労う という言葉

昨日は天皇誕生日でした。
12月23日がその日であるのはこれが最後です。
古くは天皇の生前譲位が様々な理由で行われてきましたが、
現代では、
崩御によってのみ皇位が継承されるものと思っていました。
そうであれば、一つの元号の終わりは突然です。
この度、その期限が予め定められたのは陛下のお考えからでした。
予め決まっているからこそ、私達国民は特別な天皇誕生日を迎えることができました。

最後の天皇誕生日に向けて陛下が会見を行われました。
たいへん心温まるお言葉でした。
取り分け、皇后陛下美智子さまへの深い愛を感じました。
美智子さまの心配り、ご苦労を常に感じ取っていらっしゃったのでしょう。

天皇陛下が選ばれた「労う」という言葉が、
とても、温かく、強く、美しく感じました。

ヤマト と ヤマト

少し前のことですが、通販商品の配達に関してトラブルがありました。
大きな被害にあったわけではありません。
当事者は娘です。まあ、色々ある子なのですが。

事件のあらましはこうです。

物としてあまり大きくないものを娘が注文し、到着を待っていました。
この、あまり大きくはないという大きさが事を引き起こしました。
パッキングした状態でも、大きめの集合ポストなら投入できるわけです。
そういう条件の配達区分でした。
それができなければ玄関で手渡しとなります。

結果、集合ポストに投入されていました。
しかし、それは無理やり突っ込んだ状態でした。
中身は無事でしたが、外箱が破損していました。
しかし、これは由々しき事態です。
娘はすぐさま運送会社に報告を入れました。
運送会社にとっては一大事です。
担当者と管理者が状況確認とお詫びに向かいます、とのこと。
次からちゃんとしてくれたらええねん、というこちらの気持ちに反して。

担当者は下請けのおじいちゃんでした。
結論として、
うちの集合ポストに直配達はしないことにしましょう、
そして、この配達担当者さんには、この配達方法にはしばらく関わらせない、
そんな決定がなされました。
下請けおじいちゃんはかわいそうに、仕事が減るのでしょう。
しかし、管理者の話ももっともです。
集合ポストですから、
荷物を無理やりねじ込んでポストの方を破損してしまったとしたら…？
つながっているポスト全とっかえになるそうです。

ここまできて、我が家にとってのマイナスは皆無のように思えました。

しかし、この後、予約していたDVDが通常の配達日に届かない事態発生。
思えば、これまで同種の荷物は集合ポストにそっと配達されていたのです。
あの件で、不在時は持ち帰り再配達になってしまっていました。

ヤマトのせいでヤマトが…

春を画く

12/1


娘と京都に行ってきました。
12月ではありますが紅葉は今が盛り…
ですが、目的は美術鑑賞です。

数年前にも同美術館で開催されたことのある春画展です。
娘はもちろん成人していますが、親子でってどう？と思いながらも誘ったのは私。
絵画好き、日本画好き、まあいいか…

今回は妖怪画とセットで、怖いと笑いというコンセプトで裾野を広げようとした感がありますが、
前回の春画単体を見て再戦した私にはやや期待外れでした。
妖怪も好きだけど、どちらもがゆるっとした感じでした。
やはり、突き抜けることも大事ですね。

春画についての私からのお薦めポイントは、
どんなシーンであるかよりも、どう描かれているかです。
男女または同性のカップルの絡み方よりもおもしろいのは、
衣装の柄や質感、室内の調度などが緻密に描かれているところです。
機会があれば？そういったポイントにも着目していただきたいですね。