じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

私はヒヨコ !!!

2016-05-31 19:59:41 | 日記的雑談
いや、訓練も第二週に入りまして相当本格的になって来たなと思う訳です。
ナント申しましても「剪定」を始めた訳であります・・・剪定って分かりますか?
船の底は「船底」でありますし、どんな鋏が良いかと選ぶのは「選定」であります。

剪定の「剪」は「前」の下に「刀」であります・・・故に前の方を切るんであります。
しかし、プロはきるなんて言葉は使いません・・・「はさむ」と申します。
切るでも無く、摘むでも無く「はさむ」んであります。
言葉の響きとしましても良いモノであります。
そして「定」と、来ると・・・「さだめる」訳でありまして、落ち着くのであります。
と、言う事で、剪定とは、前=表を落ち着かせる事なのかと、本日の授業で思ったんでありますが・・・まっ、まだ良く分かりませぬ。


学校の裏の方に自生した樹木が邪魔になった


近所から切ってくれと要望されたらしい


先生が切ったのだが随分上を残すなと思った


今もっとも垣根に植えられる「レッドロビン」


先生の指導のもと刈り込みと剪定をした

皆様はレッドロビンを知っていますか?
いや、クラスメートの大半は知っていて、知らないのは私くらいでありました。
ナント申しましても、今日只今の安っぽい建て売り住宅の生け垣はコレ、と、相場が決まっているんだそうであります。
言われてみれば我が団地でも隣近所でナンボでも見られます。
レッドロビンは外来種・・・と、言いますか、カナメモチとオオカナメモチから北米で作られた栽培品種だそうでして、またの名をセイヨウベニカナメモチと言うのであります・・・なにっ?知ってた? こりゃまた失礼いたしました、と。

で、この木はとてもほう芽力が強く少々の事では参らないので生徒の最初の実習には打ってつけなんだそうであります・・・と、言う事で、12名で30mほどの生け垣を剪定したのであります。

まずは刈り込み鋏で全面を揃える訳です・・・鋏の構え方は、基本的には横であります。
で、まっ、チョキチョキと刈り込んで行く訳ですが、これがビビって思い切った苅込みにならない訳です。
そうすると先生が「金貰ってやってる仕事じゃないし、ドーせ学校の木なんだから、こんな機会は滅多に在るもんじゃ無いので思い切って切りなさい」と、景気を付けてくれるのであります。
で、先生が見本に刈り込んだ面を参考にバサバサと刈り込み、全面が終わったら上であります。
上は、私の身長だと手を伸ばして刈れるんですけれども、しかし、そんな力の入った体制は長持ちせず、でありまして、梯子に上がって腕をリラックスさせた位置でないと刈れないのであります。

おおっと、大勢で切る時には基準になる棒を用意して・・・それを「バカ棒」と言うのですが、適所にて高さを確認しつつ刈り込むのであります。
で、刈り込み鋏で粗方形が整ったら一度植木を掃除して見栄えを確認する訳です。
そして、そこからが腕の見せ所でありまして、邪魔な小枝や素性の良く無い小枝を丁寧に剪定して行くのであります。
この、最後の仕上げが先生の腕の見せ所でありまして、私ならこれ以上切ったら薄くてダメになると思う所でも素性の悪い枝葉ははさむ訳であります。
そうすると・・・アーラ不思議!!!と、言う感じで隙間が出来るどころかバランスが良くなるのであります・・・この辺は今日一日のミソであった訳ですが、たった一度見ただけではとても感覚は掴めません、でありました。
で、先生が最後に採点をしたんですが・・・ナントぉ~80点だそうでありまして「これなら金貰えるな」と、褒められちまった訳です。
まっ、私も混じってましたけれども、どちらかと言うと活躍したのは造園屋の息子と造園屋の甥っ子、などでありまして、若手の働きに拠る所が大きい訳です。

アレです・・・今年は異例な年だと訓練校の世話人の方が宣っておられまして、先生陣もそんな若い人に造園を教えた事が無いと危惧していたわけであります。
しかし、蓋を開けてみればその若手が一番熱心で活躍すると言う事でして・・・やっぱし鉄は熱いうちに打てなのでありましょうかねぇ?
殆ど錆び付いた鉄となった親父どもは叩かれても伸びないんですよねぇ・・・鋼にならずに錆び鉄で終わるか? ナンチャって。

そう言う事で、本日はとても楽しい一日でありました、が、とても疲れた一日でもありました。

と、言う事で・・・おやすみなさい。


コメント
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