(今月20日で打ち上げから20周年を迎える国際宇宙ステーション(NASA))
(現在、ISSには独アレクサンダー・ゲルストさん(右)、米セリーナ・オナン・チャンセラーさん(中)、露セルゲイ・プロコフィエフさん(左)の3人の宇宙飛行士が滞在している(NASA) )
(2017年5月にISS初の女性コマンダーとなったペギー・ウィットソンさんが行った緊急船外活動のようす(NASA) )
① ""国際宇宙ステーション「ロシアのコンピューターがクラッシュ!」再起動の必要性""
2018年11月07日 13時19分
ロシア国営の宇宙企業ロスコスモスは6日、国際宇宙ステーションのロシア側区域内にあるコンピューター1台がクラッシュしたと明らかにした。
発表によると、トラブルが発生したのはロシア側にある3台のコンピューターのうちの1台で、プログラムが異常終了したという。復元するには「再起動」しなければならず、ロスコスモスではこの作業を今月8日に行うとしている。ISSの運用には何ら影響がないとしており、現在は残る2台を使用中だ。
ISSの運用をめぐっては、ロシアは先月、交代要員2人を乗せたソユーズ宇宙船の打ち上げに失敗し、現在は米ロ独3人の宇宙飛行士だけでミッションを行っている。その後の調査で宇宙船を搭載したロケットのセンサー部品が変形していたのが原因で、誤作動を起こしたことがわかったため、来月3日にも有人飛行任務を再開したい考えを表明している。
今月20日で打ち上げから20周年を迎えるISSは、もともと2016年にミッションが終わるはずだったため、設備や部品の老朽化が進んでおり、宇宙飛行士がたびたび船外で修理活動を行っている。