詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

明日への祈り~ 掛け替えのない命

2015年11月21日 11時16分37秒 | Weblog

 難しい曲 『からす』 を暗譜して、自信を持って本番に望める筈でしたが、、、前日練習に

 加え、当日の朝のリハーサルでも思い掛けないミスが私のパートの中で起こり、、、

 その不安と動揺を引きずっての悔いと課題が残る、当日の演奏になりました。 

 コーラスの難しさを改めて感じた、ちょっと残念な今年の合唱祭でした。

 気持ちを切り替えて、また仲間と一緒に楽しく歌えるよう、後日に控えている「反省会」にて

 色々な感想や思いを聞き、次に繋げたいとたいと思います。

 会場に聴きに来て下さった皆様、有難うございました。 こっそり聴きに来てくれた主人にも

 感謝しています。(視線を合わすとダメなので、帰宅後 ありがとう!を)

 

 パリで起きた同時多発テロ、惨い映像や新聞記事に、胸が張り裂けそうになりました。

 妻をパタクラン劇場で亡くした仏ラジオのジャーナリスト、アントワンヌ・レリスさんの

 インターネット上につづった文章が、世界中で共感を呼んでいる。

 

         テロリストへ    「君たちに憎しみを与えない」

   金曜日の夜、君たちはかけがえのない人の命を奪い去った。私の最愛の妻、そして

   息子の母を。 でも、私は君たちに憎しみを与えない。君たちが誰かも知らないし、

   知りたくもない。 君たちは死んだ魂だ。 

   君たちは神の名で無分別に殺りくを行なった。 もし、 その神がわれわれ人間を

   自らの姿に似せてつくったのだとしたら、妻の体に撃ち込まれた一つ一つの弾丸が

   神の心に撃ち込まれていることだろう。

   だから、私は決して、君たちに憎しみという贈り物を贈らない。

   君たちはそれを望むだろうが、怒りで応えることは、君たちと同じ無知に屈することに

   なってしまう。 君たちは、私が恐怖し、周囲の人を疑いのまなざしで見つめ、安全の

   ために自由を犠牲にすることを望んだ。

   だが、君たちの負けだ。

   私はまだ、私のままだ。

   今朝、(亡きがらの)妻に対面した。 幾晩も幾日も待ち続けた末に。

   彼女は金曜日の夜に会った時と変わらず美しく、そして、恋に落ちた12年以上前と

   同様に美しかった。 もちろん、私は悲しみにうちひしがれている。

   だから、君たちのわずかな勝利を認めよう。 でも、それは長くは続かない。

   彼女は、いつも私たちと一緒に歩む。 そして、君たちが決して行き着くことができない

   天国の高みで、私たちは再び出会うだろう。

   私と息子は2人になった。

   でも私たちは世界のいかなる軍隊よりも強いんだ。

   私が君たちに費やす時間はもうない。

   昼寝から目覚めた(息子の)メルビルと会わなくてはならない。 

   まだ17ヶ月の彼は毎日、おやつを食べ、私たちはいつものように遊ぶ。 

   この幼い子の人生が幸せで、自由であることが君たちを辱めるだろう。

   君たちは彼の憎しみを受け取ることは決してないのだから。

 

   そして、、、

   「私は息子に憎しみや暴力、恨みを抱かえたまま育ってほしくない。彼に立ち上がる

   武器を与えたい。銃では決してなく、紙やペン、そして音楽という武器を」

   と、語られている。

 

   世界が憎しみあうことなく、まるい地球が損なわれことなく、命を理不尽に奪う事なく

   どこかに不安を抱きながら生きることなく、、、心と心が繋がる世界を祈ります。

 

 

   今を思う気持ちの冠句、、、

               何謀る 撓む言葉に孕む嘘

               砕け散る 小さな石も武器となり

               笛遥か 払えぬ疑心心哀し

               煙る朝、無念も晴れる日を信ず

               意の侭に 無邪気な子の絵夢を填め

               空耳す 無念の叫び海鳴りに

               古戦場 淋しく揺れし彼岸花

 

  悲しいニユースが繰り返されることが、無いように・・・心からそう思います。

  

  さぁ、次は「ギターの演奏会」、こちらも大変ですが、アンサンブルのギター合奏を、

  一日皆と楽しめればいいなぁと思い、練習に励んでいます。

 

 

                              

               今日もお立ち寄りいただき有難うございます。

 


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夫婦愛・・・

2015年11月14日 11時24分14秒 | Weblog

 いよいよ明日は『合唱祭』、今日は最後の練習日となりました。

 1年かけて頑張って歌い込み、歌詞の持つ意味を18名の団員が一つになった心で

 どのように表現出来るかな?と、ワクワク・ドキドキしながら、悔いのない演奏を目指して

 会場に華やぐ声が響くことを祈って、私達のコーラスを楽しみにしたいと思います。

          11月15日 あいこうか市民ホール 開演 PM1:00~

          お近くの皆様、お待ちしています。

 

