「今度読みたい本リスト」というものを私は持っているのですが、
その中に『文庫になったら読もう』カテゴリーがあります。
「今度~」も『文庫に~』も増えるばかりで消化が追いつきません。
『文庫に~』トップに長く君臨していた小説が、
この度やっと文庫の発刊に至ったと新聞の広告欄に出ていました。
有川浩 『植物図鑑』
文庫ながら巻頭には野の花の写真が綴じ込まれています。
「何読んでるん?」と問う夫に、
「植物図鑑」と答ながらそのページを見せたものだから、
おそらく彼は本当に図鑑だと思っているでしょう。
植物好きの私には、もちろん季節の野草図鑑としても楽しめます。
料理好きでもあるので、クッキング・エッセイとしてもOKです。
そして、紛れもなく恋愛小説です。
いい感じの痛みもあって、
アンチエイジングのサプリとしても効きそうです。ホント?
二人の出会いは、あるはずのない出来事。
そして、
二人の立ち位置を少しづつ手繰り寄せていくのは…
ヘクソカズラ(変な位置でスラッシュ入れて読まないように)
弱弱しいツル性の植物です。
雑草というネーミングを使うと注釈が入りそうなので止めます。
時間の流れが蛇行します。
冒頭は、事がある程度終わった時点のお話です。
ですから、出会った二人がずっとラブラブではないことがわかりました。
平行線を歩く君たちはどんな風に手を伸ばし合うの?
どこまで気持ちが通い合うの?
そして、どんな終わり方をするの?
言動の一つ一つが何をもたらすのか気を抜けませんでした。
登りつめた崖の上から暗い海へ身を投げるように突然姿を消した彼。
彼女と一緒に私も取り残されたような気持ちでした。
行ってしまった彼がどこいるのか、何をしているのか、
そして、戻って来るのか。
キーワードは、
彼の名前と誕生日だと思いました。
私の予想は一つだけ当たりました。
彼が『ええ氏ぃのボン』かもしれないということ。
作者をして、
最強に恥ずかしい、甘ったるいカップルと呼ばれた二人だけれど、
作られた甘味料の甘さではなく、素材の持つ天然の風味に違いありません。
強く火にかけるばかりでは味は含まないものです。
鍋を火から降ろし、冷める間によい味が引き出されていくのです。
それはまるでイツキの作る料理のように。
もう一度読もう。
その中に『文庫になったら読もう』カテゴリーがあります。
「今度~」も『文庫に~』も増えるばかりで消化が追いつきません。
『文庫に~』トップに長く君臨していた小説が、
この度やっと文庫の発刊に至ったと新聞の広告欄に出ていました。
有川浩 『植物図鑑』
文庫ながら巻頭には野の花の写真が綴じ込まれています。
「何読んでるん?」と問う夫に、
「植物図鑑」と答ながらそのページを見せたものだから、
おそらく彼は本当に図鑑だと思っているでしょう。
植物好きの私には、もちろん季節の野草図鑑としても楽しめます。
料理好きでもあるので、クッキング・エッセイとしてもOKです。
そして、紛れもなく恋愛小説です。
いい感じの痛みもあって、
アンチエイジングのサプリとしても効きそうです。ホント?
二人の出会いは、あるはずのない出来事。
そして、
二人の立ち位置を少しづつ手繰り寄せていくのは…
ヘクソカズラ(変な位置でスラッシュ入れて読まないように)
弱弱しいツル性の植物です。
雑草というネーミングを使うと注釈が入りそうなので止めます。
時間の流れが蛇行します。
冒頭は、事がある程度終わった時点のお話です。
ですから、出会った二人がずっとラブラブではないことがわかりました。
平行線を歩く君たちはどんな風に手を伸ばし合うの?
どこまで気持ちが通い合うの?
そして、どんな終わり方をするの?
言動の一つ一つが何をもたらすのか気を抜けませんでした。
登りつめた崖の上から暗い海へ身を投げるように突然姿を消した彼。
彼女と一緒に私も取り残されたような気持ちでした。
行ってしまった彼がどこいるのか、何をしているのか、
そして、戻って来るのか。
キーワードは、
彼の名前と誕生日だと思いました。
私の予想は一つだけ当たりました。
彼が『ええ氏ぃのボン』かもしれないということ。
作者をして、
最強に恥ずかしい、甘ったるいカップルと呼ばれた二人だけれど、
作られた甘味料の甘さではなく、素材の持つ天然の風味に違いありません。
強く火にかけるばかりでは味は含まないものです。
鍋を火から降ろし、冷める間によい味が引き出されていくのです。
それはまるでイツキの作る料理のように。
もう一度読もう。