じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

カトマンズで暇だった No.3

2013-12-09 08:54:35 | ネパール旅日記 2013

 2013年 11月7日 木曜日

 午前中にクライミングの詳細について打ち合わせと言う事だったのだが、登山申請書に記されたクライミングガイドの名前が違っていて修正して来なくちゃならないとかでそれが中止になり、結局はその後も放ったらかしで一日暇になってしまった。

 暇なのでタメル地区に山ほどあるトレッキングや登山のツアー業者を冷やかして歩いた。
日本でアレコレ調べた時には各種申請書がややこしそうな感じがしたが、特にトレッキングだけならカトマンズまで手ぶらで来て、道具一式とトレッキングの一切をタメルの業者に依頼しても何の問題も無い事が分かった。

 例えば、ピーククライミングでもトレッキングでも、全く初めての自分はネットで情報を集め、そして、やはりネットで見つけた業者に頼んだ訳だが、英語が全く不自由無く読める人以外は日本語で書かれたページを頼りにすると思うのだ。
たった一度の経験で断定は出来ないが、日本語で親切に書かれているページには、日本語が出来るので片手間にトレッキングツアーの請負をやっている、と言う業者が居る。
まともな店舗や事務所も無く、ネットでお客が拾えたらガイドやポーターを捜して来て、スケジュールなどは他のトレッキングツアーのを丸コピーで提示する・・・半ば想像なのだが当らずとも遠からずだと思う。
トレッキング業者は政府登録とか公認と言っているが、その許可や免許はそんなに確かな物でもなく、少し金を出せば手に入ると聞いた。
但し、それらの免許が無いとパーミット類の申請とガイドやポーターの保険に入れないので無許可の業者は居ないらしい。
そして、登山道具も自前の物を持っている所と総てレンタルですませる所もある。
自分の業者はパソコン一台で仕事をしているただの斡旋業者だったので自前の物は何も持っていなくて、総てレンタルだった。
レンタルに問題がある訳ではないのだが、どこまでが業者持ちなのか、その線引きによって支払いに2~3万円の差は出るので実績のある業者に頼むのが良い事は間違いない。
ちなみに、スノーバーのレンタル料は一本・一日50円だった。
自分は記念に一本持ち帰ったので買い取ったのだが、その金額は600~700円だったと思う。
買ってしまってもレンタルでも総額に違いは無く、日にちが長ければ買い取ってレンタル屋に売って来た方が安く着く事も知った。
ちなみに、どのガイドブックにもクライミングではフィックスロープを張ると書かれているが、このロープは日本では見られない類いの物で、滑落を止める程度ならこれで良いのだなと言う程度のロープである。
荷物を縛るのにPPロープと言うのがあるが、あれの10ミリ程度の物で、長さと嵩の割には目方が軽いのは編み方が緩いからだと思う。
数百メートルのロープなんて、と、行くまでは思っていたが、荷造りロープ程度の物なので大した金額にはならない。
滑落ではなく墜落が予想される場所では普通にクライミングロープを使うが、これのレンタル料も大した事は無い。
その他、キャンプ道具一式、クライミングテント・キッチンテントなども結構安く借りられるので、寝袋・登山靴・アイゼン・ピッケルと防寒の下着から中間着程度の持ち物でカトマンズに行き、残りはレンタルと、アウターウェアーは豊富に売っている最新のクライミングウェアーのコピー品を買って済ますと言うのも手だと思う。
ノースフェイスのダウンジャケット6~7000円やマムートのトラウザーパンツ1000円~2000円など、帰国時にお土産にしても良いが、着倒し、履き潰してガイドやポーターにくれて来るのも良いと思う・・・ノースフェイスのダウンは持ち帰ったが。

 登山をするには登ろうとする山の許可証が必要なのだが、どこかでそれの提示を求められる事は無かった。
と、言う事は、勝手に登ってしまっても咎められる事も無いだろうと思うし、事実、欧米人の中にはそこそこの山まで無許可で登っているグループが在る。
登山許可は、山岳協会が許可を出す一番安いグループBの山で、一チーム4名まで35000円支払う。
一人でも35000円は単独者には痛い。
なので、特に積雪が少なくトレッキングシューズの延長でも登れてしまうシーズンと、その程度の山では、ルールを知らないとレッカーに悪意も無く登られていたりもするらしい。

 タメルの登山用品店やトレッキングツアー会社を廻って分かった事は、店構えが立派な程実績が有り、好循環を生んで儲かっている。
従って、事務所も無く、打ち合わせがすべてレストランやホテルのロビーと言うのはあまり宜しく無いと自分は思う。
もしもまたヒマラヤに登るとしたら、ネットで探すにしても、事務所よりも店舗を構えているか、欧米人向けのツアーを出している所にしたいと思った。

 極端な話しだが、自分がネパール人の親しくなったガイドを直で雇って行く事も可能なのだが、登山技術は抜群だが金にキレイじゃないのが引っ掛かるので時に嫌な思いをした。
だから彼とはこれっきりにしたいのでそれはやらないが、良いガイドを見つけたら、彼らはフリーなのでいくらでも引き受けてくれる・・・はずだ。

 ホテルに戻り塩気の薄いネパール風チキンカレーチャーハンを食べて8時半に寝た。

コメント
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