いげのやま美化クラブ

自然はアイドル!水辺の笑顔、未来の子供達へ素敵な自然の恵みを繋げていきましょう、環境問題、自然生き物、美化活動&男の料理

第11回里山講演会に行ってきました・・狩猟女子(美山町の獣害被害と取り組み)

2015-03-10 00:25:47 | 山の保全


2015年3月8日に京都府長岡京市で開催されていた里山講演会に行ってきました・・
里山の現状や自分への勉強の為に・・・

この日の講師は、観光農園江和ランド・・NPO法人
日々の活動は 観光農園江和ランドfacebook



芦生自然学校理事、野生復帰計画株式会社 取締役
の女性先生・・・狩猟女子としてNHKの番組に出たり・・・っと言う方が講師で・・



美山町・・京都の中間にあたる自然豊かな地域・・・でも、一見一般の社会人から見たら
自然豊かでいい所~・・っとしか見えませんが、決してそこで暮らしている方からしてみれば
自然は豊ですが、そこで暮らしていくと言う苦労もあるようです・・

最初私は美山と言えば自然豊かな、所だけをイメージしていましたが、
普段都会や街中で暮らしている私たちには全く気が付かない事ですが、
現実に山の中は環境異変が始まっているようです・・・


獣害被害・・・獣害被害と言ってもいろいろ種類も多く、その原因も多種多様・・・・
熊被害、鹿被害、イノシシ被害、サル被害、・・・小動物では、アナグマ、アライグマ、イタチ
などなど、原因も対策も多種多様・・っと言う難しさ・・・
昔は人も山に入って、狩りや山の木々などで生計を立てる事も出来て居ましたが
現代社会・・・安定と便利を求めて、山の仕事や、農業から離れていく高度成長期からの
山離れ・・・人が山から離れた事で山は荒れ放題、昔は人間が山に入り、狩りをしたり、木を切ったりして
うまくバランスがとれていたのかもしれません、今はバランスが崩れているのかもしれませんね、
それと、環境という自然の変化、温暖化によって今まで無かった
生き物達の生体が少しずつ変わりつつあるのも1つの原因かもしれないと・・・
また、マタギ(狩猟人)の人も年々減少して、40名ぐらいいた方も高年齢化と若者が入ってこないと言う事で昔の2分の1程度だとか・・・

現在日本の山は荒れている・・目には気が付きにくい部分で昔の日本の山の状態から変化しているようです・・

たとえば、今問題になっている京都の鹿問題・・・全国でも同じだと思いますが、鹿の繁殖力・・で鹿が増え
増えた鹿は餌を求めて、地上に生えている草を食べつくします・・・冬場なんかは木の皮をむしり取って木をかじったり・・・しかも鹿の腸内には自然の環境変化に対応出来る
優れた腸を持って今までの食べ物が少なくなっても、例え毒草でも、生きていく為に少しずつ食べる事によって耐えられる体を作る能力を持っているようです・

画像はありませんが、約10年間で緑豊かな山の低木草が多い茂っていた場所も全く何もない状態の比較写真がありました・・
鹿は少し芽を出した若葉を食べつくしてしまうので、見た画像では土しか無い状態でした・・・

鹿がなぜ増えたのか?・・・・・いろいろな原因の中で1つに挙げられていたのは温暖化・・・冬場に雪が積もって
小鹿なんかは水辺で川を越えられず息絶えて・・・春になると死体が多く見かける事もあったようです・・・
でも雪が少なく小鹿(バンビ)が生き延びたら今までバランスの取れた環境から増える事となりますから・・・
そして、人間社会が作った山の中の道路のや河川の、のり面・・・ここは鹿の餌となる植物が沢山生え鹿たちが好んで食べているようです
食べ物が沢山あれば繁殖も増えますから・・・・原因もいろいろな事が重なっているようです・・