 色々な事情を抱えて、今回止む無く舞台に立てない友人もいます。

 伴侶の介護の合間を縫って、難しい歌を頑張って練習してこられ、明日の舞台に立たれる

 友人もいます。 介護施設にご主人をショートステイでお願いして、家族の応援を得て叶った

 本番の出席ですが、余り施設に行きたがらないご主人の妻への深い愛情があっての事と

 思います。 「少しで家内を休ませる時間を作るため、通所施設に行っている」と、ご主人は

 話されているとの事です。思い掛けない不自由な人生を余儀なくされたご主人も、病を受け

 入れるのに、かなりの時間が掛かったと聞きました。

 長い介護がこれからも続くと思いますが、、、友を支え寄り添って、大好きな歌を一緒に

 歌えるよう、笑顔を忘れず、少しでもいい日を感じながら、過ごしていきたいと思います。

 

 各支部の句誌が2冊届きました。 創作を続けるのもかなり大変ですが、喜びも

 大きく感じます。

 

              ひとしきり 堪える試練経唱え

                 (講評) 耐える試練とは忘れ去らねばならぬ想いの数々かも

                      知れない。経を唱えるということはたいていの人は、その

                      経の意味は解っていないものである。一心に唱えることに

                      よって雑念も取り払われていく。いわば禅とか心理療法

                      などの理屈か。

             逢いたいな 千羽折ってはまた千羽

             ひとしきり 忸怩たるもの噴火さす

             乱れた字 気付けなかったSOS

             照れ隠し 杓子定規になるピエロ

             体育祭 掛け声うねるソーラン節

             笑み戻す 病むも生き甲斐手の中に

               (連冠句)

                    日々弾む

             あきらめず 失敗恥じずバネにして

             あきらめず 我が夢叶う師に会える

              一歩ずつ 叱咤かみ締め前向きに   

                 (連冠句)

                 生かされて

             あきらめず 天寿全うする日まで

             あきらめず 岐路に立つ度座右の銘

              神をふと 苦の中で賜りし命

                                    (今回も、頑張れました)

 

                心晴れ 迷い吹っ切り 鳴らすベル

             心晴れ スランプ動ぜず初心から

             燃える木々 健康長寿ひた願い

             燃える木々 繋ぐ命は万古から

             祈りごと 昇る陽沈む陽を崇め

             祈りごと 子らの未来に揺れぬ国

             香り立つ 自然の恵み里に満ち

             香り立つ 人の優しさ花に似て

                                       (こちらも嬉しい句誌になりました) 

 

 

                         

 

    では明日、頑張って歌ってきます♪  いつもお立ち寄りくださり有難うございます。           

     

  


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大丈夫!

2015年11月03日 11時47分39秒 | Weblog

12月初旬を思わすような寒い日に、深まる季節の移り変わりを、触れる風にも感じます。

後を絶たない ”いじめ” を苦にした子供の自殺の新聞記事に、胸が痛み、、、

 

        『いじめっこ いじめられっこ』        (童話屋の詩集より)

            大丈夫、大丈夫

            ただの遊びだから大丈夫

            バレなければ大丈夫

            ふざけてるだけだから大丈夫・・・

            やられている方は大丈夫じゃない

            大丈夫に見えても

            大丈夫じゃない

            いじめに

            大丈夫は一つも痛ようしない          (小学4年生・男の子の詩)

 

 名古屋の12歳の少年が最後に家族に言った言葉も、「大丈夫」だったという。

 重い3文字の悲しさに、胸が裂かれます。

 

             『 なくぞ 』          (谷川俊太郎さんの詩)
 
    
             なくぞ 
 
             ぼくなくぞ
 
             いまはわらってたって
 
             いやなことがあったらすぐなくぞ
 
 
             ぼくがなけば
 
             かみなりなんかきこえなくなる
 
             ぼくがなけば
 
             にほんなんかなみだでしずむ・・・
 
 
 本当に苦しかったら、どうか「大丈夫」と言わずに「なくぞ」と言ってほしい。
 
 新聞コラムの記事に、胸があつくなりました・・・
 
 
 
 所属結社の句誌が届きました。 人との触れ合いから生まれる冠句、自分自身を
 
 見つめなおす時を持つ事にも繋がっています。
 
 
             好きな瓶 旬の薫りを佃煮す
 
               (講評) 旬の香りはもちろん生で、その時々に楽しむのが一番だが、
                     常備菜として瓶に詰め時折に楽しむのもいいかも知れない。
                    我が家では胡瓜かゴーヤくらいだが、瓶詰めの保存食としては
                    他に梅漬け、ラッキョウ、玉ねぎの酢漬けなど冷蔵庫や押入れに
                                     ぎっしりと並んでいる。
 
             好きな瓶 病室華やぐ秋桜
 
          人模様 肩書き要らぬ真の友
 
      
          人模様 句誌に華あり涙あり
 
          弦震う さぐる一音指先に
 
          窯燃える 魂吹き込む火の乱舞
 
          胸に抱き 燃ゆる自画像世に一つ
 
          渓もみじ 苦節を越えて老いゆけり
 
          話し声 絆ほのぼの嫁姑
 
 
 
                
 
 
                                             
 
 
 
   
 
  支部の句誌の選の仕事が待っています。
 
  読む側、詠む側、選ぶ側、それぞれに、人模様が現われる短詩文芸ですが、奥深いものを
 
  感じます。
 
 
  目の前に迫ってきた『合唱祭』、先ずはこのイベントに力を注ぎ、華やぐ日を迎えたいと思います。
 
  好きな事に没頭できる事の幸せを、当たり前のことと思わず、周りの色々なことに感謝して、
 
  精一杯取り組みたいと念じています。
 
 
    
               今日もお立ち寄りいただき有難うございます。
 
 
 
 
              
                             

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