あたたかく 人の情けの 風に触れ
【冠 句】 雲と人 慈愛を享ける風に触れ
【冠 句】 響かせて 明日を変える町の声
【冠 句】 微笑返す 人の情けに沁む齢
余震の続く不安な日々を、助け合って、支えあって、堪えて過ごされておられる姿に
同じ心を寄せ、毎日<エール>を送っています。
(応募作品より)
「 きらきら輝く お婆ちゃん 」 茶畑に囲まれた昔の宿場町「土山町」は、東海道五十三次の土山本陣の名残を、今も
その旧道に時代の足跡を、素朴に残しています。
古い建物を補修された土間を、色々な分野の芸術作品の展示場に開放し、奥が喫茶と食事
で寛げる「うかい屋」という素敵なお店があります。
故郷へ帰ったようなとても人懐っこい笑顔のお婆ちゃんに出迎えられ、気持ちがほっと和み
「松花堂弁当」に舌鼓をうちながら、お婆ちゃんとの楽しい会話が始まりました。
話し上手・聞き上手の接客振りに思わず「お婆ちゃん、失礼ですがお年は?」とお聞きすると、
可愛く笑いながら、「恥ずかしいけれど、80歳を随分前に越えてきました」との答えに、
とても驚きました。
新しい話題にテンポは弾み、流行語もポンポン出て、英語もさりげなく混じります。
年齢にそぐわない皺の少ない顔と白い手を誉めさせて頂くと、「私は怠けもんやから」と
赤面され、一歩下がって笑顔を向けてこられます。
その笑顔にどこか人を引きずる魅力と漂う気品に、羨ましいものを感じました。
香りの良いコーヒーを味わいながら、お婆ちゃんの人生の歩みをゆっくり聞かせて貰う中で、
とても前向きな生き方に感動を覚え、年齢を重ねて生まれる含蓄ある言葉の数々からも、
日頃忘れている大切な事を、気付く事ができました。
「もしご迷惑でなかったら、何か一言書いて頂けませんでしょうか?」と言って、1冊のノートを
持ってこられ、開けて見ると、ぎっしりメッセージが書かれています。
当地の滋賀県をはじめ、遠方の他府県の方の名前も一杯ありました。
このお店を訪れたお客さんたちの思い思いの感動の言葉や、お婆ちゃんに宛てた応援歌が
綴られていました。そしてその一つ一つの言葉が、このノートを読む人達への人生の応援歌と
なって、心に触れてゆくように思いました。
そしてもっと驚いた事は、それらのメッセージに対する返事の言葉が、お礼と共に達筆な毛筆
で、ぎっしり書かれている事でした。
再度訪れてくれるとは限らないお客さんに対して、真心を込めたお婆ちゃんの気持ちが一杯
伝わってくる温かい文でした。
そのようなノートが1冊でなく、棚にはずら~と並べられていました。
素敵な人との出会いを大切に暖められ、心豊かに日々を過ごされているお婆ちゃんに出会え
私の明日が明るく動き始めました。
とても素敵な人生の大先輩 ”きらきら輝くおばあちゃん” の生きる姿勢を見習って、
色々な人との触れ合いを大切にし、キラッと光る余生を辿ってゆきたいなぁと思いました。
甚大な被害をもたらした今回の地震から、人との絆を深めて生きていく事の大切さを、
強く思い知らされ、、、私の以前の作品を書かせて頂きました。
今もご健在だといいのですが・・・
昨日のニュース私も見ました。あれは我慢の限界がとっくに過ぎている中で、懸命に生きておられる被災者のぎりぎりの叫びだったと思います。
まだまだ道のりは遠いと思いますが、耐えていつかきっといい日が来るのを信じて祈り続けたいと思います。
もうすぐ楽しみに待っているギターが始まりますね。又ご一緒によろしくお願いいたします。
コメントを有難うございました。
80歳をとっくに超えたおばーちゃん。感動します。再訪はないも知れない方(ないのでしょうね)にもちゃんとお返事を、それも丁寧にですよね。白い手、皺がすくない・・、おばーちゃんのすばらしい生き方にあるんですね。全文に、見習いたいとの思いを持って読ませていただきました。
そうでしたか、もうお亡くなりになられたのですね。あの人懐っこい笑顔が偲ばれますね。
姉妹、友人達との淋しい別れが続きますが、日々悔いの無いように、大切な人との触れ合いを大事にしていきたいと、今回の地震からも強く思い、毎日心を痛めています。
又ゆっくりお喋りしましょうね。
「うかい屋」さんのお婆ちゃんの記事懐かしく読ませて頂きました。
私もポエムさんに連れて行って貰って以来又、
何度か寄せて頂く機械が有って、お婆ちゃんにも2度お会いして・・・色々とお喋りさせて頂きました。その後寄せて貰った時にお婆ちゃんの姿が見えなかったので、お元気ですか?と尋ねたら「今施設に行ってますね」との事でした。元気にはしてますけど・・・。とおっしゃってました。
そして1昨年前グラウンドゴルフの帰りに寄らせて貰って「お婆ちゃんお元気で居てくださいますか?」とたずねたら・・・・「亡くなりました」とのお返事でした。
もう亡くなられて3年位になるのかな?
段々と年を重ねて来ると、親しく心を寄せていた方々や、肉親、親友、身近な人たちとの悲しい別れに直面する事が多くなって来ました。
寂しい事ですが・・・仕方ないですね。
お互い元気で居るうちは日々楽しく過ごさせて貰いましょう・・・ね