )
(前から見たセアカゴケグモ )
(クロゴケグモ(メス))
(ジュウサンボシゴケグモ(メス))
① ""お盆休み中の墓地でセアカゴケグモ300匹「卵も見つかる」滋賀県""
2018年08月16日 18時42分
② 琵琶湖の南部に位置する滋賀県野洲(やす)市の市営墓地で今月11日、セアカゴケグモ約300匹と卵が見つかり、県が注意を呼びかけている。
有毒グモが見つかったのは、野洲市南櫻2116番地にある市営の「さくら墓園」。市によると今月11日、同園内で発見したと通報があり、周辺を探したところ、約300匹とその卵が確認され、すでに駆除したという。
国内では静岡市や愛知県一宮市の国営木曽三川公園などでも、セアカゴケグモの発見が相次いでいる。
豪州原産のセアカゴケグモは、体長1〜1.5センチ。メスだけが毒を持っており、噛まれると患部が腫れて熱を持ったり、リンパ節が晴れて、数日間は痛みが続く。症状が深刻になると、体に力が入らなくなって、頭痛や筋肉痛、不眠などの症状が数週間続くこともあり、悪化すると進行性の筋肉麻痺を引き起こすこともある。
名前の通り、背中に赤い帯状の模様があり、基本的におとなしいが、豪州では死者が出たケースも報告されていることから、日当たりが良い側溝や排水溝の周辺、花壇のまわりやプランターの底、墓石のすき間、エアコンの室外機や公園のベンチの裏や遊具の裏などに触れる際はくれぐれも注意が必要だ。また、万が一噛まれた場合は、速やかに医療機関を受診してほしい。
③ セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛、Latrodectus hasseltii)は、ヒメグモ科に分類される有毒の小型のクモの一種。和名は、「背中の赤いゴケグモ」の意味。本来日本国内には生息していなかったが、1995年に大阪府で発見されて以降、その他いくつかの地域でも見つかった外来種である。
④ ゴケグモ類[編集]
ゴケグモ類は、ゴケグモ属 (Latrodectus) というグループに分類され、約31種が知られている[1]。熱帯地方を中心に世界中に分布する仲間である。ゴケグモの名前の由来に関して、「毒性が強いため噛まれた時の死亡率が高く、奥さんが後家になる」という俗説が知られている。実際には、ゴケグモ類の英名 "widow spider" そのままの和訳で、ゴケグモ類はオスの体がメスに比べて非常に小さく、交尾後にオスがメスに共食いされることに由来する[1]。ただし、共食いの頻度などは種類や条件により異なる[1]。
最も有名なゴケグモ類は、クロゴケグモ (Latrodectus mactans、black widow spider) で、北アメリカをはじめ、世界中に広く生息する毒グモ。こちらの方が死亡例なども多い。日本では2000年以降になって米軍岩国基地内での発生が確認されている。セアカゴケグモとはほぼ同じ大きさ。セアカゴケグモをクロゴケグモの亜種に分類する場合もあり、その場合には、セアカゴケグモによる死亡例が、世界中のクロゴケグモによる死亡例と統計上合計されている場合があり注意が必要である。アメリカでは『black widow(ブラック・ウィドウ)』という名で知られており、戦闘機P-61とYF-23の愛称に採用された。
またヨーロッパ南部に分布するジュウサンボシゴケグモ(英語版) (Latrodectus tredecimguttatus、P. Rossi, 1790) も古来より有名で、その毒による症状はゴケグモ刺咬症 (Latrodectism) としてよく知られてきた。大利・池田(1996b)によれば、このクモに咬まれると、その時点での痛みはさほどではないが、10分ほどで全身症状が現れ、各部リンパ節が痛み、腹筋の硬直、さらに耐えられない痛みとともに多量の汗、涙、唾液が出、血圧上昇、呼吸困難、言語症などが起き、回復しない場合は2-3日後に死亡するという。しかし抗血清が作られるようになってからは、アナフィラキシー・ショック以外での死亡例はほとんどなくなったとされる。
沖縄県には、在来種のアカオビゴケグモ(ヤエヤマゴケグモ)が生息する。