校外実習

本日は程々の秋晴れの空の下、県の施設の庭掃除に出向いた訳であります。
こうして何度か宮城県の施設に校外実習と称して出向いて行っている訳ですが、近頃、慣れて来たら気が付いたんですけれども・・・これは、県の施設の樹木や庭園に対する、体の良い作業員なんじゃないのかと思ったんですけれども、ドーなんでありましょうか？

いや、本日の施設はお茶が出され、休憩室が準備され、と言う事で好待遇でありましたが、先週の施設では水の一杯も出ない上に休息場所もナンだかなぁ～と言う待遇の悪さでありました。
しかし、問題はそんな事では無く、手入れしなくちゃならない庭が毎度荒れ放題でありまして、確実に我が造園科がやって来て掃除や剪定などする事を当て込んでいると見える訳です。
で、そんな事から、剪定実習と言うのは名目であって、本当の所は県施設の単なる庭掃除人と言う役目なんじゃないかと疑っちまう訳であります。

まっ、ナンでアレ、好き勝手に庭木を剪定して怒られないのは実習としてはとても好都合なんですけれども、しかし、本日の仕事などを本職の造園屋に頼んだとすると20万円で収まらない仕事だと思う訳であります。

ナント申しましても造園科の生徒の授業料は無料ではありますが、道具類やらその他の消耗品には元手がかかっている訳であります。
で、今までに掃除をした県施設の仕事の手間賃総額の見積もりは120万から150万円にはなると思う訳です・・・その他に我が校の校庭の剪定やら樹木の伐採やら草取りなども加味すれば楽勝で200万程にはなる訳でありまして、授業料分位は身体で支払っているよな、と言う気がした訳であります。


正面玄関前の松　手を付ける前


剪定開始　左の松の頭を剪定しているのが私です


ほぼ完成　約一名が最後の仕上げをしてます


別な班が刈り込んだり透かしたりした中庭

いや、やっぱし宮城県立の訓練校なんで宮城県の施設で実習と言うのは自然な流れでありまして、別にセコイ考えで造園科の生徒を利用しようなんて事は無い訳であります・・・たぶん。
で、入学当初はおっかなびっくり、何処を切ったら良いのかも分からない状態から、本日などはメインの松の木をナンの指示も無く名人の平間先生とほぼ似た感じに仕上げられる所まで上達した訳であります。
それはやっぱし校外実習で度胸をつけさせてもらったからに他ならないし、失敗しても怒られる心配の無い実験台となれば、県立の施設しか無いのが実情でありましょう。

造園科の卒業式は11月8日であります。
なので実質的な授業は14日程度しか無い訳であります。
寂しいなぁ・・・このままズーッと造園科で修行していたい気持ちであります、が、そう言う訳にもいかないし、この後には造園技能士の試験が待っている訳であります。

きょう半日松の木を挟んでまして、ずっと松ヤニの臭いを嗅いでいた訳であります。
それが鼻腔に残っちまいまして、今も微かな松の香がしている訳であります。
悪く無い匂いなんでこのまま松ヤニの香に包まれて寝ちまおうと思います。
と、言う事で、未だ八時半ですが、明日の為に今日は寝る、であります。

皆様　おやすみなさい