千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

赤毛のアン

2009-01-15 | Weblog
赤毛のアン・・懐かしい本・・出会いはもう数十年前の10代の頃
その文庫本を、本箱を片づける時・・ちょっと疲れた時・・元気が出ない時・・と折々に
読み返したことが思い出される

昨年の秋、静岡のM坂屋デパートの古本市で「赤毛のアン」に出会い、
その美しい挿絵に惹かれて、即お買い上げ・・・古本なので安いのよ

ちなみに古本市ってとっても楽しい!
時間の経つのも忘れ、掘り出し物はないかと隅から隅までズズっと見て、
持ちきれないほど抱えてしまったんだけど、車で来ていたわけではないので断念して
持てるだけの数冊になってしまう・・
その中で「赤毛のアン」はきれいな単行本で、掛川恭子さんの訳というのも興味があったし
(私は、村岡花子さんの訳を読んでいたので・・・)、
それと挿絵が銅板作家山本容子さんの銅版画なので、これがうれしい

         
          

         

こうしてたまに読んでも「赤毛のアン」は面白いし、読みだすと止まらない
ケンカしたギルバートと仲直りする最後のところまで一気に読んでしまう

若い頃はアンの感情と共に読み進んでいたけれど、
今はマリラの気持ち・マシューのアンに対する愛おしさの感情などが手に取るように分かる
母親・ばあばの気持ちかなあ~

                
                



最初のうち、文章のニュアンスがちょっと違うなと感じながら読んでいったが、
村岡さんの訳の方が言葉に情緒があったような気がした
掛川さんの訳は少し現代版でさっぱりしていて読みやすくしてあるようだ
「歓喜の白路」が「よろこびの白い道」になっていたり、「輝く湖水」が「輝く湖」だったり、
まだ色々あるのだけれど、少しの言葉の違いで印象が変わるものだと思った

今年も16日から「東京国際キルトフェスティバル」が東京ドームで開かれるが、
最近そのコマーシャルがテレビで流れていて、その中で、「赤毛のアン」出版100年(昨年6月)を迎えたことで作品の舞台となったアンの家「グリーン・ゲイブルズ」が再現されていたり、作者ルーシー・モンド・モンゴメリーのキルトも展示されるとか・・・

テーブルウェアフェスティバルは、何度か行ったけれど、キルト展はまだなので行きたいのだけれど、あの人・人・人・・を考えると躊躇してしまう・・・
出版100年を迎えた記念の年に本を手に入れたことは、
なにか縁があったのかなあと思っている