5/11(土)昨日につづき今日も、日向を歩くと汗をかくほどの暑さだった。そんな午後、銀座に出た。今日はアンテナショップを巡ることなく、目的の店に向かった。
サロン ド ジュリエなるカフェレストランで、国内唯一と云う尺八でポップスや演歌、プレスリーの曲まで演奏する「昌平」さんのランチタイムライブに初めて出掛けたのだ。
「昌平」さんを知ったのは六~七年前になろうか。池袋の「野武士」なる居酒屋でKISHIMOTO大兄たちと飲んでいると、演奏会帰りであろう昌平さんが、店を出る直前であった。誰かが尺八の演奏家だよと言った。私が店に入る前に演奏をしたようであった。
帰り間際の昌平さんに、不躾にも何か聞かせてよと所望したのだ。と、いいですよと三曲ほど演奏して下さった。独特なその音色に魅力を感じ、エレベータ前まで追いかけて名刺とチラシを頂いたのである。イベントなどで出演してもらうと面白いと思ったので。
後日、昌平さんの事務所にCDを注文し、在庫のあったものを三枚買って聞いた。改めて、面白いなあ~と感じた。残念なことに、その後イベントの出演を依頼する機会を得なかったが・・・。
演奏会の案内ハガキを何度か頂いたがスケジュールが合わず、今回初めて聴けることとなった。
店の前には貸し切りの表示と、コンサートの案内が出ていた。店内には四十人ほどのファンやタニマチらしき姿があった。一人だった私は、既に食事中の一人客と相席をさせてもらった。演奏の始まる前にランチタイムがあり、一応コースらしき料理と飲み物が出た。
顔を合わすのは二度目となる昌平さんは、髪と髭は白いながらも日焼けした肌の色艶は良く元気そのもの。尺八を吹くので肺も気管も丈夫であろうし、指導や演奏会のステージと人前に出る職業独特の雰囲気を持っていた。
相席したお客さんと、何歳になるのかな?人でも喰ってるような元気さだよね、など軽口を叩いたよほどの元気。七十歳になったと後で喋り、香典は早めに願いますと笑わしてくれた。
受付で貰った紙にリクエスト用の曲が百曲ほどリストになっていた。この中からリクエストする仕組みのようだ。若い娘は弟子の「すみれ」さんで、独奏も合奏も聞かせてくれた。が、やはり師匠の昌平さんはひと味ふた味も違う。
昌平さんの軽妙な喋りと、力強くまたか語り掛けるような尺八の音は、ポップス・演歌・童謡とつづく・・・。
フィナーレの三時になってもリクエスト曲が終わらず、三十分も延長するサービスであった。偶にはこんな演奏を聞くのもいいものだ。BLOGを記しながら、昌平さんのCDを流しているのだ、昼間の時間を浮かべながら・・・。
帰りに銀座三越の地階で夕食用の食材を求め、14日の帰郷の為のお土産を見繕って送った。銀座はデパートの中も、通りにも人が多かった。