では、増えすぎた鹿はどうするのか?・・・・・増えすぎた鹿達は食べ物を求め人間地域の畑などに侵入して農作物を食べつくします
人は被害を食い止める為の柵などの対策をしますが、たとえ鉄線の柵でも噛み千切って侵入したり、雪で壊れた場所から侵入したりするようです
他の生き物たちのサルや、カラスなんかも柵をしたところで簡単にくぐられたり、空からの被害にあったりしているようです・・
増えすぎた鹿は狩猟をして減らすようですが、ここでも問題が・・・山の人は昔から鹿はあまり食べなかったようです・・昔はお金になる熊や、
美味しいイノシシを捕って生計を・・・・鹿を撃っても、そのまま廃棄と言う事だったようです・・・
増えすぎた鹿・・・狩猟して一時はその報奨金で生活を・・・・っという時代から~・・今は鹿の肉も捨てては、もったいない!
っと言う事で積極的に食べるキャンペーンなどで広まりつつある日本の食材になるかもしれません・・
鹿の肉も美味しいようで、・・・ただし、食べ物には何でも旬って言うのがありますね!
鹿の旬もあるようです・・・それは夏の終わりの9月~10月に獲れた鹿肉・・・
鹿肉は1頭から取れる肉の部分も他の生き物から比べると少ないようです・・・
肉の値段もイノシシの肉と比べると約3倍の格差があるようです・・
でも鹿は多く獲れるようなので、採取出来る肉は鹿の方が多いかもしれませんね・・・
ここだけで年間約200頭~300頭だとか・・・
私の親戚の人が話していましたが、鹿肉の刺身・・最高に美味しいっと・・・
もちろん、めったには食べれない貴重な物かもしれませんが・・・
鹿肉っと言っても、銃で撃つのと、罠で仕掛けるのと、時期やオスメスで大きく味が異なると話しておられました・・・
私も一番美味しい時の鹿肉・・・1度は味わってみたいなぁ~と思いました・・・


鹿が増えれば河川の環境も悪くなる・・・?・・・ってその理由は・・・・
今まで山の中の草なんかを食べていた鹿も河川付近の草を食べつくすと
大雨が降った時などに、雨の力で土砂が川へと流れ込みます・・・
今までは草木がそれをバランスよく保ってくれていましたが、草木がないので一気に土砂が川へと流れ込み
山は加速的に削られていきます・・・土砂が必要以上に川へ流れ込む事によって、川に住む魚達への影響も考えられているようです・・
上流地域のアユの量も減ってきていますし・・・そして最終的には海まで何らかの影響が出ていることでしょう~・・・

逆から考えていきますね~!・・・

今私たちが食べている海の魚、川の魚、野菜・・・・・海を守る1つに川を守る、川を守るには山を守る・・・・
恵み豊かな海を守るため、それの恩恵を受けている人間・・・原点は山にありき!・・かもしれませんね!

川は人々の生きていく暮しには欠かせない自然の動脈・・・各地域や市町村、都道府県だけの問題ではありませんね!
ここは日本国全体の問題として国がもっと力を入れて頂きたい問題でもあるように私個人は思います・・・

山の暮らし・・・都会とは違って収入減も少ない・・・・
農家の方は獣害被害で、大きな損失・・・農家の人や、地域の活動だけでは防げない・・・・

対策として・・・
駆除・・・頭数を減らす
食べる・・・有効利用
守る・・・柵などで農業を守る
再生する・・・植林、河川の回復・・・
これを積極的に訴えておられました・・・


ここの京都美山町でも農業から消えていくのは、獣害被害によって、被害の通常化→あきらめ→農業離れ・・
っという拍車になっているようです・・・
しかも農業って、儲からない・・・頑張って汗水流して体力を使っても・・・・
日本の野菜も食べ物も貴重な日本の文化でもありますし、貴重な財産でもあります・・
国が積極的に動いてくれることを期待しています・・・法規制なんかでもいろいろ狩猟関係の方には、つまずいている原因になっているようです・・

でも、狩猟体験などのイベント企画を通じて、結構最近は狩猟体験の人気が高まっているようです・・・・
何故か分からないけど・・・っとおっしゃっていましたが、私はモーハン(モンスターハンター)や、狩りをする番組(とったぞぉ~!)・・・のブームの影響も
あるのかなぁ~とも思いました・・・・

いろいろと、山の過疎地何かでは日々苦労されている事の方が多いかと思います・・・・

若者を集め、次への活力につながるように工夫アイデアで頑張って頂きたいと心から思います・・・・



観光農園江和ランド・・NPO法人
・・・・・私も今まで知りませんでしたが、ちょっと今後気になる所でもあります・・・

山の幸・・・京都産の地元の食材を活かして・・・「マタギめし!」・・なんか食べて見たいなぁ~とも思います・・
そういうお店もあればすぐにでも行きますが・・・~!・・
とにかく、私はいつか、鹿さし(鹿のお刺身)を食べて見たいとも思っております・・・


今日の講演会は2時間ノンストップ・・・結構知らなかった今の山の現実を知る勉強になりました!・・・

どんな職業も、環境も今から未来の子供達へと繋いでいかなければいけませんね!・・・

山の川の上流部は環境生き物や自然現象で、環境破壊・・・されている現実・・・川の下流地域では川へ流れる環境汚染・・・
人間の血液もサラサラで健康になるように、川の動脈も川全体でサラサラにしてあげたいもんですね!・・・
それには一人一人の環境への意識の向上と国の対策が必要になるかもしれませんね!・・


今日も朝からゴミ拾い・・・・!
ゴミ拾いを終えてから講演会に行きました!・・・




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