*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

文楽『心中天網島』

2013-04-29 00:15:44 | 学・楽・感
 

何か月前でしょうか。
府政だよりをながめていてみつけた「府民芸能・芸術鑑賞会」という事業の案内、
応募したところ半額チケットを見事ゲット!
抽選に多少の裁量もあるかもしれないとしたら、
若者の応募の方が確立上がるんじゃないかという打算から、
娘の名前を使いました。
功を奏したかどうかは定かではありません。
一応、厳正な抽選のはずから。

第二部『心中天網島』を選びました。
文楽を見るなら、一度は見ておきたい演目です。
しかも、タイトルにある網島は超地元!
他に出てくる地名もよく知る場所ばかり。
ただ、いくつか出てくる橋の中には今はもうないものも。



実家から引き揚げてきたものの中にあったこの本で、
鑑賞に先立ち予習をしておきました。
原文に近い表現だったので、細部までは理解できませんでしたが、
ゼロよりはまし。
お話が分かっている分、お人形の動きなどもよく見ることができました。
生身の人間よりもしかしたら色っぽいかも?
しかも、それを動かしてるのがおっちゃんなのだから!
特に印象に残ったのは、
終盤近く、
立てつけの悪い戸を両側から男女で開けようとした場面。
わずかな戸の隙間から見える姿で表現された『小春』のはやる気持ち。

『小春』は遊女、そしてそれに入れあげる商家の主人『紙屋治兵衛』が主人公。
治兵衛には「さん」という女房と二人の子のある身、道ならぬ恋です。
身を引いてでも二人と助けようとするさん、
そんなさんを不憫に思う親戚縁者、
執拗な恋敵、
複雑に絡む人間関係が、一度は別れを決めた二人を死出の旅路へ誘います。

今とは心情が違うのはわかりますが、
どうにも理解できない結末。
男の身勝手さ然り、女の分別臭さもまた然り。
それは私も娘も同様に感じるところでした。
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なにか妖怪?

2013-04-27 22:53:11 | 学・楽・感
定番オヤジ・ギャグで失礼しました。

久々に大阪歴史博物館へ行ったのはこれを見るためでした。



割りと怖がりのくせに妖怪好き。
おもしろいものが見られるのではと、期待していたのですが、
おもしろくしようという過剰サービスで、やや冷める結果となりました。
残念。
それぞれの作品に、描かれた幽霊や妖怪からのコメント仕立ての説明がついていて、
うるさい。
直球勝負でいいんじゃないの?



こんなものまでありました。
一応、無記名で投票はしましたけどね…したんかい?





自転車で来ていたので、大阪城、天満と回って帰りました。
良いお天気でした。
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Cherry

2013-04-25 23:26:05 | google +


These are same tree.
Cherry blossoms bloomed in March.
And now the tree has many red jewelries.
Whose are they? Birds and bugs, take them all!
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ヤマトあれこれ

2013-04-13 21:52:25 | Yamato
宇宙戦艦ヤマト2199 第五章「望郷の銀河間空間」
今回も初日観覧でした。



ステッカーはあっさりですが、なんとも濃い内容でした。
謎が一つ解けると、その向こうにまた新しい謎。
このところそれの繰り返しで、うまく引き込まれています。
こういうの、流行りの言葉では「釣り師」っていうのでしょうか。

クーデターが明らかにする人間関係、この辺がテーマだったのかなと。
それはヤマト側もガミラス側も。
そして、死にかけた人が何人かいたのですが、
この人たちの動きが今後重要になっていくことでしょう。

この上映に先立って、TVアニメの放映が始まりました。
映画も見たし、DVDもそろっているのですが、やっぱり見ました。
しょうがないです。信者ですから。

更にそれに先立って、放映局でこんなイベントがありました。

 

思ったより小さく見えたけど、5mあるそうです、このヤマト。

 

展示はまだしばらくされているようですが、
私たちが行った日は、ライブ・ペインティングの真最中でした。



昨年春から映画のイベント上映が始まり1年です。
花咲く同じ季節ですが、
映画館の周りでは建設中だった新しいビルが完成しています。

  




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大丈夫?

2013-04-10 23:28:51 | 衣・職
最近の若者は…なんて言い回し、使いたくないし、
言えるほどの者ではないなと思っているのですが、
でも、やっぱり気になってしまうことはあるものです。

昔から『NOと言えない日本人』なんて言われたものですが、
それは何でもYESと言って聞き入れてしまっていたからです。
つまり、YESは言えたのです。
でも、君たちは、NOばかりでなくYESさえ言えなくなってしまったのね。

答え方に「YES」か「NO」または「有り」か「無し」しかない場面で、
最近君たちが使うのは、

『大丈夫です』

英語で言うなら、I'm OK. 言わんでいいよ。

友達同士の会話ならどれだけ曖昧でも構いません。
しかし、仕事上はそれではいかんでしょう。

「○○はしなくて大丈夫です」
仕様確認の書類上、この一文はどう取ればよいでしょう。

1)○○はしない。
2)○○はしてもしなくてもどちらでも可
3)実はしてほしいけど、難しいなら○○はしなくても可
  (この場合、好意でしてあげましょうとなるかも)

「○○不要」 または 「○○はなしに変更」
なぜ、こう書けん?
断言されても気分を害することなどありません。
仕事なのですからはっきりさせるのが一番です。

どちらの岸にも寄り付かず、漂い続ける君達は、
やがて溺れることでしょう。

大丈夫ですか?
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『日本製』の意味

2013-04-03 21:42:16 | 衣・職
縫製工場から問い合わせの電話がかかってきました。
変更された縫製仕様がよく分からないということです。
実際の仕事は電話をくれた工場からさらに下請けに出されているということで、
間で取次ぎをするより直接説明してくれないかということでした。

電話をかけてみると、
なんだか変??
言葉がよく分からないのです。
地方工場だけど、方言というレベルではありません。
日本語にはないイントネーション、発音です。
確かめはしませんでしたが、中国人さん?な感じ。

今は中国の工場に仕事を出さなくても、
日本の工場で働いているのはかなりの割合で中国人研修生なのですから、
そういう人が電話をとったのよね。
そうそう、社長と話をすればよいと聞いていました。
社長さんにかわってもらいましょう。

社長をお願いできますか?

ワタシです。

またまた日本人なら絶対にない「タ」にアクセントです。
にしても、この人が社長と言うのなら仕方がありません。
この人と話を付けなければ。
向こうの言うことは細かいところは聞き取れませんでしたが、
聞き流しながらもそこは日本語、流れはわかります。
私はと言うと、
ニュアンス的なことはわかってもらえないかもしれませんが、
できるだけ丁寧に美しい日本語を心がけて話しました。

しばらく説明してわかったことは、
向こうは縫い方がわからないのではないということ。
変更前より若干手間のかかる指示が出たので、
決めた工賃では仕事ができないということらしいのです。
それは私の管轄ではありません。

それにしても、すごいことです。
お世辞にも流暢とは言えない外国語を駆使し、
生活のみならず、
その言葉を母国語とする現地人と商談をするというのですから。
こういう人がいることで成り立つ日本の縫製工場、
そして、
「日本製」の表示なのでしょうか。

コメント (2)
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