一昨日の話なので鮮度は落ちるんですが「南会津車中泊の旅」の言ってみれば「しんせい」といいますか・・・もとい。
まっ、なんであれハイライトなのであります。
まず、スマホで情報を集めた結果とりあえず目指すのは道の駅「尾瀬街道みしま宿」だと分かった次第であります。
なので国道252号線をヒタヒタと走り8時半に道の駅に到着したのであります。
いや、調べによると会津方面からの列車が9時1分に鉄橋を通過するとあったのでそれに合わせて来た次第であります。
で、道の駅でトイレに立ち寄り少し身軽になってスリッパからスニーカーに履き替え、案内の看板を見て撮影ポイントへの道を確かめて向かったのでありました。
で、撮影ポイントは下から順にB.C.Dと高くなっているらしいので自分は高いところの方が眺めが良いであろうとDポイントに登った次第であります。
いや、後から思うと一番近いCポイントの方が列車に対して無理な角度にならず写真の画角としては無難なのか? なんてことを思いましたがよくわかりません。
立派な木の階段が整備されて居ます
エッサホイサと階段を登り、途中でCポイントを通過しつつ、ここからの眺めも捨て難いが、と思いつつもバカと煙は高きを目指し登るのでありました。
Cポイントにあった見本写真と時刻表
Dポイントから鉄橋方向を見る
いや、列車が来るには未だ時間があるなと思いつつDポイントに到着し、一等地と思しき一番前のベンチに陣取った次第であります。
が、後からやって来た撮り鉄専門の人は一番上の平らな段に三脚を構えたのであります。
そーか・・・三脚が要るのか、と今更ながらにコンデジを手持ちの自分がシロート丸出しであることに気づいたのでありました。
で、撮り鉄さんは推定で200ミリを付けたカメラをセットし、露出やらを設定し置きピンを決めて居る様子でありました。
さて、私はというと、目の前の柵の上にカメラを置き幾らかでもブレを防ごうと涙ぐましい努力をしつつ、間も無く9時1分の列車が通過するのをドキドキしながら待ったのでありました・・・なんたって撮り鉄デビューですからね。
しかし、自分の時計は既に9時1分をすぎて居るのにトンネルからその手の物が出て来る気配は無いのであります。
そして、2分が過ぎ5分も・・・とうとう10分過ぎた頃に撮り鉄さんがボソッと「運休だな」と言うのでありました。
私ゃJRの列車がそー簡単に運休するとは思っても居なかったので少し驚きつつ撮り鉄さんに尋ねてしまいました。
「ここの列車は乗客が少ないと間引きでもするんですかね」と。
いや、撮り鉄さんは私の問いに答えはしなかったんですが、なんとなくこの路線の運休はさして珍しいことでは無いのだと語ったわけであります。
そして、只見方向から会津行きの列車が9時18分ごろにやって来るのでそれを撮りましょう、と教えてくれたのでありました。
ほぉ〜次はあっちから来ると言うことは、あの鉄橋にピントを合わせたら良いのであるな、と思い画角を決めたり、シャッター優先にして列車がブレないように、なんて小細工をした次第であります。
で、ボーッとして居たら撮り鉄さんが「そろそろですよ」と声をかけてくれた時、自分の耳に踏切の警報音がかすかに聞こえたのでありました。
おお、列車が来るな、と少し身構えつつも、気持ちのどこかがどーせ手持ちのコンデジだものそれなりだよな、なんてことを思っていたのであります。
もっと大きく撮らないとダメなんですかね
コンデジの解像度ではこんなものか?
で、列車は一度駅に止まるんで次の鉄橋に出て来るまでは間があるのだと撮り鉄さんが教えてくれたので一度気持ちを解放し、カメラから手を離したわけであります。
突然現れたので慌ててカメラを向けました
結構ゆっくりなので楽に追えました
いや、連射機能では無く手押しです
そしたら、突然列車の頭が見えたので慌ててカメラを構え直したんですがその時は既に全体が出て居まして、これから出てくんぞぉ〜的な動きを撮りたかった自分としては失敗でありました。
とは申しましてもカメラがナニな上に手持ちですからその時点で舐めてんのかと言われてもどーにもならないんですけれども・・・まっ、写っていて良かったであります。
いや、撮り鉄ってのは忍耐でありますね。
まっ、写真全般に言えることですが私ゃ待つのって苦手なので写真向きでは無いかもしれません・・・なんちゃって。
と、言うことで、自分の、動く物を撮るときのお約束に、逃げる被写体の尻は追うな、があるのでこの位置から撮るのはやや不本意と思ったんですが、何分にも狙った列車が運休ということなので仕方なしであります。
もっと能書きを書くと、カメラは1200ミリ相当のズームなんで列車の窓を抜き出して撮ることさえ可能なんですが私の撮り方は「列車のある風景」なので列車だけを抜き出すことはしなかったのであります。
と、まぁ、居合わせた撮り鉄さんとの話も楽しかったし、なんだかんだと面白い場所でありました。
しかし、ここは雪の時に行ったら良いのか、なんて絶対行かないのに思った次第であります。
場所を教えてもらったkusakabe-docさんに感謝であります!!!
おばちゃんさんに言わせると出歩いてばかりいるお前が何を言うか、でありますが、東京がGo-To解禁になったので観光地は確実に「密」になって来ました。
こんな私ですが、危惧する事態であるかも、なんて思いました。
写真でもなんでも、創作とか作るって作業は大なり小なり忍耐を伴うのでありましょう。
自分は性根に「端折る」が染みついているのでダメであります。
この展望場所は蒸気機関車の時代から有名だそうで、昨年までは台湾からの撮り鉄さんが団体で来て居たそうであります。
行かれた場所ですね。
撮り鉄さんたち注目の場所なのでしょう。
見るからに気持ちがUPしそうで
私も拝見しました!
ほんとに写真家には
一にも二にも三にも忍耐だと思います。
「列車のある風景」
佳い写真です。
周りのおだやかな曲線と
やや緊張感のある鉄橋の直線
しかしその直線すら
真ん中に孤を描いて・・・