千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

コローの展覧会

2008-07-21 | 美術館


もうひと雨あるのかと思っていましたが、梅雨が明けて毎日暑い日が続いていますね。

人もお花も暑さにぐったりしていますが、ギボウシだけが元気に咲いています。


7月の美術館めぐりで上野の国立西洋美術館へ、フランスの画家カミーユ・コローの絵を
見に行ってきました。
コローと言えば、靄(もや)がかかったような風景画って思ってしまうのですが、
今回は人物像も展示されているということで、大変楽しみにしていました。

         

このチラシにある “コローのモナリザ”は、「真珠の女」という題名なのに、どこにも真珠は見つからない。
聞いてみると額にある髪飾りが真珠と思われたのではないかということでした。
人物像の中では一番人気でたくさんの人だかりでした。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」のように、
あるかないかの微笑をたたえていて魅力的でした。

絵葉書から       
         

この「青い服の婦人」はコローが78歳の時の作品で、1900年パリの万国博覧会でセンセーションを
起こしたそうです。
青いドレスとコロー独特の光と影がこの女性を印象付けていました。

「本を読む花冠の女」
        


「モルトフォンテーヌの想い出」
これもルーブル美術館蔵でコローの代表作
銀灰色の霧 花摘み 木々の梢 水に映る光  この自然の中に溶け込みそう・・・
     

「緑の岸辺で本を読む女」
         

「水門のそばの釣り人」
     

一日中でも自然を見ていたというコローが忠実に描く風景画は、必ず小さくても人物が描かれていて、見る者にあたたかさと癒しを与えてくれるようでした。


美術館を出ると、気持ちの良い緑の木々が広がっていて、コローの光と影を思い出しながら、集合時間まで森を散策することに・・・
   
     

上野の森は色とりどりの緑が美しく、ギターを鳴らす人・・それをスケッチする人・・
聞き入る人、休憩する人・・のんびりした時間が流れていました。
カフェの外の椅子でお茶が出来るといいのだけど、もう時間がなくて、バスに乗り込みます。

浜松~東京間はスムーズに行ってやはり4時間ほどの道のりです。
今回は図録を買ったので、バスの中で広げながら、おしゃべりを楽しんでいれば、
それほど長くは感じられない4時間でした。