今日5月14日母の日、ハイ!みんぽう5月号、大石邦子「希望という名の」を読んで、季節の変わり目には立ち眩みやだるさに困惑する。
こんな時、自分を奮い立たせるように思い出す歌に、岸洋子さんの「希望」がある。
希望という名の あなたをたずねて~
この歌の岸さんは山形県出身で、私が講演などするようになって、何時も付き添ってくれた友人の美沙ちゃんも山形出身で、
山形での帰り、「岸洋子さんは、この病院で闘病してたんだよ」と教えてくれた。
彼女は、東京芸大声楽科に、4年の時には大学院に合格し、声楽の道を究めていくはずだった。
しかし、運命は残酷でその頃、彼女の体に異変が現れ始め、膠原病で、死因は「敗血症」だったという。
入退院を繰り返しながら、心打つシャンソン歌手としての道を全うしていった。
特に病気を受け入れて歌い続けたのが「希望」であったという。
22才で発病して、1992年まだ50代で亡くなった。(1935年生まれ、57才没)
どんなに無念だったか。ひたすら歌い続けた彼女の歌は、私のお守りのようになっている。
何かあると、必ず思い出し知らずに口ずさんでいる。
頑張って生きなければと、今旅立ちの季節、歌の締めくくりは
~そうよあなたに また逢うために
あたしの旅は いままた始まる で終わっているが。
しかし、1番の歌詞の終わりには、だまってどこかへ 立ち去ったあなた
いつか あなたにまたあうまでは
私の旅は 終わりのない旅
もっともっと生きたい願望が込められていると思う。写真は毎朝ラジオ体操で眺めているポピーである。
昨日13日福島民報、草野心平の「ふくしま人」5週連載が終わり、病気と闘いながらの作詞と重なる。