詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

水澄める

2010年05月22日 11時46分30秒 | Weblog


             【冠 句】  人集う 一粒蒔いた種が縁

             【冠 句】  実を結ぶ 人恋しくて蒔いた種

             【冠 句】  探る径 師の講評に湧く気炎

             【冠 句】  巡り来る 詩に流れる師の雫

             【冠 句】  瞳が縋る 気丈な母も子に戻り

             【冠 句】  水澄める 片意地捨てて会いに行く

  


「冠句」を始めて6年と少し、所属する結社では諸先生方から多くの事を学び、

私の生涯の趣味となった「句の道」を開く事ができました。

人と人との出会いから繋がった新たな幸せを、今しみじみと感じています・・・

また振り返ってみれば、今も心の傷となっている亡き姑との確執の日々の中で、

最後は少し心を通い合わせられた様に思える事に、辿ってきた人生、これから辿る人生に、

癒される陽のように、、、救われる気がします・・・


          



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  空を行く鳥は
  決して孤独ではない。
  そこには、いつも
  彼らを育てた風がいるから。

  力強い羽ばたきを支え、
  思いもよらぬ高みへ導き、
  数千キロの彼方まで彼らを誘い出す。
  すべては、
  空に命を投げだした
  小さな生き物たちに、
  風が教えてくれたこと。

  そうして鳥は、鳥になった。
  そうして空は、空になった。
  だから、彼らは決して孤独ではない。
  空も鳥も風も。                
                           (新聞の記事から)
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花菖蒲

2010年05月12日 11時26分18秒 | Weblog
にっこりと 微笑み咲きし 花菖蒲

    懐かしく 母の姿を 重ね見る
                               


     [短 歌] 着ることもなしと思いし着物見つ思いたどれば裁ち切りがたし

     <川 柳> 思い出はずっと小指に残ってる

     『俳 句』 青饅や厨に眩し割烹着

     【冠 句】 淡い思慕 鍵掛けたまま色褪せず

     【冠 句】 花菖蒲 亡母の残像微笑みて



 
  五月の風に揺れて、庭の菖蒲が微笑んでいるかのように、咲いています。

  母が残した鉢植えの葉もぐんぐん伸び、花が開く日を待っています。

  青ネギのぬたを並べた夕餉の膳に、夫と在りし日の母の姿を、、、偲びました。


               


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  <若葉の峠>

  一つの峠を越えてホッと息をついたら、また次に峠が控えていて、
  その峠を越えると、やっぱり次にまた峠がつづいていて、
  だからとめどもなく峠がつづいて、果てしもない旅路である。

  これもまた人生の一つの真実である。
  真実であるかぎり、これは誰も避けられない。
  避けられなければ、やはりただ懸命に歩むほかないであろう。

                   (道をひらく) 松下幸之助氏著作より 
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若葉 萌え

2010年05月02日 12時52分06秒 | Weblog

                前向きに 生きてゆきたい 老いの径

                     何時までも 心の中に 花咲かせ



        【冠 句】  携えて ドレミの歌に乗る気力

        【冠 句】  化粧水 気力の張りを取り戻す

        【冠 句】  炎える昼 花の精気に志を焦がす

        【冠 句】  早春譜 愛の編曲軽やかに

        【冠 句】  早春譜 煌き戻す老いの径



  
  一年ごとに体力の衰えを寂しく感じています。
 
  咲き誇った桜も舞い散りました。花に誘われて萌えた気力も、少し萎えてきて、、、

  ふと庭を見ると・・・赤、ピンク、白、紫、黄色の花達が、可愛い蕾を、膨らませています。

  若葉も光り、一年一年新たな命を煌かせる花々から、前向きに生きていくことを、、、

  教えられています・・・


                             



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     < 道 >     相田 みつお

      歩くから道になる 歩かなければ草が生える


     < はる >    谷川 俊太郎

      はなをこえて しろいくもが くもをこえて ふかいそらが

      はるをこえ くもをこえ そらをこえ わたしはいつまでものぼっていける

      はるのひととき わたしはかみさまと しずかなはなしをした・・・                 
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