(イメージ画像・チャート1)
① ""【今週の日経平均を考える】トレンドは反転せず ""
城 晶子 2018/11/18 07:00
先週は、前週の反発から戻り高値を付けた後の押しを継続し二番底模索となるのか? さらなる下げの加速となるのかの見極めでしたが、下げ加速ともならず2番底付けたというような明確な反発もなく、どちらかというと日柄調整的な横にスライドするような値動きで、方向感のない値動きとなりました。
対25日線で「売りの3」を作るような値動きで、25日線が下りてくるのを待っているような雰囲気を感じました。
9月末算出の中間期決算発表も一通りこなし、可もなく不可もなくのマーケットの反応でトレンドは作られず、この後の年末に向けの買いが入り始めるのか? 45日前ルールの売りを終えて売り圧力からの解放で反発となるのか?
と先行き不安材料の後退や好材料の前進を期待したい今日この頃ですが、マーケットの反応はないまま週末入りとなっています。
例年で言えばここから反発期待と言いたいところですが、素直にそう思えない世界の経済状態となっており、素直に反発期待となれない状況です。
従って狭いレンジでのもみ合いも視野に入れたシナリオが必要になりそうな気配です。
そして株価はもみ合うものの、為替に関しては114円を意識していたところから、週末金曜日には113円台前半を意識するような動きとなり、円高傾向と例年の動きを逆行する雰囲気が見えかくれしています。
為替の114円近辺は、前回114円近辺が10月上旬であり、当時の日経平均は2万4000円オーバーしていたことから、現状の為替と日経平均に乖離が起きています。
今後の展開が、為替が日経平均によるのか? 日経平均が為替によるのか? 今日の雰囲気だと為替が日経に合わせて円高傾向に進みそうな気配を出しています。
それらをふまえてみると、今後の日経の反発に関しては重くなることが想定されます。
例年であればここから反発と考えるのですが、諸々の事を考慮すると反発はするものの大きなものになりきれず、再度 押すという展開で、結果切り下げという展開が想定されます。
2007年相場が、思い出されます。
10月から年末に向けて例年の上げがあるはずといわれながら、小さな反発があるも切上がりにならず、切り下げ続け、年末の掉尾の一伸も無く、年始のご祝儀相場もなく、3月に底をつくまで切り下げ続けるという展開です。
当然これは、私の妄想でこうなると言っているのでなく、こうなる可能性も踏まえなくてはならない経済状態だという事です。
2007年はサブプライムショックと言われていますが、今年の米国はじめ中国などでは企業、個人の債務がファンド化されています。
そしてその債務が2007年の時の債務額を超えているといくつかのメディアが報じています。
火のないところに煙は立たないと考えると、いずれこの煙が大きな火事にならなければいいなと考えますが、可能性としては消せるものではないので、何かのきっかけでこの煙が大きな火にならないかのチャックを常にすべきことと考えます。
(イメージ画像・チャート2)
② 現状分析
★ 5日線
前週まで上向きだった線が今週から向きを下として、週初めに5日線に触れていたところから一気に下に乖離して下に乖離した状態のまま週末入りとなりました。
週末に限りなく乖離を詰めましたが、触れるに至らず乖離した状態で週マタギとなっています
。
★ 25日線
前週同様下向きを維持しつつ、角度に関しては前週に比べ気持ち緩くなったように見受けられます。
位置としては、前週25日線をいったん上抜けるも今週初めに下に割り込み火曜日以降、下に乖離したまま週末入りとなりました。
火曜日に最大乖離してその後週末まで日柄調整的な動きで乖離を詰めることなくという値動きで上記に記載したグランビルの「売りの3」的な値動きと見受けます。
そうなると25日線との乖離が最大限に詰まったときに、下に加速する可能性が出るので十分注が必要と考えます。
★ 75日線
前週と変わらず緩やかな下向きで位置は下を推移しています。
ほかの100日、200日の線との位置関係は、上から75日、100日、200日なのでまだ完全下降という展開の並びにはなっていないと考えます。
★ トレンドライン
下値目途とした2万1500円は今週機能しました。
この後も直近の下のラインとしては、v処の横軸でその下は、10月の安値の横軸2万1000円円近辺で、さらに下が3月の安値の2万300円近辺となり、ここを割り込むと下げの加速が起きると想定します。
間には3月の安値と10月の安値を結んだラインも存在すると考えます。
上に関しては、手前には11月12日から13日にかけて空けた窓が気になり、その上に25日線でその上が11月8日の戻り高値と想定します。
その上は前週と同じで100日、75日の移動平均線を突破できるかに注目で、その上には10月10日から11日かけて空けた窓の入り口、出口のラインが抵抗帯になると考えます。
同じ位置に過去のもみ合いの上限どころ2万3000円近辺という値段的な節目があるので、ここの上抜けが上への加速のポイントになるのではと考えます。
★ テクニカル指標
一目均衡表を見ると、基本的には下方シグナルですが、基準線と転換線がゴールデンクロスしたことで、もしかしたらという動きとなっています。
しかし、現状反転シグナルは見受けられないです。
遅行線に関しては横へのスライドで、8営業日辺りで日々線に絡んでくるので、その日柄で動きが出るかに注目。
そして雲のねじれが11月26日となります。このねじれで反発となるのか? 逆にもみ合いから下離れとなるのか注目です。
★ ボリンジャーバンド
バンドの収束は止まったように見えます。ここから横ばいで波うちしてBOX示唆となるのか? トレンドを示すのか分かれ目にいると想定されます。
★ スローストキャスト
2本のラインが下まで降りずにゴールデンクロスしそうな雰囲気を出しています。
この位置でゴールデンクロスとなれば切上がりの雰囲気となりますがどうでしょうか?
③ 総合判断
(イメージ画像・チャート3)
非常に判断に苦しみますが、現状トレンドは下のまま反転はしていないです。
したがって素直に見ればもみ合い後、下離れの可能性のほうが高いとテクニカル的には考えます。
ただし、例年のパターンで考えるとここから年末は上がりやすいので、そのあたりにも注意が必要と考えます。
いつものことですが、現在地から上下の目途を立てて、そのめどを上抜けるか? 下抜けるか? の見極めに尽きると考えます。
雑音にこころを奪われずに、見えるものをしっかり見ていきましょう。
急激な下げの可能性もあると考えるので、気を引き締めて油断しないようにしましょう。
(執筆者:城 晶子)
🌊 凡太郎の理解力では、来週は基本的に冴えない低迷する相場になるということ、
年末の特別な動きに注意ということでしょうか。
凡太郎も残りの1か月強で相場環境の改善はなく、つまらないトランプ大統領の
茶番に振り回されるという予想です。
また、投資家の年末になると出て来る""掉尾の一振(とうびのいっしん)""には、
余り過大な期待はしない方が良いと思います。
➡ そして、12月に入ると投資関連の各種雑誌は、""2019年の新春相場を完全
分析!""などのタイトルで売るとか、この風景は変わりませんね! (笑)