オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

松茸

2016-11-01 | Weblog

11/2(水) 昨夕、郷里のKATUOが採った松茸が届いた。届いたといっても、売ってくれとの依頼である。売値を付けとけと言ってあったら、細かく値段を貼ってあった。立派な一本ものが3500円、小さ目が二三本まとめて3000円とあった。売値は都合43500円になるが・・・・。

会社のスタッフに声を掛けると、13500円分が掃けた。後は奈加野のオヤジがどれだけ買ってくれるかだが・・・。残ればオイラが引き取ればいいだけのことだ。明日、小僧が付き合っている女性の両親との顔合わせが予定されている。そのお土産に使えるだろう。

KATUOは大工が本業だが、本業の方の仕事は少ない。鮎や鰻を獲ったり、こうして松茸のシーズンには山に入っている。今年の松茸は随分と遅かったそうだが、日曜日に沢山採れたとのこと。田舎では殆どをただで配ることになるだろうから、オイラに頼んできた次第だ。

畑仕事の手伝いや、鮎・鰻をを獲って来いと何時も言っているので、こんな時には協力をするのが努め である。

                          

余り長くは置けないので、早目に始末をしなくてならない。我が家であれば、差し詰め「松茸のスキ焼」と「松茸ご飯」、それも弁当が手っ取り早い・・・・。早速今日の弁当で登場させた。「松茸と牛のスキ焼」「松茸ご飯」である。後の菜は、焼き鮭と卵焼きと云うシンプルさである。

                     

 

昨晩に、熊本在住の友人TAKEMURA君が上京した。少し相談事があると言うので定宿の帝国ホテルまで迎えに行き、久しぶりの歓談。銀座界隈をブラリ散歩し、馴染の店で一杯。TAKEさんの思案は、彼が創業し理事長を努めている医療系専門学校の未来についてだった。

彼なりの構想は、各国から留学生を受け入れる大学に発展させることであったが、果たしてそれが成功するかと云う点であった。建設関係の会社や専門学校、社会福祉法人と事業を成功させてきた実績がある。そのセンスがあれば大丈夫だろとは言ってみたが・・・。

『理念を持ってやれば、理念を明確にしろよ』と、助言にもならぬことを伝えた。そして、自分で抜き書きしてあったドラッガーの言葉を、読んでみたらと渡した。

銀座からいったん会社に戻り、帰宅は23時45分であった。

今朝も夜明け前に目覚めたが、六時過ぎまで蒲団の中で過ごした。今朝の弁当は「松茸」の出番かと、昨晩から思案していた。幸いにも、過日の土曜日に「日山」で贖っておいた弁当用の牛肉が在った。これを使って「松茸の牛スキ焼」が実現した。「松茸ご飯」の方は、土釜を使っての飯と凝ってしまった。美味しいものを、おいしくいただくには手間暇を掛けなくちゃ!

そんな弁当作りタイムを過ごし、向かったのは「築地市場」である。先般のベッタラ市で販売した「安納芋」を手配してくれた、家人の種子島の友人にお礼のイクラ醤油漬けを送るためだ。イクラが好きだとのことで、お礼は毎年これにしている。イクラ醤油漬けの最級品を二箱、何時もの北田商店にて手配。

北田の前にあるのが、生マグロ専門の「米岩」だが、ここのオヤジと話をしているうちにマグロを買う破目になった。蓄養マグロのトロのある部分を1kg(8000円)買ってしまった。これと、北田で弁当用に買った紅鮭の半身を「奈加野」のオヤジの品と一緒に持って行ってもらう。そう、奈加野のオヤジも仕入れに来ていたのだ。尤も、こんな話は昨夜のうちに連絡済のことだ。でなきゃ、出社前に魚を買ったりしない(帰りに、奈加野に寄る羽目になるが)。

魚市場の前に、ヤッチャ場を抜けた。目当ては、松茸の値段であった。KATUOが付けてきた言い値が、如何ほどのものかリサーチしたかったのだ。国産の一箱(3本~6本)が、15000円程度から25000円程。産地や大きさ、香りなどで異なるので一概に比較はできない。が、kATUOの値付けは程々と判断した。化粧をしてないので見栄えで劣るが、香りがいいのだ。

                           

米岩の隣が、鯛・白イカ・アマダイなどの活漁専門の「原秀」だが、ここのオヤジは10月末で店を閉めた。偶々最後のチェックに来ていた。魚を売っていた姿と打って変わり、粋なジャケット姿であった。『ヨッお大尽』と声を掛け、『最後に記念の写真を撮ろう』と写したのがこれだ。

               

原秀のオヤジは「やっさん」というのだが「俺の写真を日本橋に貼っといてくれ」と、威勢がよかった。最後のコーヒーでも飲みに行こうよと誘い、奈加野のオヤジと三人で「愛養」へ。コヒーを飲みながら『何年やったのよ?』と訊くと「四十年だよ」とのこと。

「最後の日に、仕入れ場に入ると、四~五十人いたメンバーが拍手で迎えてくれ、花束まで渡されてしまったよ」「築地で店仕舞いをするというのでTVが撮りにきて、おまけに売り先の店で自分が売った鯛やイカを頂くシーンまで放送された」と、ちょっぴり淋しげながらも嬉しげに喋った。

やっさんが商売を始めた四十年前は、市場の中卸は1200軒あったそうだ。今では、半分近くになったとのこと。豊洲への移転を契機に、店仕舞いするところが多いとか。魚離れだけでなく、流通形態が変わったことも大きいだろう。築地に昔日の面影はない。

初めて奈加野オヤジから「寿司でも喰えばいいよ」と、築地に付いて行ったのは三十年以上も前のことか。知れの後で連れて行って貰った「寿司屋」は、市場で働く人や仕入れに来た人ばかりだった。

店内は落ち着いており、旨い寿司をゆっくり食べた覚えがある。今の市場の寿司屋は、何時でも長蛇の列。異国人らしき人々が半数以上は並んでいる。市場は観光地、これは異国も変わらぬようだが、少なくとも場内の店はそれ向きに出来ていない。豊洲に移転したらどうなるかな?

そんなことを思いながら、築地を後にした。

 

 

 

 

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2 コメント

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齢でねぇか? (OYAJI)
2016-11-04 14:49:57
昔から寄る歳なみに勝てぬ、とか申します。お御身大切にされますように・・・・。
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Unknown (悪徳ちゃん)
2016-11-02 15:29:14
昨夜は、お付き合い出来ず、申し訳ないですm(。≧Д≦。)m 青木氏からヒトキレ松茸、頂きました❗
薫りとも美味しかったですよ🎵小生、体調不良気味に、気温の温度差に対応出来ない身体に・・・(。>д<)
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