聖所の入口で
罪人が聖所の門の前に立つ時、そこには、3色の垂れ幕がありました。その垂れ幕の色は、赤、青、紫です。祭司は、その色が持つ意味を説明するのです。赤は、私たちの罪を清めるために流される小羊イエス・キリストの犠牲の血を表しています。このキリストの犠牲への信仰なくして、罪が清められることはありません。
ヘブル人への手紙9章22節には、こうあります。
「こうして、ほとんどすべての物が、律法に従い、血によってきよめられたのである。血を流すことなしには、罪のゆるしはあり得ない」。
青の色は、神様の民の従順を表しています。この色は、神様の律法への従順を表しています。神様は、イスラエルの民に神様への従順を表すために、衣服の裾に青い房をつけるように言われました。そのことが民数記15章38節に書いてあります。
「イスラエルの人々に命じて、代々その衣服のすその四すみにふさをつけ、そのふさを青ひもで、すその四すみにつけさせなさい」。
彼らが普段の生活で道を歩くときにも、自分たちが神様の律法に従順な民であることを覚えるために、このような命令を神様はされたのです。イエス様に女性特有の病を癒やされた女性の話をご存知ですよね?イエス様の服の裾に彼女が触ったときに、彼女は癒されたのです。彼女は、青いふさに触ったのです。その時、彼女の病が癒されました。その青色です。青色は、天の父なる神様への完全な服従を表しています。毎日の生活における、神様の律法への従順な生活を表しているのです。私たちの主イエス様が表された完全な服従の生涯は、救いの力によって、人類もそれが可能であることを表しています。
紫の色は、王家の一員であることを表しています。当時、紫というのは、とても貴重な貝をたくさん使って、染めていました。その貝は、紅海で採取されていたのですが、そういったことから、紫色の衣服というのは、とても高価だったのです。そして、その紫の衣を着ることが出来るのは、貴族、王族だけだったからです。
赤と青を混ぜると何色になるでしょうか? そうです。紫ですね。私たちがイエス様の血で洗われ、神様の律法に従順な民となる時、私たちは、天の王家の一人となるのです。
こういった説明を聖所の門で祭司が罪人にすると、彼の心に救いに対する希望が湧き上がってくるのです。